先日読んだ小説「図書館は、いつも静かに騒がしい」の文中(P.87~P.89)、本が破損した場合の修理について簡単に触れられていました。
書名:図書館は、いつも静かに騒がしい〔A6判;文庫本〕
著者:端島凛
発行所:株式会社 三交社
編集:メディアソフト
レーベル:SKYHIGH文庫
初版発行日:2017年 7月25日
ジャンル;ライトノベル
「BOOK」データベースでは、次のように紹介されています。
就職活動で挫折し、半年間ひきこもっていた23歳の菅原麻衣。偶然見つけた区立詩島図書館の求人に応募したところ、あっさりと採用される。いざ出勤してみると、本を手放したくないと泣きじゃくる女性や何でもミステリーにしたがる男性、妙な歌を自作するおはなし会が得意な主婦など、同僚は変人ばかり。これまで図書館に興味がなかった麻衣は周囲の情熱に後ろめたく思いながらも、仕事を通じて来館する人々と触れ合ううちに自分の気持ちが変わっていくのを感じ――。
話は逸れますが、この小説に現れるドサ廻りの劇団は、『大衆演劇梅沢劇団』を彷彿とさせます。
各地を巡りこの地に戻ってくると、花魁道中を仕立てて商店街を練り歩く。練り歩く場所や演芸場は東京・中十条の“演芸通り商店街”や“篠原演芸場”を偲ばせます。梅沢富美男氏が花魁の姿になり商店街を練り歩き、商店街の中程にある篠原演芸場で興行を打つ。いかにもその情景を描写したかのように思えます。
さて本の修理ですが、私は「本の修理?」では、過去に幾度も苦い思いをしています。修理したつもりでいても、何年か経つと貼った個所が変色し、セロテープはパリパリになって剥がれていたり、背が割れたのをボンドを使って貼ろうとして上手くボンドを使うことができなかったり・・・
なんだか気になるので、補修材について調べてみました。
目指すのは、貼ったところが変色せず、取り扱いが簡単で、補修が長期に亘り持続し、入手し易い補修材であることです。
セロハンテープ → 本の修理は駄目!
家庭に1つはある「セロハンテープ」。破れた紙を貼り合わせるには1番手軽です。
だけど、セロハンテープは時間が経つと経年劣化して・・・
•黄ばんだり茶色く変色する
•パリパリに乾燥してセロハンテープが割れて剥がれる
•本に残った粘着剤などで本が汚くなる
セロハンテープは仮止めとして瞬間的に利用する程度ならいいが、長年保管する大切な本の修理には絶対に利用しないようにしましょう!
メンディングテープ → 劣化しにくく手軽に修復!
湿気や紫外線に強く、セロハンテープと比べて劣化しにくいテープです。
しかし、長期間ではセロテープと同様、変色・変質してしまいます。本という本来的に寿命の長いものの補修には向いていません。
テープの特徴は、
•貼るとほとんど見えなくなる
•コピーをとっても影が出にくい
•テープの上から文字を書き込める
スコッチ ブックテープ → 書籍修復用の簡易テープです!
書籍やファイル、バインダーなどの補修、製本、背張り、ラベルや見出しの保護、図面や写真のラミネートなどに使用します。
本の補修専用の糊 = 製本のり ブックグルー
補修専用の糊「ブックグルー」は原液のまま使えるので、薄め方による失敗がありません。
簡易製本に、割れてしまった本の背の補修に。乾くと透明になる。
デメリットは乾かすまで時間がかかるので、乾くまで触れないこと。
本の補修専用テープ = ペーパーエイド
本の補修専用に開発された、ドイツ製のテープ。
短繊維で無酸性の特殊紙でできたテープなので、時間が経っても変色しない。
•貼るとほとんど見えなくなる
•コピーをとっても影が出にくい
•テープの上から文字を書き込める
本格的補修ならカバーフィルム・カバーテープ
表紙や広範囲の修復にはカバーフィルムが最適。
粘着力がとても強力なので、一度貼ると貼り直しができないなど全面に貼るのにちょっとコツが必要。
≪破れた本の補修グッズ比較表≫
この他に、「絵本 強力 補修テープ (3cm×5m) H-27-B アーランド \450.-」や「製本テープ 図書館ブックフィルム A4ロール
040560 デビカ ¥540.-」などがあります。
【関係先URL】
○ 大衆演劇|梅沢富美男チャンネル