ハイビスカス
誇逞功業、炫燿文章、皆是靠外物做人。
不知心体螢然、本来不失、即無寸功隻字、
亦自有堂堂正正做人処。
功業を誇逞し、文章を炫燿するは、皆是れ外物に靠りて人と做なり。
知らず、心体螢然として、本来失わずば、即ち寸功隻字無きも、
亦自から堂々正々として人と做るの処有るを。
亦自から堂々正々として人と做るの処有るを。
「光輝く本来の心を失わず」
自分の功績を誇り、自分の学問を見せびらかすのは、
すべて自分以外のものに頼って生きている人に過ぎない。
この様な人たちは、人間と云うものが、その心の本体は玉の様に輝いており、
その本来具えているものを失わなければ、喩えちょっとした功績や知識はなくても、
それでも尚自然と正々堂々として人間として生きて行くことができると云うことを知らない。