昨日は、大阪で 楽天証券8周年記念投資セミナー に、突撃してきました。
午前、午後と別れていましたので、講師を見て午前のみ参加しました。
プログラム です。
そして、会場風景
2500人の予定だったので、参加者はほんと多かった。
まずは、社長の挨拶からです。
楽天証券は、最近のマネー誌の特集でも分かるように国内株の手数料収入が目当てと言うより、前身のDLJの海外ルートを生かした他社が取り扱わない海外向け商品(ETF,投信)を拡充しています。
今後も同じ方針で続けるようですが、マネックス、セゾンのような オリジナルの低コスト投信を開発中だそうです。
楽天だけに、どんなものになるのか? 登場を期待しています。
次に、森永卓ちゃん の登場です。
お題は、年収120万円時代のマーケット論
①景気回復が長期に渡って続いているのに、一般庶民に実感がわかないのはなぜか?
今回の景気回復で、22兆円の名目GDPが増えているが、27兆円が、資本家(株主、企業経営者)に、マイナス 5兆円が、労働者に分配された。
よって、実感が無いのが、当りまえで、今回の景気回復で資産が増えたのは、大株主の人が多い。
なんせ、配当は、3倍に増えた。
この結果、内需関連は、苦戦!
②小泉ー竹中改革の目指したものは?
ご存知のとおり アメリカ型の格差社会
しかし、急激に転換を行ったので、一気に格差が広がった。
この5年間で、非正社員が、300万人増加したが、正社員は、303万人減少
中高年が、リストラ、倒産で、労働市場に放り出されて、正社員として帰還できた人は、ほとんどいなかったのが原因
③日本の実情
現在の日本は、1億総中流と呼んでいた時代とは、全く別の国になってしまっている。
年収面で見ても、非正社員が、劇的に増え給与も大きく減らされたため、月収10万が4割、20万に届かない人が8割で、年収 120万時代は、当たり前
さらに、驚くことに、3割の人が、世帯主
さすがに、人間的な最低限の生活を送るなら 300万は必要
120万 では、食っていけない・・・
最近発表の OECDの世界貧困率 国別ランキング で見ても、日本 は、アメリカに次いで、第2位 に ランクアップ
他にも裏づけデータが、色々登場
生活保護世帯が、10年で倍増
就学児援助が、全体の13%になり、足立区では、5割近い高率
国勢調査の 30代前半の男性の非婚率が、49.3% で、今後は、ファミリーから、独身に消費主体が移ることが予想される。
年金は、最初はもらえる金額が、現役時代の半分に設計されているが、その後帳尻あわせで、徐々に減少していくため、到底年金での暮らしは無理
④セカンドステージは、資産格差の増大
これまでは、まだ1STステージに過ぎず、次がまだあると予想している。
竹中時代に 割安な資産を仕入れた ハゲタカ達が、処分(利益確定)し易いように、インフレにより資産増加を計るプラン
これにより、金持ちはより一層の金持ちになることだろう。
お金は、増えれば増えるほど、もっともっとの欲望が沸いて来る物
まるで、海水を飲むように・・・・
竹中さんが、次期日銀総裁になれば、必ず資金供給が増え、インフレの世の中になる。
株価、土地などは、今でも安い。
買っておけば、竹中総裁が、もうけさせてくれるぞ!
まるで、ETF の時のようですね(苦笑)
⑤最後に
金持ちが必ず幸せとは限らない。
多くの資産家を見てきたが、お金が無くなる不安で皆一杯
お金に使われるようになったら、幸せではない。
ほどほどが、一番!
⑥私見
データの裏打ちがあるので、納得せざるを得ない点が、多かったです。
もはや、日本は、昔とは違うことを認識せざるを得ない状況にあります。
金持ち天国のアメリカのようになるのが、幸せか? 大いに疑問ですが、流れには乗らないとダメです。
多民族のアメリカと違って、平等意識が強く、単一民族の日本の場合は、格差が顕著になると、お国がまとまらない気がしますね。
最後に、幸せの感じ方も面白い内容でした。
高級住宅街で、周りが 500坪以上の家ばかりの中で400坪の家に住む人と、周りが、30坪の家ばかりの中で40坪の家に住む人とでは、40坪の人の方が幸せ度では、高い。
他人より少しでも、優越感が無いと人間ダメなようです。
それにしても、竹中さん のことは、ボロクソでしたね。