「湘南幻想美術館」(太田治子、かまくら春秋社)を読み終えた。夕食後少し楽になったので、読んでいたら、いつの間にか、最後の頁になっていた。
読み物として、絵画作品を見ながらこれだけの掌編を思い浮かべることができるは、うらやましいものでもある。
ちょっと横に逸れると怖い挿話もある。私などはこれほどの物語は到底つむげないし、絵画作品を描いた画家からすれば、思いがけない物語を紡がれたと口を尖らすかもしれない。それでも病後の私に、楽しい時間を提供してもらった。
今回久しぶりにギュスターヴ・モローの《岩の上の女神》に接することが出来た。物語を紡ぐというより、このような女神・女性が描かれる文化的な解釈に惹かれる。しかしそれは私の能力を超えている。
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