香港のコーズウェイベイのシティースーパーに行ったら、こんな
缶入りのサンペレグリノを売っていました。そのデザインがあま
りに可愛かったので思わず買ってしまいました。オレンジ味と
レモン味です。缶のデザインを見るだけで、イタリアの明るい
雰囲気が伝わってきます。さらに注目点はこの蓋のところ。普通
の缶入りの飲料は、上の部分がむき出しになっていますが、これ
は薄いアルミでカバーがついています。これだとホコリがたまる
心配はないし、売り場で他人が触ったりしてもバイキンがつく
心配はありません。おまけにこのカバーがとてもオシャレな
デザインになっています。製造コストはちょっと高くなるのかも
しれませんが、これはとても素敵だと思いました。さすが
サンペレグリノ、さすがイタリアです。
イタリアには、サンペレグリノの他にもいろんなミネラルウォー
ターがあるのですが、世界的にはイタリアの水といえばサンペレ
グリノという感じで有名ですね。この水の原産地は、イタリア
北部のロンバルディア地方にあるサンペレグリノという小さな町。
イタリアンアルプスの南の谷間にある古くからの温泉町のようで
す。レオナルド・ダビンチもこの地を訪れて、この水を飲んだ
のだとか。
地図には極端に弱いMy Wifeは、以前友達とヨーロッパ旅行をし
たことがあるのですが、数都市を強行軍でめぐる旅だったのだ
そうです。イタリアも行ったようなのですが、駆け足だったの
で、あまり印象が残っていないようでした。それが先日、007
の映画か何かを見たらしく、「ヴェローナに行ってみたい」と
言い出しました。サンペレグリノとベローナは近くというわけ
ではないのですが、同じ北イタリアです。
また、当時ガス入りの水が苦手だった彼女が唯一覚えたイタリ
ア語が、Aqua minerale non gas per favore(ガスなしの
ミネラルウォーターをお願いします)という文章だったのだ
とか。添乗員から聞いて、必死に覚えたのだそうです。
サンペレグリノはガス入りですが、さっきこちらのオレンジ
のほうを飲んだら、とても柔らかく飲みやすかったです。
「ヴェローナ」と言えば、実は自分も学生時代に、シェイクス
ピアの『ロミオとジュリエット』を演じたことがあり、また
『ヴェローナの二紳士』という作品を日本語に翻案して、舞台
にも立ちました。どちらもイタリアのヴェローナが舞台です。
ですので、ヴェローナには昔からチャンスがあれば行ってみ
たいと思っていたのです。そんなこと忘れていました。
イタリアでは、ミラノと、ヴェネチアと、ローマには行った
ことがありますが、ヴェローナにはまだ行ったことがありま
せんでした。旅行で行く行き先としては、ハワイとか、東南
アジアのビーチリゾートとかばかりで、ヨーロッパはほとんど
忘れていたのですが、そういえばイタリアは昔から縁があった
んだよなあ、といろんなことが思い出されてくるのでした。
中学校の二年の時、英語もまだ習い始めて間もないのに、僕は
何とイタリア語を勉強し始めました。たまたま見たテレビで、
サンレモ音楽際をやっていました。ジリオラ・チンクエッティ
という歌手が、『雨』(ラ・ピオージャ)という歌を歌って
いるのを聴いたとき、あ、イタリア語って何て素敵な響きの
言語なんだろうと、魅惑されてしまったのです。
偶然にも、ジリオラ・チンクエッティはヴェローナ生まれだっ
たんですね。ネットで調べて始めて知りました。ちょっと何か
運命的です。
中学の時、「僕はイタリア語を勉強する」と言ったら、同級生
のひとりは「それじゃあ僕はフランス語だ」、もう一人は、
「じゃあ僕はドイツ語だ」ということで、中学生でありながら
英語そっちのけで外国語の勉強を開始したのです。
僕らが住んでいた愛知県の田原市の本屋には、イタリア語の
入門書など売っていませんでした。それで我々にとっては
大都会だった豊橋の駅のそばにあった精文館という本屋に
三人で出かけたのでした。
さすがにその本屋には、ドイツ語、フランス語はもちろん、
イタリア語の入門書も何冊もありました。そんな語学入門書
を買おうとして、レジに持って行ったら、おばさんに「ぼく
たち偉いねえ」と言われてちょっと照れくさかったです。
その後、僕らはデパートの食料品売り場で、スイスの三角形
のトブレローネのチョコレートの買いました。スイスなので、
ドイツ語、フランス語、イタリア語の三か国語でパッケージ
の文字が書かれていたからです。
僕らはまるで三銃士のように、英語そっちのけで外国語の
勉強に熱中しました。世の中は1970年の大阪万博を直前に
控え、国際化がブームとなっている時代でした。
それからしばらく英語に没頭するのですが、大学受験で受験
したところが、東京外国語大学のイタリア語学科でした。
結局、不合格で大学では英文学をやることになるのですが、
イタリア語の授業はとっておりました。
なんだかイタリアとは不思議な縁があったんだなあと、今更
ながら感じています。いずれヴェローナとかヴェネチアには
もう一度行ってみたいと思いますね。
