先日(2017年2月13日月曜日)午後3時過ぎ、珍しく姪から電話がありました。「どうしたの?」と訊く私。
「知ってたら教えて!」
「『ビッグローブ』ってなに?」
「何があったの」
「今日、ビッグローブの人が来て、回線契約の変更を勧められた。NTTと一緒だと言われた。少し安くなるみたい。変更していいのかな?」
これを聞いたときは、取り敢えずキャリアーとプロバイダについて一本釣り的に返答したが、網羅的、体系的な話ができなかったのが悔やまれています。
そこで、少しこのことについて整理してみたいと思います。一言で表現するなら、電気通信事業者をインターネット接続に限って整理しようとしているのだと思います。
1.基本
インターネットにPCを繋ぐには、電話線などの通信回線と接続事業者であるプロバイダとが必要です。
私は、NTT西日本のフレッツ光で回線を契約し、NTTコミュニケーションズ(OCN)とプロバイダ契約をしています。且つてはNTT西日本の電話回線を利用して、旧株式会社アッカ・ネットワークスが運営するADSLでインターネット接続をしていました。blogについては、OCNでフレッツ・マンション型を契約したときにOCNサービスの「ブログ人」を利用していましたが、OCNが2014年11月末でblogサービスを終了したので、同じ企業グループのNTTレゾナントが運営するgooに引っ越ししました。
通信回線とは、ダイヤルアップ、ISDN、ADSL、光回線などです。個人ベースでは、その殆どは電話回線として認識されているのではないでしょうか。
2.回線事業者と接続事業者
回線事業者(伝送路設備を保有する電気通信事業者)は物理的に必要なインフラである回線を引いて世界規模のネットワーク(インターネット)を構築し、この回線を接続事業者などに貸し出しています。
個別のPCをインターネットに繋ぐのが「プロバイダ(伝送路設備を保有しない電気通信事業者)」です。プロバイダは、回線の中にインターネット信号を流しています。
パソコンをインターネットに接続するために、プロバイダは接続用のアカウントと認証サーバーを用意しています。
プロバイダにはOCNやBIGLOBE、So-net、@nifty、Plala、Yahoo!BB、eo光など、多くの事業者があります。
また、回線事業者にはプロバイダ事業を併せて行っている事業者があります。
3.インターネット接続に必要なもの
インターネット接続ができるPCの他、通信回線事業者との「回線利用契約」+プロバイダとの「インターネット接続契約」が必要。
4.プロバイダが提供してくれるサービス
①独自ドメイン取得代行
②メールアドレスの提供
③ホームページやブログスペースの提供
④IP電話(ひかり電話)サービスの提供
⑤ウイルスチェック(セキュリティソフト)ソフトの提供
⑥音楽、映像など、各種コンテンツの配信
etc.
5.回線事業者と提供回線の種類
回線は、インターネット信号の通路です。そのため、通路が細い(通る信号の量が少ない=回線のキャパシティが小さい)場合や、利用する人が多い(一時に徹信号の量が多い)場合は遅くなってしまいます。
回線事業者のうち、数社はインターネットバックボーン事業者です。インターネットバックボーンイ事業者は、バックボーン・ネットワークを経て、インターネットエクスチェンジ(IX :Internet Exchange point;インターネット上のプロバイダ(ISP)、インターネットデータセンター(IDC)同士の相互接続ポイント)までの接続性を提供しています。
プロバイダは、OCNやYahoo!BB、BIGLOBE(ビッグローブ)、So-netなどを始めとして、日本には数百社以上のプロバイダが存在します。
インターネットに繋ぐという点については各社のサービスに差はなく料金などもあまり変わりないので、端的な表現をすれば、『どこと契約しても一緒』と言えるかもしれません。
6.まとめ
ここに挙げたものが全てではないが、このような纏めができるのではないかと思います。
【関係サイト】
○ 旧 株式会社アッカ・ネットワークス
○ 旧イー・アクセス 報道発表「アッカ・ネットワークス社合併完了のお知らせ」