『おまけのこ』

畠中 恵、2005、『おまけのこ』、新潮社 (新潮文庫 は 37-4)
『しゃばけ』シリーズ、第4作。表題作もなかなかかわいいのだが、心打たれるのは『こわい』だろう。妖の「狐者異(こわい)」は、はじかれもの。妖のなかでも受け入れられない。彼と関わるとろくなことが起きない。災いを被るのである。いつも病弱で臥せってばかりの「わかだんな」は心優しく「狐者異(こわい)」にも声をかけるのだが、「狐者異(こわい)」は受け入れることができない。去っていくのである。本シリーズは、江戸の妖の血を引く病弱な「わかだんな」と妖たちの捕物帳の体裁をとるのだが、人情深く、また、江戸情緒たっぷりである。文庫化されているのは現在4冊だが、まだ3冊残っているらしい。首を長くして待っていることにしよう。
『しゃばけ』シリーズ、第4作。表題作もなかなかかわいいのだが、心打たれるのは『こわい』だろう。妖の「狐者異(こわい)」は、はじかれもの。妖のなかでも受け入れられない。彼と関わるとろくなことが起きない。災いを被るのである。いつも病弱で臥せってばかりの「わかだんな」は心優しく「狐者異(こわい)」にも声をかけるのだが、「狐者異(こわい)」は受け入れることができない。去っていくのである。本シリーズは、江戸の妖の血を引く病弱な「わかだんな」と妖たちの捕物帳の体裁をとるのだが、人情深く、また、江戸情緒たっぷりである。文庫化されているのは現在4冊だが、まだ3冊残っているらしい。首を長くして待っていることにしよう。
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