昨夜たまたまつけたテレビの画面に釘付けになってしまいました。
大好きなイカットが大写しになっていたからです。
番組は、鶴田真由さんがインドネシアの島々をを回るNHKBSの
単にインドネシアのイカットを紹介するだけだと思っていたら、そのイカットがどんな意味を持っているのかを、島々の歴史をたどりながら紹介していくのです。
このイカットも、よーく見ると、実は村の人々が首を切られ、その首を木に吊るしたものだそう。
うーん、そうなんだ。
イカットとはしばる、くくる、結ぶという言葉が語源で、琉球を経て日本に上陸。日本独特の模様を生み出しましたが、模様が「かすった」ようになっていることから、絣と呼ばれるようになったそうです。
スンバ島のイカットは、500万円もするものがあるそうですが、この首切りの木は業者に「37万円」で買われていきました。
安すぎるよね、鶴田さんも「本当にいいんですか」と心配そうでした。
その業者によると、イカットの善し悪しは
「模様がぼけていない」
「歴史が織り込まれている」
ことだそうです。
「模様の意味を話すと天罰が下る」とか、
「死への旅立ちの道しるべ」とかイカットには特別の意味があるようです。
BSで、再放送されるでしょうから、ぜひ見てください。
鶴田さんのファッションもとても素敵だし、イカットがとてもお似合いでした。自分で作った詩も披露されて、今まであまり興味なかったけど、すっかりファンになってしまいました
イカットの帯が好きです。いろんな色が入っていても「かすって」いるためにうるさく感じない。本物のイカットとは比べようもないけど、少しは布のパワーを感じるのかもしれません。
「アジア・アフリカの古布=別冊太陽」(平凡社)
眺めているだけで元気になりそうです