養老 孟司。
ベストセラー、『バカの壁』の続編。
今回も、独白を文章にしている形式。
先日映画を見に出かけたときに買ってきて。
すらすらではなくて、考えながら。ゆっくりと読んだ。
去年の秋、ぼくは間近で死を体験した。
著者の言うところの、二人称の死。
何年か前に祖母を亡くしたときと、全く違っていた。
祖母は88歳で亡くなった。大往生だな、なんて。
ショックだったけれど、どこかで心の準備をしていた。
でも、去年向き合った死は、ぼくの根底を揺さぶり、沈んでいた泥をかき回した。
養老さんは語る。人間の致死率は100%だと。
それは、ぼく達が死に向かって生きているから。
死なないヒトなどいないのだから。と。
仕事を辞める決断をしたとき、似たようなことを思っていた。
死ぬまでに何ができるだろう、なんて。
いずれ、ぼくは死んでしまう。けれど、その前に、自分に納得のいくようにしたい。
後悔したくない。
確かに、死は恐怖であり、忌むべきもの。
そして、すぐそばに存在しているもの。なぜなら、ぼくは生きているから。
ぼくが死んだら、「ぼく」はもうどこにも存在しなくなる。
それは、「あなた」も同じ。「あなた」という存在が心の中にいたとしても、もう、あなたの思考を聞くことはできなくなる。
だから、あなたの声を聞こう。考えを聞こう。
共に生きていこう。その寿命が尽きるときまで。
なぜヒトを殺してはいけないのか。
その問いに、きちんと答えられるように、胸を張っていこう。
考えていこう。
そんな当たり前の疑問を突きつけられたときに、うろたえないように。
ベストセラー、『バカの壁』の続編。
今回も、独白を文章にしている形式。
先日映画を見に出かけたときに買ってきて。
すらすらではなくて、考えながら。ゆっくりと読んだ。
去年の秋、ぼくは間近で死を体験した。
著者の言うところの、二人称の死。
何年か前に祖母を亡くしたときと、全く違っていた。
祖母は88歳で亡くなった。大往生だな、なんて。
ショックだったけれど、どこかで心の準備をしていた。
でも、去年向き合った死は、ぼくの根底を揺さぶり、沈んでいた泥をかき回した。
養老さんは語る。人間の致死率は100%だと。
それは、ぼく達が死に向かって生きているから。
死なないヒトなどいないのだから。と。
仕事を辞める決断をしたとき、似たようなことを思っていた。
死ぬまでに何ができるだろう、なんて。
いずれ、ぼくは死んでしまう。けれど、その前に、自分に納得のいくようにしたい。
後悔したくない。
確かに、死は恐怖であり、忌むべきもの。
そして、すぐそばに存在しているもの。なぜなら、ぼくは生きているから。
ぼくが死んだら、「ぼく」はもうどこにも存在しなくなる。
それは、「あなた」も同じ。「あなた」という存在が心の中にいたとしても、もう、あなたの思考を聞くことはできなくなる。
だから、あなたの声を聞こう。考えを聞こう。
共に生きていこう。その寿命が尽きるときまで。
なぜヒトを殺してはいけないのか。
その問いに、きちんと答えられるように、胸を張っていこう。
考えていこう。
そんな当たり前の疑問を突きつけられたときに、うろたえないように。