Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

雪は明日の昼まで降り続く予報も‥

2018年02月01日 23時01分50秒 | 天気と自然災害
 道路がうっすらと白くなってきた。こうなると雪はつもるのが早くなる。夜のウォーキングは無論断念。先日ほどの降雪は無いとしても、朝は交通に支障が出ると思われる。雪の降る時間の予報には違いがあり、朝の3時、9時、12時までと幅がある。
 今のところ水分の多い雪であるが、この水分はどんどん減ってきている。本格的な雪になりつつある。明け方には気温は下がるので、このまま推移することはあり得ない。
 明日は朝の10時集合で日曜日の退職者会の「新春のつどい」の準備作業を行う予定であった。この分では午後からの参加とするしかない。見通しが甘かったのだが、雪掻きの方を優先せざるを得ない。

雨から雪に変わる

2018年02月01日 21時09分49秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 20時50分の段階で、横浜市から「市西部では雪となっている」とのお知らせメールが届いた。だが、20時半近くからすでにわが団地では雨の音が聞こえなくなり、雪に変わっている。これまでに雨がたっぷりと降ったので、濡れた路面に降る雪はすぐに融けてしまう。できればこのまま積らずにいてもらいたいものである。
 歳時記で、雪や雪掻きの項をめくると、

★雪掻きのまばらと見えて総出なり    宮津昭彦
★生きる幅だけの雪掻き父母の町     庄司 猛
★降る雪や玉の如くにランプ拭く     飯田蛇笏


 私の住んでいる地区の住宅街では、雪掻きをする人はほとんどが高齢者ばかりである。過疎・少子高齢化は何も「地方」ばかりではない。横浜の中心地に隣接する住宅街でも高齢化はどんどん進んでいる。
 第3句、雪深い里、雪の降る夜に囲炉裏の前でひたすらランプのガラスを拭いている。あぐらをかいて猫背の姿勢で、丁寧に愛おしむように。童謡のような世界とは私には思えなかった。昨年、不染鉄という画家の展覧会を見たが、その世界を思い浮かべた。狭い里に閉じ込められたような家々に、夜の闇や里山の不気味な影や、夜の冷気で押し潰れそうになりながら、弱々しい明かりだけでそれらを押し返している、そんな暮らしが見えてくる。

横浜市域に大雪・風雪・着雪注意報

2018年02月01日 17時03分58秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 16時34分に横浜市域には大雪・風雪・着雪注意報が発令された。東京都内では3センチの積雪と云われ、前回ほどは積らないとの予測が出ている。しかし都心部で3センチはそれなりに影響は大きい。雪に弱い首都圏である。交通網や都市基盤だけでなく、住んでいる人の雪に対する認識や心構え、職場・学校の対処方法が杜撰であることが多々見られる。働く人、学生・生徒への配慮がなっていないような気がする。
 職場のビルの前すら雪掻きもしない企業や商業ビルが多すぎる。塵取りで手袋もしないで、ネクタイ姿・スカート姿で雪かきをさせている会社もある。社員がハイヒールや革靴で出社している企業も見受けられる。ノーマルタイヤの営業車が走り回っている。企業の名前が大きく描かれた営業車が雪の坂道を登り切れずに放置され、通行の妨げになっている。社員を帰宅させないで会社や近くのホテルに宿泊させて、地域や家族から社員を切り離すのが当たり前という企業がまかり通っている。中学生・高校生に雪掻きをさせないで、教師と用務員が雪掻きをする学校が当たり前となっている。
 これではいくら大雪の予報をしても意味がないとすら思えてしまう。こんな企業活動や学校教育が当たり前では、日本の社会は活力を失うのが当たり前である。

「図書2月号」(岩波書店)

2018年02月01日 11時20分26秒 | 読書
 昨日読んだ項目は、
1.猫町                 司  修
「朔太郎の「猫町」の絵を私が描く時、夢のような散文詩の中を彷徨い、町全体が猫である夢を見ます。逆行する時間につかまりたいのです。」

2.母なる地貌              宮坂静生
「風土ということばは格好が良すぎる。どこでも通用する景観を指すだけに個別の土地の抱える哀歓が伝わらない。むしろそこにしかない人間の暮らしを捉えた地貌のことばに惹かれる。」

3.昔話は耳で聴かれてきた        小澤俊夫
「お話を耳で聴く聴き手にとっては、スーリーや場面を詳しく語られたら、いわんや状況の細かい描写や細かい心の動きを聴かされたら、お話が分からなくなってしまう。特に主たる聴き手は子どもだったのだから、なおさらである。それに対して、語り手はとう語ったのか。語り手は話のすじを明確に浮かび上がらせ、登場者をくっきりと語った。それぞれの場面を写実的には語らなかった。」

4.変動帯に暮らす覚悟          巽 好幸
「大部分の縄文遺跡には、津波被害を受けた形跡がないという。貝塚からは魚やイルカの骨が見つかり、当時も海から日々の糧を得ていたことは間違いない。それにもかかわらず人びとは、津波の及ばない高台に暮らしたのだ。‥人びとが津波の脅威を綿々と伝承していたと思えてならない。一方で弥生人は、圧倒的に豊かで安定した生活をもたらす「米」の誘惑に負けた。‥弥生遺跡には、津波堆積物が遺跡を覆うなどの津波襲来の痕跡がめだつようになる。」

5.研究者と写真家との仕合せな出会い   山口 進

6.美しいものを見た           原田宗典

7.風土記博物誌  なゐふる       三浦佑之
「古代の文献では、天武朝に地震記事が集中していることに驚かされた。‥豊後国風土記や日本書紀の記事を読んでいると、巨大地震は、貞観地震ほどには注目されていないが、現在もっとも心配されている南海トラフを震源とする地震の最古の記録である。‥巨大地震が立て続けに起こって天武の時代を、人びとはどのように受け取っていたか、大いに関心をそそられる。日本書紀にはそれを示すような記事は何も見つからないが、クーデターによって王権を簒奪した天皇であることと、こうした地震の頻発とが結び付けられないわけがない。正史では消されてしまったとしても、不穏な空気が充満していたのは想像に難くない。おそらく、人びとのあいだでは数限りない流言や童謡(わざうた)が飛び交っていたはずだが、迂闊にも今まで考えもしなかった。‥これら自然災害の頻発が、天武の失政にどのような影響を与えたか、ぜひとも歴学者に論じてほしい‥。」

8.飛梅・詩島・伊能忠敬         さだまさし

9.大きな字で書くこと 青山毅      加藤典洋

10.社会主義おでんとニヒルな娘たち    プレディみかこ
「人が死を怖れるのは、自分が永遠にこの地上から去るという事が悲しいんです。言葉をかえて言えば、人は地上のあらゆる現象を平素はなんとも意識していないかも知れないが、実は自分そのものの内容なので、その内容を失ってしまうことが悲しいんです。睡眠は決してその内容を失っていません。睡眠はただ忘れているだけのことです。(金子ふみ子『何が私をこうさせたか』)
「本で読んで心酔して喋っている言葉と、血肉を宿した言葉の温度は違う。前者はかっと熱いが、後者はしんと冷たい。自らも切実に死と向き合ったことのある初代は、文子の言葉にその冷えた響きを聞き取った。」


11.悪い奴ほど長生きできる       高橋三千綱