まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

笑うという事 2

2013年04月08日 | 日記
笑いには、ツボがあると思う。
小藪さんは上手い。
彼の風貌と語り口が、独特の味を出している。
彼自身にしかだせない味だと思う。

友人宅での事。アイヒマンの話が出た。

ナチスドイツの大量殺人の実行者、毒ガスを使う事を提案したアイヒマン。
彼は終戦後、南米に逃亡。潜伏していた。

モサドの諜報員の手でイスラエルに送られ死刑になったと記憶している。

潜伏先のブラジルでは、彼を知る誰もがそんな残酷な事ができる人物
とは思えない。本当にやさしくて、人当たりがいい人物で別人だと思う。
そう証言している。

つまり、人間の二面性の話である。
人は自分の痛みには弱いが、他人の痛みにはどれだけでも耐えられる。

そんな話をしながら、自分自身に問う。

ガス室で死んでいった人々は、私自身だったかも知れない。
反対にアイヒマンと同じ状況におかれたら同じことを仕出かすかもしれない。
どんな時代で、どの国に、生まれてくるのか、私個人の思惑の外。決められない。

そう思いながら、自分の人生の一コマを話す。

友人が、お茶を入れながら、合いの手をいれる。
合いの手は、大きな愛の手でもある。

薪ストーブの暖かさ。お茶の暖かさ。友人の暖かさ。
客人の醸し出す雰囲気。お茶請けのお菓子の美味しさ。

人間の性は残酷.これはハーバート大学の臨床実験の結果、数字が示した%である。

数字はデータに過ぎない。そんな時間の中で別の会話が生まれる。悲しみを堪えて笑う。

大真面目に私の人生を笑う。

私の笑いを受け止めて笑ってくれる人がいる。
生まれも育ちも別々に背中に背負って生きてきた女性が三人。
笑いのつぼにはまって涙目になっている。


アイヒマンの話で、笑っているのではない。













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