鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

食の思い出「ヨーロッパ」

2011-12-12 | 食べ物

ヨーロッパ5カ国(イタリア、ドイツ、スイス、フランス、イギリス)を巡るツァーに参加したことがある。

 

昼食と夕食は、だいたいその国のお国料理であり、肉料理がメインだった。

食べる前、添乗員が料理の名前と素材の説明をしてくれた。

パリではエスカルゴを食べた。

オリーブオイルがからめてあり、日本で食べる貝のようで、くせもなく食べやすかった。

スイスではチーズフォンデュを食べた。

細かく切ったチーズを白ワインと共に鍋に入れて溶かし、これをパン、揚げた肉などにからめて食べる。

アルプス地方の家庭料理である。

フリータイムに、バザールで食べ物、果物、酒などを買い、妻とホテルで食べたこともあるが、ツァーのお仕着せの食事よりそのほうが楽しかった。

 

ナポリではサンタルチアなどのナポリ民謡を、パリではシャンソンを聴きながら食事したこともある。

向こうはチップ文化の国なので、歌い終わったらチップをあげるのである。

チップは、ホテル、レストラン、トイレ(観光地で管理人のいるトイレ)などで渡すのだが、常に小銭を用意しなければならないのと、どのタイミングでいくら渡せばいいか気を使い、わずらわしいことこの上ない。

このときほど、チップの習慣のない日本をありがたいと思ったことはない。

また、向こうでは食事でお冷は出ないので、お冷、お茶などがいくらでも無料で飲める日本は幸せだと思った。

 

旅も後半になると、現地の食事にだんだん飽きてきて、日本食が恋しくなった。

スイスの土産物屋で、おにぎりを売っていたので買って食べた。

すごく高かったが、今まで食べたどのおにぎりよりおいしく感じられた。

実は、こんなこともあろうかと、パック入りおかゆ、梅干などの日本食を持参していた。

同行の70代の男性が、食欲がなく、どうしても現地の食事が食べられないというので、それを全部差し上げた。

翌朝、「おかげで元気になりました」とお礼を言われた。

ヨーロッパの名物料理も、おにぎり、おかゆ、梅干にはかなわないのであった。

 

 

 

ナポリ市街地とベスビオ火山をバックに。

ポンペイ遺跡のレストランで、ナポリ民謡を聴きながら食事をした。

コメント (6)
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