「イメージの力」展、「バルテュス最後の写真展」、インターメディアテク(Kitte)

新美術館に「イメージの力」展:http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/power_of_images/、https://www.facebook.com/the.power.of.images
みんぱくは博物館だけれど、十分美術館的に展示品を見せていると思うが、美術館でのキュレーションは全く違う印象となる事がわかる。白い壁、作品との距離感、動線、一つ一つがみんぱくとは違う。解説はみんぱくとおなじく最小限の解説となっているのだが。また、観客の見方が違っている。みんぱくは地域にわかれていてそれぞれの地域の物質文化や「芸術」作品が展示されるが、ここでは、テーマに従って、また、イメージと言うキーワードで並べられる仮面、神像、現代文化との混交(メディアミックス的ですらある)、インスタレーション風に展示が進む。みんぱくのことをよく知るひと以外のファン層をうまく獲得できればいいのだがどうだろう。民族学=文化人類学に興味のある人が来るだけでなく、新たな観客層が獲得できたのだろうか。
学会の同僚をお二人、会場とミュージアムショップでお見かけした。みんぱくの特展場に巡回するのだろうが、みんぱくではない展示は見応えがあった。みんぱく外での展示に関わったことがあるが、やはり、みんぱくのイメージに引きづられたことが思い知らされた。
三菱一号館美術館の歴史資料館「バルテュス最後の写真展:密室の対話」:http://mimt.jp/balthus/
東京都美術館の「バルテュス展」(http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_balthus.html)に出向く余裕が残念ながらなかった。だから、ではあるがこちらに来てみた。ほんの小さな展示スペースに晩年のバルテュスがカラーポラロイドに作品のイメージを確かめるためか、同じ姿勢のモデルのポラロイドが並ぶ。しかし、かえって作品そのものよりも面白い。本の微細な違いが作家をかき立てているのだろう。
東京大学総合研究博物館のインターメディアテク:http://www.intermediatheque.jp/
東京中央郵便局の再開発で、元の空間の2-3階の大きなスペースを取って、東京大学総合研究博物館の分館?のインターメディアテクの展示スペースがある。古いフローリングと、収蔵施設、什器などに膨大な(といって、まだまだ一部にすぎないのだろうが)収集品がこれでもかと並べられる。まさにヴンダーカンマー(驚異の部屋、蒐集室)の趣。テーマでなくても、こだわりの蒐集が披瀝される。もちろん、研究用の蒐集ではあるが、一般の人々にとっては見慣れない、不思議な物品が並ぶことになる。
無料だし、ぜひとも訪問すべし。
また、「Kitte」と名付けられた中央郵便局の修復再開発施設は、面白い。旧中央局長室から、また、屋上庭園からの東京駅丸の内口の建物の眺めや東京駅の列車の眺めは、見る価値あり!
みんぱくは博物館だけれど、十分美術館的に展示品を見せていると思うが、美術館でのキュレーションは全く違う印象となる事がわかる。白い壁、作品との距離感、動線、一つ一つがみんぱくとは違う。解説はみんぱくとおなじく最小限の解説となっているのだが。また、観客の見方が違っている。みんぱくは地域にわかれていてそれぞれの地域の物質文化や「芸術」作品が展示されるが、ここでは、テーマに従って、また、イメージと言うキーワードで並べられる仮面、神像、現代文化との混交(メディアミックス的ですらある)、インスタレーション風に展示が進む。みんぱくのことをよく知るひと以外のファン層をうまく獲得できればいいのだがどうだろう。民族学=文化人類学に興味のある人が来るだけでなく、新たな観客層が獲得できたのだろうか。
学会の同僚をお二人、会場とミュージアムショップでお見かけした。みんぱくの特展場に巡回するのだろうが、みんぱくではない展示は見応えがあった。みんぱく外での展示に関わったことがあるが、やはり、みんぱくのイメージに引きづられたことが思い知らされた。
三菱一号館美術館の歴史資料館「バルテュス最後の写真展:密室の対話」:http://mimt.jp/balthus/
東京都美術館の「バルテュス展」(http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_balthus.html)に出向く余裕が残念ながらなかった。だから、ではあるがこちらに来てみた。ほんの小さな展示スペースに晩年のバルテュスがカラーポラロイドに作品のイメージを確かめるためか、同じ姿勢のモデルのポラロイドが並ぶ。しかし、かえって作品そのものよりも面白い。本の微細な違いが作家をかき立てているのだろう。
東京大学総合研究博物館のインターメディアテク:http://www.intermediatheque.jp/
東京中央郵便局の再開発で、元の空間の2-3階の大きなスペースを取って、東京大学総合研究博物館の分館?のインターメディアテクの展示スペースがある。古いフローリングと、収蔵施設、什器などに膨大な(といって、まだまだ一部にすぎないのだろうが)収集品がこれでもかと並べられる。まさにヴンダーカンマー(驚異の部屋、蒐集室)の趣。テーマでなくても、こだわりの蒐集が披瀝される。もちろん、研究用の蒐集ではあるが、一般の人々にとっては見慣れない、不思議な物品が並ぶことになる。
無料だし、ぜひとも訪問すべし。
また、「Kitte」と名付けられた中央郵便局の修復再開発施設は、面白い。旧中央局長室から、また、屋上庭園からの東京駅丸の内口の建物の眺めや東京駅の列車の眺めは、見る価値あり!

