近畿地方や中国地方では、いつになったら「春一番」が観測されるのでしょう。
関東では2月22日にやっと観測されました。昨年は3月9日だったので、15日早いことになります。
春一番(はるいちばん)は、北海道と東北、沖縄を除く地域で2月~3月中旬、立春~春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風のことで、各地方気象台が認定・発表します。
主に太平洋側で観測され、春一番が吹いた日は気温が上昇します。翌日は西高東低の冬型の気圧配置となることが多いようです。⇒ 寒くなるようです。
「春一番」という言葉からはうららかな春の訪れを想像しがちですが、この日は強い風が吹き、翌日には冬型の気圧配置となって北よりの冷たい強い風が吹く荒れた天気となる場合があります。
「春一番」が観測されたとき以降、同じ年に同様の南風が複数回発生した場合、俗に「春二番」「春三番」と呼ぶことがありますが、気象用語ではなく、気象庁もそのような発表はしません。
油断せず強い風雨、所によっては落雪や降雪への注意が必要です。
発生条件及び認定基準は、地域・気象台により、多少異なりますが、おおむね、立春(2月4日頃)から春分(3月20日頃)までの間に、日本海を進む低気圧に向かって、南側の高気圧から10分間平均で風速8m/s以上の風が吹き込み、前日に比べて気温が上昇することを発生条件としています。
広島地方気象台では、立春から春分までの間に、広い範囲(中国地方くらいの範囲)で初めて吹く、南よりの暖かく、やや強い風を中国地方(山口県を除く)における春一番としています。山陽でやや強い風が吹かない場合でも、山陰でやや強い風が吹けば、中国地方の春一番とすることがあります。
22日(土)は、日本海を発達しながら東へ進む低気圧の影響で広く南風が吹き、前線の通過で雨が降るでしょう。雨が止むと、風は西よりに変わり、大陸から黄砂が飛来する可能性があります。
残念ながら関西では「春一番」は吹かず、強風や大陸からの黄砂に見舞われるのみのようです。
【関係サイト】
○ 東京管区気象台
○ 新潟地方気象台
○ 名古屋地方気象台
○ 大阪管区気象台
○ 広島地方気象台
○ 福岡管区気象台
○ 高松地方気象台
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〇 『春一番』2018年
※ 2019年は記載せず