おせちにまつわるエトセトラ

「過去を振り返らない女」などと言ってるが、最近昔の事を思い出して懐かしむようになった。
たとえばおせち料理。
ドイツ・ミュンヘンにいた時もシュバルツブルチェルという、ごぼうに似たのを見つけて来てお煮しめを作った。
美味しいとは言えなかったけど、様になった。
親友のドイツ人家族を招いた時は、お煮しめの大根を見てビックリされた。
ダイコンは生で食べるもので、煮て食べるダイコンは初めてだと。
当時はこんにゃくも手作りしたし、ハウスホントウフという豆腐の素で豆腐を作った事も。
もう４０年以上前の話だから、街に中華の材料を売る店はあったけど、日本食材の店はなかった。

シンガポールでの暮らしは１０年位前だし、おせち料理の食材には困らなかった。
でも相棒の好きな数の子が手に入らなかった。
CMにあった大村崑さんの「何はなくともエドムラサキ」のように、何はなくとも数の子という人だから。
自分が焼いたオードブル皿にお節と酒のつまみを盛り合わせて。
今年は長男の家族と２日に新年を祝ったが、結婚以来毎年おせち料理を作り続けて来て、これからも……。

初詣

毎年初詣に出かける青梅・新町御嶽神社。
元旦の午前中に行ったら分散参拝を呼びかけているからか、いつもの年より少なめだった。
御嶽神社の境内には他に新町天神社と塩竈神社、水神社があり、３社参りができる。
いつもは満開で楽しませてくれる冬桜が咲き終わったかのようだった。
１の鳥居には消毒液が置いてあり、並ぶ列にも立つ位置の印が付いていて、その印に従って蜜にならぬようにと。
大変なお正月を迎えているけど、みんな無口でマスク姿で……いつものような活気なし。
新町天神社にお参り。
続いて塩竈神社。

帰宅してから今年は夫婦だけのお正月で、年賀状も今年は欠礼で……寂しい年明け。
相棒の畑のヤーコン入りのお煮しめなどのおせち料理で、一応新年の気分。

２０21・初日の出

いつもは青梅丘陵の矢倉台から初日の出を見ているが、今年は浅間岳のスカイツリー展望台から。
聞いた話によると、例年７０人くらい初日の出を見に集まるという。
狭い崖の上だしちょっと蜜かなと思ったが、チャリで３０分で見に行けるから初めて行って来た。
羽村大橋の上にはすでに２０人位の人が集まって、明るくなり出した空の方を見ていた。
多摩川の上から見た都心は雲が多かったが、最近は雲の間から出てくることが多い。
展望台は思ってたより人が少なく感じたが、みんな一斉に都心の方を向いて、今か今かと待っていた。
誰かが５３分といった頃、陽が上り始めた。
空をオレンジ色に染めながら今年初の太陽が顔を出した。
何度見ても感動する瞬間だけど、今年も雲間からの太陽。
スカイツリーもオレンジ色の中で、しばし感動に浸って太陽を拝んだ。
初日の出を見た後、やはり今年初の浅間岳へ登り、浅間神社にお参りする事にした。
山頂までの途中で山の神様ことJ氏と出会ったが、彼は山の神展望台から初日の出を拝んだという。
そこには２人しかいなかったという事だったが、そのもう一人が山頂仲間のY氏だった。
新年早々悪い夢でも見たような（？）彼と偶然山頂付近でバッタリ。
今年山頂一番乗りだと意気込んでいたからガッカリ。
今年はまた山頂でどんな話や出会いがあるかな？