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Square Kauri
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Lake Griffin
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アジフライ、ミックスハーブと、ブロッコリースプラウトとトマトのサラダ、キュウリのサラダ


[昼食]自宅、スーパーで購入した「海鮮ガーリックピラフ」
 
 アジフライ
ミックスハーブとブロッコリースプラウトとトマトのサラダ
キュウリのサラダ:薄切りして塩もみし、よく水分を絞って、ホワイトビネガーと炒りごまとフレッシュオリーブオイル:家内の実家から定期的に届く野菜!昨夜届いたので冷蔵庫の野菜室はいっぱい!
 
最近、迷惑電話がかかる。携帯電話や自宅電話はどちらも番号を確認してから受信するようにするが、まずは、留守番電話に先に受信させる。最近増えているのはNTTやドコモを装う電話だ。そもそもの電話番号が番号表示では8から始まるのでこれはおかしいと思う。そのうえ、NTTやドコモで受信している通話であるのに「通信に異常がありますので、オペレーターが対応するので1番を押してください」という。どう考えても、馬鹿としか思えない。そもそも、受信できているわけだから、破綻している。自動音声で引っ掛け始めたというのは、オレオレ犯罪集団も人手不足なのだろうか?

メールでも一目瞭然のスパムメールが来る。メルアドのドメイン名がでたらめなのに、AmazonとかUFJとか名乗ってくる。それはないんじゃないの?。

2025-07-02 20:10:43 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


「Dr. HOUSE」(Amazon Prime Video)

 

Prime Videoで視聴しているが、症状と検査で病名と治療法の確定へとながれる診断医チームの働きはすごい。ハウスのチームはかなり特殊な病気、難病をあつかうので、しかもハウスの「interesting」の一言で診断チームが動き出すのは、様々な症状が一筋縄の診断ではよみとれないから着手するのだ。だから、ありきたりの病気をあつかう一般医GPとは、及びもつかないレベルかも知れないけれど、それでもGPも専門医に患者を送り込むためには、様々な症候から病気を読み取るはずだ。だから、かれらも大変だなと思いつつ、しかし大丈夫だろうかと思えてしまう。この番組を見ていると、生きているということが精妙なバランスで成り立つ現象であることがよく理解できる。これらの症状と無縁でおれること(将来はなんともわからないにせよ)は、なんと幸せであることかとさえ、おもえてくるのだ。
ハウスや彼のチームが指摘する病名の多く難病指定されたものが多い。また、遺伝病もおおくある。しかし、かれらは、現れた症状から読み取っていくが、誤りも多く、というか、症状の組み合わせはおそらく千差万別だ。そこで、ハウスの習性(謎解きが好み)がチームを追い込み、症状に照らして病名を上げては検査を繰り返していく。ハウスは必ずしも命を救うことを目的とせず、症状からの読み取りが正しかったかどうかを追求することが真の目的なので、チームはその習性においつめられることになる。
ハウスの診断方法も興味深い、結果的にはハウスの診断が正解となるのがほとんどだが、それに至るまで、チームのメンバーに様々な病名を指摘させて、判定のために検査をさせる。その検査は、症状の裏に隠れた病因をあぶり出すためであったりもする。だから、結果的には患者を生死の境に追い込んでしまうこともある。
ハウスは診断と病因の決定の遅れから右足大腿部の痛みに悩まされて痛みをおさえるためにバイコディンを常用するが、ケタミンやメタドンによって痛みを消し去ると、診断能力が低下してしまうという宿痾を抱えている。友人も含む他人(患者も含む)を痛めつける彼の性格の悪さや行動の特異さは、優れた診断力と「痛み」とトレードオフの関係でもある。最も不幸なのはハウスとでもいうべきか。そんなハウスに救われる患者は幸せだが、しかし、ハウスの診断の過程では隠された症状をあぶり出すための検査で死に至るような苦しみを味合わせられる可能性もある。
2004年から2012年までつづいた8シリーズ、各20エピソードほどあって、160以上のエピソードからなるが、ひとつの物語だけ、もう少し詳しく書いておきたいとおもう。Dr. Houseでアメリカに移民したモン族の子供の悪夢についての物語(シーズン8、エピソード18)である。
モン族の子どものラムは老婆に首を閉められる悪夢を見て母親に起こされるが、呼吸困難を起こして病院に搬送される。ハウスは、いつものように、環境要因を特定するようチームを自宅に送り込むと、子供部屋にはブタの首を切って儀礼を行った現場が発見される。祖父は、孫が悪霊のせいの症状であると信じ、悪霊祓いの儀礼を行ったのだという。息子(孫の父親)は殺人罪で服役中だが、祖父は悪霊に取り憑かれたための殺人であるとして、息子の服役に納得していない。例によって様々な症状があらわれ、ハウスやチームは様々な検査を行うが病因を特定できない。そのうちチームはベッドに横たわる子どもが浮遊している様子を目撃する。
はじめは医療を信じていた母親も病因を特定できず様々な症状に苦しむ子どもの様子を見て、義父による悪魔祓い儀礼を病室で行う一方、医療も継続することを告げる。末期に牧師やラビを病室に呼ぶことと何が違うのかと、フォアマン院長も否定できない。病室で行われる祖父の儀礼の最中、子どもが発作を起こしたのを見たアダムス医師はイブプロフェン(非ステロイド系消炎鎮痛剤)を投与する。儀礼が効いたのかそれとも、イブプロフェンが効いたのか、病因不明のまま病状は回復する。イブプロフェンを思いついたのはチームのミーティングでハウスが幼児の頃のPDA(動脈管開存症)が何らかの感染症によって塞がっていたものが今回の様々な治療過程の中で感染症の病原が治癒して回復したために、本来成長過程で修復されるはずの動脈管が再び開口した可能性があるが、儀礼が終わってから治療をするようにといっていた。そのさい、アダムスはイブプロフェンの使用を思いついていたのだった。
私にとって興味深いエピソードだった理由は、初めてのフィールドワークで島原半島の「つきもの」やミコさんと身体の不調を訴える患者さんを見た経験による。その折、病には様々な病因があるにせよ、患者と治療者の関係性を含む患者の主体的理解(あるいは認識)が重要だと考えていたことをエピソードを見ながら思い出したからだ。
この物語の結論は、もちろん、イブプロフェンの副次的効果がPDAによる炎症を抑えて寛解をもたらしたという医学上の結論を指示する(非科学的非合理なものを徹底して排除するハウスの診断)のだろうが、母親に悪霊祓いの治癒儀礼を真実を見出ささせてもいる。結果オーライといえばそれまでかもしれないが、医師による治療効果によると考えても良いし、そうではなく悪魔祓いの効果だと認めても良い。納得するのは患者であり、家族であるということだ。自然科学一辺倒ではなく、多様な理解があっても良いのではないかとエピソードを見たときに思った。
この物語は1990年代のモン族男性の突然死の報告を踏まえている。疫学的にはモン族に限らず、アジア系男性(東南アジアに多く、日本でも)の睡眠中の突然死と、一般化されていて、遺伝形質によるものとされているようだ。私の身近なところでも、具体的な病名までは確認していないが、男性の夜間の突然死の事例を複数知っている。くわえて興味深いのは、モン族のケースでDr. Houseの物語の中で扱われる悪夢が突然死を招くというものだ。アメリカにやってきたモン族の文化と医療文化の衝突を描いた『精霊に捕まって倒れる』(みずず書房、2021)は、モン族のケースを調べるうちに知った著作だが、幸い電子版を入手できたので、ぜひ読んでみたいと思う。


2025-07-02 17:01:22 | 映画/TV/DVD | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )