ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

「うつ病九段」を読む~~絶望するエネルギーもない

2018-10-24 10:39:06 | きものの本&本

 

プロ棋士先崎学氏の

「うつ病九段」(文藝春秋刊)を読みました。


ものすごく忙しい日々が続くなかで、

ある日、目が覚めても疲れが取れていない。

頭が重い、それが一週間続き、

夜眠れない、

胸が苦しくなる、

頭の上に一キロくらいの重しが乗っている。

うつ病の始まりです。

 

 

そしてついに慶応病院に入院。

入院は自殺を防ぐため。


先崎氏にとって幸いだったのは、

兄が優秀な精神科医。

「うつは脳の病気です」

「必ず安定します」

と言い続けてくれたこと。

 

不安に押しつぶされそうになるのは無論ですが、

「絶望すら感じる気力がない、

絶望を感じるにもエネルギーがいる

との言葉は深く心に沁みます。


私自身、何十年も前に「うつ」というか、

ものすごくショックな出来事が起きて、

五日くらいで体重が8キロくらい減った。

常に胃の中に重い石が入っているようだった。

「重い石」が頭にくると「うつ病」に

なるのかも。

 

運動する人は自殺しないとの説を信じて

ひたすら身体を動かした覚えがあります。


「引き寄せ」からいきなり「うつ病ですか」

と思うかもしれないけど、

うつ病などの精神疾患は

マイナスをゼロに引き上げる、

「引き寄せ」などの成功法則は

ゼロからプラスに引き上げる。

やることはそう変わりはないんです。

「引き寄せを即実感するには」



先崎氏の兄の医者は言います。

「医者や薬は助けてくれるだけ。

自分が治すんだ」


その方法として

とにかく外に出て散歩。

行く場所は神社、公園、図書館がいい。

「足で一歩一歩自然のエネルギーを

取り込むんだ」と兄。


 

しかし、そうしようとしても身体が

動かない先崎氏。

こういうときは何も考えずとにかく出た、

とのこと。

それでもときおり襲ってくる黒く重い雲。

すべてが怖い、ドキドキする。

人のことが気になりソファを蹴飛ばし暴れる。

ふざけんな、ふざけんな、

みないい思いしやがって!」

暴れたあとはおいおい泣く。


「ウツ病とは死にたがる病気」であるともいい、

健康な人は生きるために最善を選ぶけど、

うつ病の人は、

死ぬために瞬間的に最善を選ぶ、って。

 

将棋の世界に戻れるのかとの不安に

押しつぶされながら、

将棋があったからこその安定、回復。

「うつは必ず治る病気なんだ。

人間、不思議なことに

だれでもうつになるけど、

不思議なことに誰でもそれを治す

自然治癒力を持っている


弟子である中村氏に助けられた、とか。


夢中で読みましたよ。

病気が治りかけて、

将棋や世の中の「美しさ」を

再認識するシーンは喉に熱いものが。

そうだ、世界は美しい~~。


それにしても、

エネルギーが戻ってくると、

怒りを爆発させるようになった、との一言。

生活のために開いた教室、初日に二人しか来ないと

ショックを受け、暴れる~~。


怒りや嫉妬はエネルギーがあるからこそ、

なのですね。

 

少しこちら方面も学びます。


本まるごと書き写しそうになるくらい、

内容充実。

それにしても

「健康な人は生きるために最善を選ぶ」って

先崎さん、最善選ぶのってムツカシイ~~。


応援ポチ

ありがとうございます。

励みになっております。


にほんブログ村 にほんブログ村 哲学・思想ブログ 引き寄せの法則へ
にほんブログ村


この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 引き寄せ効果のご報告頂きま... | トップ | 襦袢使いプロとアマ&スタイ... »
最新の画像もっと見る

きものの本&本」カテゴリの最新記事