岩波書店の図書1月号に目を通した。読んだのは、次の7編のみ。
・[表紙]龍の絵(伝・明代皇帝所用錦) 加藤静充
・私にとっての岩波新書 国谷裕子
・〈古層〉の探求から現在を問う 末木文美士「日本宗教史」
安藤礼二
・不良とボサツ 鶴見俊輔「思い出袋」 恩田侑布子
・「民選議院設立建白書」一五〇年 宮地正人
・語りの背後にあるもの 竹内万里子
「木村伊兵衛が撮った肖像写真は、被写体が取られていることに気づいていないかのように、さり気なく撮られていることが多い。決定的瞬間ではなく、その人が醸し出す、揺蕩うような儚い美しさがすくい撮られている。そこには江戸っ子の粋を生涯貫いた木村の生き方や美学が如実に表れている。」
「人は誰でも孤独なまま自分の人生を生きるしかない。いずれ忘れられてゆく。与えられた時間はわずかしかなく・・・・。孤独の中で人は語り、書き、描き、撮り、何かを伝えようとしてきた。時間と空間を越えて誰かとつながるという一縷の希望である。」
・正木直彦校長時代の三一年間 新関公子