Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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水滴石穿 『漢書 枚乗伝』

2018-06-04 04:09:08 | Weblog

中国、宋の国。とある県知事のお話。
ある日、この県知事の男が、蔵番の役人が蔵から出て来る時、1文銭を懐に入れるのを見てしまった。直ちに県知事が蔵番を逮捕し、厳しく取り調べたところ、蔵番はその1文銭を蔵から盗み出したことを認めた。
そこで、県知事はこの蔵番を百叩きの刑に処すことに決めたが、蔵番はそれに不服を申し立てた。「たった1文銭盗んだだけで百叩きの刑とは、あまりに横暴が過ぎる!」と。
それを聞いた県知事は、さっと紙と筆をとり、次のようなことを書き付けた。「お前は今日、蔵から1文銭を盗み出したに過ぎぬ。しかし、お前が毎日それを続けてみろ。10日で10銭、千日では千銭となる。縄をノコギリ代りにしても、根気よく続ければ木も切り倒せるだろう。ポタポタと垂れる滴が石に穴をあけることだってあるのだ!」そして蔵番の男を、打ち首にするように命じた。

このことから、後の人々は『水滴石穿(点滴石を穿つ)』と言う諺を作り、何事も諦めずに根気よく努力すれば、必ず成し遂げられる、と云う意味で使うようになった。

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