心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

けやきのうろこ

2018-09-16 22:12:43 | 日記

何十年もたつと、けやきの木肌が鱗状になる。

古くなったペンキが剥がれ落ちるように、はらっはらっと落ちる。

秋の落葉は気付きやすいけれど、その前に、根元で見つけた。

どんな木でも同じようなことは起きるのだけれど、その形状はそれぞれ。

これで木の種類を特定することができるらしい。

身の回りに大木がいろいろあるような環境はないので、たまたまの出会い。

けやきのうろこを見てたら、またまた妄想がふくらんだ。

秋空の「ウロコ雲」が、大木のかたちでどんどん上にのびていく。

見えないくらいに空高くのびたウロコは、少しずつ細くなって、ケヤキの葉の形で散り始める。

爽やかな秋の真昼に、ケヤキの優しい匂いが漂う。・・・なんと心地よいことか・・・