何年もの間、バッハを聴くことはなかったので、最近続けて聴いている。昨日と本日に作業をしながら、チェンバロ協奏曲5曲をまとめて聴いた。
演奏は、チェンバロと指揮がトン・コープマン、アムステルダム・バロック管弦楽団、1988~1990年の録音と表示されている。
解説には、バッハには数多くのチェンバロ協奏曲があると記されている。私はこの5曲しか聴いたことがない。チェンバロの音色もいいものである。満ち足りた柔らか味を感じる。現実の生活では無理であってもそういう心境になってみたい、という願望を満たしてくれる音色である。バッハ特有の華やかさ、きらびやかさも丸く聴こえる。
ドイツ語ではチェンバロ、英語でハープシコード、フランス語ではクラヴサンというが、私はチェンバロという語感が好きだ。どこか楽器そのものの音に似た響きがある。
ヘンデルのヴァイオリンソナタなどはピアノでなく、チェンバロの音でないとヴァイオリンがひきたたない。