![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/6e/78378acaa6e2b5d8fa6af92da9c74088.jpg)
朝起きたら、ホテルの窓から、朝もやの中の南京の街が見えて
いました。上海などから比べると地方都市という感じです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/fe/f9363d4edc8f8bef24a9e8b17f2df266.jpg)
これがシェラトン南京です。このホテルに宿泊していました。
午前中、ちょっと時間があったので、南京に来たらここだけは
行ってみようと思っていた、石頭城(せきとうじょう)の
城壁跡に行ってきました。そこには何があるのかといいますと、
三国志の時代、呉の孫権(そんけん)が築城した城壁が残って
いるのです。三国志は、読み物で読んだり、ゲームとかで馴染
みがあるのですが、それが実在の国であったというのを再確認
したかったのです。
地図を見たら、ホテルからそれほど遠くなさそう。清涼山公園
を目指し、そこの西側の国防園という軍事公園から入って奥まで
いくと、そこに行けるらしいということだったので、歩いて行き
ました。しかし地図で見ると、近くに見えたものの、実際に歩く
とその遠いこと。さらに10月だというのに太陽の下の炎天下では
暑い事、暑い事。汗びっしょりになるし、足は疲れるし、これは
タクシーで来るべきだったかと反省しました。
やっとたどり着いたのがこの国防園の入り口です。子供たちに
軍国主義を植え付けるための公園なのですが、のどかな公園の中
に、軍事用の飛行機やら、戦車やら、高射砲やらが無造作に置い
てあります。石頭城の城壁に出るためには、この公園を抜けない
といけないので、勇気を出してこの門をくぐります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/9e/6239c10051ec2fdde4b8c3c21056fd48.jpg)
入場料をとられるかと思ったら無料でした。中には、例えばこんな
軍用機が置いてありました。ここを訪れるのは、軍事マニアという
よりもごく普通の家族連れです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/ba/741d601fc972925786a4eb8bceef2d54.jpg)
操縦席とか狭くて居心地が悪そうです。
こんな兵器がごろごろと置かれている公園を、ずんずんと抜けて行く
とその奥に昇りの石段がありました。ここまで来るのにさんざん歩い
ているので、石段はきついです。しかも暑い。これはスニーカーか
なんかで来るべきであったと反省しました。
石段を上まで登ると、空が開けました。城壁の上に出たようです。
下を見ると、すごく高いのでびっくり。真下を見下ろすと気が遠く
なりそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/35/132317f55fc6a2620cb6ab6cef24f3a6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/f1/21de3eba693c7f25029b4cb4460e8bc0.jpg)
この城壁を、あの呉の孫権が、そして、三国志に出てくる、魯粛
やら、呂蒙やら、陸孫やら、程普やら、諸葛瑾らが実在の人物と
して歩いていたのかもしれないなどと思うと、何だか不思議な
気持になってくるのでした。
私は数年前は、パソコンの三国志のゲームにはまっていました。
三十をこえたあたりで、吉川英治の『三国志』を読みました。
それ以来、中国の歴史ものが好きになりました。しかし、三国志
は事実としての実感がほとんどありませんでした。城という言葉
を聞いてもせいぜい日本の城をイメージするだけでした。
今回、この城壁に登ってみて、自分が思っていた城の概念に比べ
実際の城のスケールが全然違っていることにびっくりしました。
この城壁の高さも想像以上です。ここから転落したら、命はまず
ありません。高所恐怖症の兵士だったら、この城壁を登ることは
できません。下からでは、弓矢も全く届きそうもありません。
この城壁の下をうろうろしていたら、上から狙い撃ちされてしま
います。
中国の城というのはすごいなあと改めて感心したのですが、南京
は市街地を取り囲む城壁がかなり残っています。その城壁に囲ま
れた区域の広さはすごい広さです。これまで城壁の内側というと
かなり狭いイメージを持っていたのですが、南京の城壁を見て、
その中から一歩も外に出なくても全然閉塞感はないんだなあと
あらためて実感したのです。
南京は、『南京大虐殺』でしか日本人には知られていませんが、
じつは歴史的な遺跡の数はすごいです。今回は時間もなくて
どこも行けませんでしたが、様々な時代の名残が残っています。
これは、もっと日本人に知られてもよいと思いました。
さて、ふたたび国防園を抜けてホテルに帰るのですが、公園の
池のボートがこんなんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/d5/73b79de4adf6160f4ae239114cb7bb38.jpg)
ボートに、機関銃がついています。もちろんおもちゃですが、
引き金をひくと、バリバリバリと音だけはでます。こんな軍事的
