「ポインセチア」にまつわるお話。
メキシコに、ある貧しい少女と、その少女の幼い弟がいました。
少女も、クリスマス・イヴの日には、
皆と同じ様に教会でイエス様に贈り物をしたいと思っていましたが、
お金がないので何も買うことができませんでした。
そこで少女は、幼い弟と一緒に草で小さなブーケを作って、教会へ出かけました。
少女の手の中の贈り物を見た子供達は、笑ったり、罵声を浴びせたりしました。
少女は恥ずかしくて涙が出てきました。
祭壇には、立派な、心のこもった贈り物が、次々に積み上げられて行き、
とうとう少女が贈り物を祭壇に置く順番がきました。
幼い姉弟が、勇気を出して祭壇の飼い葉の桶のはじにブーケを捧げたとき、
手の先でブーケはみるみるうちにその姿を変えて、
一際美しく輝く赤い花束になっていました。
それがポインセチアでした。
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