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『デセプション・ポイント』(ダン・ブラウン)

2007-07-26 22:23:04 | 読書日記
 アメリカ大統領選の真っ只中、NASAが歴史的大発見を行った。現職大統領の対抗馬の娘で国家偵察局の職員であるレイチェルが大統領自ら呼び出しを受ける。その呼び出しに応えて、大統領に会いに行くところから様々な陰謀取り巻く事件に引きずり込まれることに・・・。

 隕石の分析については、どこまで現実的なのかは判断しかねますが、知的好奇心を掻き立てられるに十分なSF的要素が盛りだくさんです。

 ただし、大統領の側近が、権力のためには簡単に殺人をも犯してしまうというのは、あまりにも荒唐無稽すぎるような気がしないでもないですが・・・。

 参議院議員選挙を控えた今、政界にはさまざまな欲望が渦巻いており、一度一線を越えてしまえば、どこまでも堕ちていってしまう危険性は、どこにでもあるのかもしれないと考えさせられます。

 ダン・ブラウン氏と言えば「ダビンチ・コード」が有名ですが、今回も次から次への展開していくかと思えば、どんでん返しありと、エンターテイメント性の優れた作品です。場面も北極からワシントンまで、いろいろな場面がでてきて、「ダビンチ・コード」よりもビジュアル的で、映画化にはピッタリではないかと思います。映画化されれば、間違いなく当たると思いますよ!


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