缶入りのサンペレグリノを売っていました。そのデザインがあま
りに可愛かったので思わず買ってしまいました。オレンジ味と
レモン味です。缶のデザインを見るだけで、イタリアの明るい
雰囲気が伝わってきます。さらに注目点はこの蓋のところ。普通
の缶入りの飲料は、上の部分がむき出しになっていますが、これ
は薄いアルミでカバーがついています。これだとホコリがたまる
心配はないし、売り場で他人が触ったりしてもバイキンがつく
心配はありません。おまけにこのカバーがとてもオシャレな
デザインになっています。製造コストはちょっと高くなるのかも
しれませんが、これはとても素敵だと思いました。さすが
サンペレグリノ、さすがイタリアです。
イタリアには、サンペレグリノの他にもいろんなミネラルウォー
ターがあるのですが、世界的にはイタリアの水といえばサンペレ
グリノという感じで有名ですね。この水の原産地は、イタリア
北部のロンバルディア地方にあるサンペレグリノという小さな町。
イタリアンアルプスの南の谷間にある古くからの温泉町のようで
す。レオナルド・ダビンチもこの地を訪れて、この水を飲んだ
のだとか。
地図には極端に弱いMy Wifeは、以前友達とヨーロッパ旅行をし
たことがあるのですが、数都市を強行軍でめぐる旅だったのだ
そうです。イタリアも行ったようなのですが、駆け足だったの
で、あまり印象が残っていないようでした。それが先日、007
の映画か何かを見たらしく、「ヴェローナに行ってみたい」と
言い出しました。サンペレグリノとベローナは近くというわけ
ではないのですが、同じ北イタリアです。
また、当時ガス入りの水が苦手だった彼女が唯一覚えたイタリ
ア語が、Aqua minerale non gas per favore(ガスなしの
ミネラルウォーターをお願いします)という文章だったのだ
とか。添乗員から聞いて、必死に覚えたのだそうです。
サンペレグリノはガス入りですが、さっきこちらのオレンジ
のほうを飲んだら、とても柔らかく飲みやすかったです。
「ヴェローナ」と言えば、実は自分も学生時代に、シェイクス
ピアの『ロミオとジュリエット』を演じたことがあり、また
『ヴェローナの二紳士』という作品を日本語に翻案して、舞台
にも立ちました。どちらもイタリアのヴェローナが舞台です。
ですので、ヴェローナには昔からチャンスがあれば行ってみ
たいと思っていたのです。そんなこと忘れていました。
イタリアでは、ミラノと、ヴェネチアと、ローマには行った
ことがありますが、ヴェローナにはまだ行ったことがありま
せんでした。旅行で行く行き先としては、ハワイとか、東南
アジアのビーチリゾートとかばかりで、ヨーロッパはほとんど
忘れていたのですが、そういえばイタリアは昔から縁があった
んだよなあ、といろんなことが思い出されてくるのでした。
中学校の二年の時、英語もまだ習い始めて間もないのに、僕は
何とイタリア語を勉強し始めました。たまたま見たテレビで、
サンレモ音楽際をやっていました。ジリオラ・チンクエッティ
という歌手が、『雨』(ラ・ピオージャ)という歌を歌って
いるのを聴いたとき、あ、イタリア語って何て素敵な響きの
言語なんだろうと、魅惑されてしまったのです。
偶然にも、ジリオラ・チンクエッティはヴェローナ生まれだっ
たんですね。ネットで調べて始めて知りました。ちょっと何か
運命的です。
中学の時、「僕はイタリア語を勉強する」と言ったら、同級生
のひとりは「それじゃあ僕はフランス語だ」、もう一人は、
「じゃあ僕はドイツ語だ」ということで、中学生でありながら
英語そっちのけで外国語の勉強を開始したのです。
僕らが住んでいた愛知県の田原市の本屋には、イタリア語の
入門書など売っていませんでした。それで我々にとっては
大都会だった豊橋の駅のそばにあった精文館という本屋に
三人で出かけたのでした。
さすがにその本屋には、ドイツ語、フランス語はもちろん、
イタリア語の入門書も何冊もありました。そんな語学入門書
を買おうとして、レジに持って行ったら、おばさんに「ぼく
たち偉いねえ」と言われてちょっと照れくさかったです。
その後、僕らはデパートの食料品売り場で、スイスの三角形
のトブレローネのチョコレートの買いました。スイスなので、
ドイツ語、フランス語、イタリア語の三か国語でパッケージ
の文字が書かれていたからです。
僕らはまるで三銃士のように、英語そっちのけで外国語の
勉強に熱中しました。世の中は1970年の大阪万博を直前に
控え、国際化がブームとなっている時代でした。
それからしばらく英語に没頭するのですが、大学受験で受験
したところが、東京外国語大学のイタリア語学科でした。
結局、不合格で大学では英文学をやることになるのですが、
イタリア語の授業はとっておりました。
なんだかイタリアとは不思議な縁があったんだなあと、今更
ながら感じています。いずれヴェローナとかヴェネチアには
もう一度行ってみたいと思いますね。
ヴェローナにも行ったのですか?!うらやましいです。シチリアにも?では、また。
AU BON VIEUX TEMPS