な船で、南京の子供たちは無邪気に遊んでいます。なんだか頭が
くらくらしてきそうです。これも南京の現実です。
いました。上海などから比べると地方都市という感じです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/fe/f9363d4edc8f8bef24a9e8b17f2df266.jpg)
これがシェラトン南京です。このホテルに宿泊していました。
午前中、ちょっと時間があったので、南京に来たらここだけは
行ってみようと思っていた、石頭城(せきとうじょう)の
城壁跡に行ってきました。そこには何があるのかといいますと、
三国志の時代、呉の孫権(そんけん)が築城した城壁が残って
いるのです。三国志は、読み物で読んだり、ゲームとかで馴染
みがあるのですが、それが実在の国であったというのを再確認
したかったのです。
地図を見たら、ホテルからそれほど遠くなさそう。清涼山公園
を目指し、そこの西側の国防園という軍事公園から入って奥まで
いくと、そこに行けるらしいということだったので、歩いて行き
ました。しかし地図で見ると、近くに見えたものの、実際に歩く
とその遠いこと。さらに10月だというのに太陽の下の炎天下では
暑い事、暑い事。汗びっしょりになるし、足は疲れるし、これは
タクシーで来るべきだったかと反省しました。
やっとたどり着いたのがこの国防園の入り口です。子供たちに
軍国主義を植え付けるための公園なのですが、のどかな公園の中
に、軍事用の飛行機やら、戦車やら、高射砲やらが無造作に置い
てあります。石頭城の城壁に出るためには、この公園を抜けない
といけないので、勇気を出してこの門をくぐります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/9e/6239c10051ec2fdde4b8c3c21056fd48.jpg)
入場料をとられるかと思ったら無料でした。中には、例えばこんな
軍用機が置いてありました。ここを訪れるのは、軍事マニアという
よりもごく普通の家族連れです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/ba/741d601fc972925786a4eb8bceef2d54.jpg)
操縦席とか狭くて居心地が悪そうです。
こんな兵器がごろごろと置かれている公園を、ずんずんと抜けて行く
とその奥に昇りの石段がありました。ここまで来るのにさんざん歩い
ているので、石段はきついです。しかも暑い。これはスニーカーか
なんかで来るべきであったと反省しました。
石段を上まで登ると、空が開けました。城壁の上に出たようです。
下を見ると、すごく高いのでびっくり。真下を見下ろすと気が遠く
なりそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/35/132317f55fc6a2620cb6ab6cef24f3a6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/f1/21de3eba693c7f25029b4cb4460e8bc0.jpg)
この城壁を、あの呉の孫権が、そして、三国志に出てくる、魯粛
やら、呂蒙やら、陸孫やら、程普やら、諸葛瑾らが実在の人物と
して歩いていたのかもしれないなどと思うと、何だか不思議な
気持になってくるのでした。
私は数年前は、パソコンの三国志のゲームにはまっていました。
三十をこえたあたりで、吉川英治の『三国志』を読みました。
それ以来、中国の歴史ものが好きになりました。しかし、三国志
は事実としての実感がほとんどありませんでした。城という言葉
を聞いてもせいぜい日本の城をイメージするだけでした。
今回、この城壁に登ってみて、自分が思っていた城の概念に比べ
実際の城のスケールが全然違っていることにびっくりしました。
この城壁の高さも想像以上です。ここから転落したら、命はまず
ありません。高所恐怖症の兵士だったら、この城壁を登ることは
できません。下からでは、弓矢も全く届きそうもありません。
この城壁の下をうろうろしていたら、上から狙い撃ちされてしま
います。
中国の城というのはすごいなあと改めて感心したのですが、南京
は市街地を取り囲む城壁がかなり残っています。その城壁に囲ま
れた区域の広さはすごい広さです。これまで城壁の内側というと
かなり狭いイメージを持っていたのですが、南京の城壁を見て、
その中から一歩も外に出なくても全然閉塞感はないんだなあと
あらためて実感したのです。
南京は、『南京大虐殺』でしか日本人には知られていませんが、
じつは歴史的な遺跡の数はすごいです。今回は時間もなくて
どこも行けませんでしたが、様々な時代の名残が残っています。
これは、もっと日本人に知られてもよいと思いました。
さて、ふたたび国防園を抜けてホテルに帰るのですが、公園の
池のボートがこんなんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/d5/73b79de4adf6160f4ae239114cb7bb38.jpg)
ボートに、機関銃がついています。もちろんおもちゃですが、
引き金をひくと、バリバリバリと音だけはでます。こんな軍事的
な船で、南京の子供たちは無邪気に遊んでいます。なんだか頭が
くらくらしてきそうです。これも南京の現実です。