「ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ」は今回2018年9月22日発行の8巻目「扉子と不思議な客人たち」で、本当に最後となるようです。
ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ
書名:こぐちさん と僕のビブリアファイト部活動日誌2〔A6判;文庫本〕
著者::峰守ひろかず
発行所:株式会社 KADOKAWA(電撃文庫)
初版発行日:2018年10月10日
ジャンル;ライトノベル
「ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌」も「ビブリア古書堂の事件手帖」第8巻発行と同時に第2巻が発行されました。
「BOOK」データベースでは、
旧図書室を護るため、生徒会長の旭山扉から課されたビブリアファイトを戦い抜いた響平とこぐち。なんとか部室の廃止は免れ、二人も新学年へと進級した。新部員の戸成早紀も加わり、ますますビブリアファイトへの熱も高まるかと思いきや、ちょっとだけ増えた旧図書室の利用者の相手をしたり、響平はこぐちに想いを伝えられずモヤモヤしたりと相変わらずの日々。しかし、思いがけず市立図書館で小学生に本の紹介をすることになった一行は、そこで出会った聖桜女学園のお嬢様、天塚のどかとビブリアファイト三番勝負をすることになり―。実在の名作も多数登場する、本好き少女と恋する少年を描く、青春の1ページ。
と紹介しています。
書店では、発売後一週間くらいは「ビブリア古書堂の事件手帖~扉子と不思議な客人たち~」と一緒に平台に並べて販売されていましたが、その後いろんな書店の店頭から一斉に消え去りました。何がどうなったのか、全く分かりません。
本巻で多くの本が紹介されています。中でも「トムは真夜中の庭で」は児童図書でありながらいい本だと思います。
書名:トムは真夜中の庭で〔菊判; 単行本〕
著者:フィリバ・ピアス
訳者;高杉一郎
発行所:株式会社 岩波書店
初版発行日:1967年12月5日
ジャンル:児童文学(小学4,5年以上)/英国文学/SF・ファンタジー
「内容紹介」では、
友だちもなく退屈していたトムは、真夜中に古時計が13も時を打つのを聞き、ヴィクトリア時代の庭園に誘いだされて、ふしぎな少女と友だちになります。歴史と幻想を巧みに織りまぜた傑作ファンタジー。
自然が眠っている時間の情景は、学生時代に何度か見たことがあります。今はもう無くなってしまいましたが、東京から夜行の急行列車に乗って帰省する(西方向へ夜間移動する)とき、窓の外に見える、色彩が消え去った、明け方間近の風景。これがそうだと思います。
幼少期には、この本に書いてあるような、いわば不思議な経験は少なからずありました。他の人も皆同じようにあるのかと思い尋ねてみても、肯定的な回答はなかなか返ってこない。そのうち自分が変なのだと納得する始末。
物語の最後で、“ハティが誰なのか”、“まだ、いま生きている人だ”と分かったとき、そして、トムがその人・ハティと会え、そうだと知ったことで、とても安堵しました。
【関係記事】
○ ビブリア古書堂の事件手帖-扉子さん?!
○ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