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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

若冲論アンソロジー

2016年11月27日 22時46分25秒 | 読書
 予報どおり夕刻から再び雨が降り始めた。本日は15時まで家に閉じこもっていた。近くのスーパーまで買い物の荷物係として同伴。予報どおり、途中から雨が降り始めた。

 「北斎 HOKUSAI」(大久保純一)を読み終わってから手にしているのが、「若冲」(澁澤龍彦他、河出文庫)。11月20日の発行だから店頭にならんだばかり。悪い癖である衝動買いである。税込み799円。伊藤若冲について、森銑三の1939年の評論から、林哲夫の2005年の評論まで16氏の17編が編まれている。澤田ふじ子の小説「若冲灯籠」も含まれている。
 しかし河出文庫、澁澤龍彦の著書・訳書をこんなにそろえているとは知らなかった。41冊にものぼっている。わたしが持っているのは「幻想の肖像」を古書店で購入して、その中のひとつを読んだだけ。
 今回の「若冲」はすべて目をとおそうと思う。

 明日は朝から所用で出かける。明日は一応明け方には太陽が顔を出すらしいが、気温は15℃どまりとのこと。



「北斎 HOKUSAI」(大久保純一)

2016年11月27日 17時43分10秒 | 読書
   

 本日読了したのは、「北斎 HOKUSAI」(大久保純一 角川ソフィア文庫)。カラー版の作品紹介で、小さな図録がわりに楽しむことが出来る。同文庫の「ジャパノロジー・コレクション」なるシリーズの一冊であるようだ。論考を期待する向きには不満があるかもしれないが、私には図版を充分に楽しめた。
 大久保純一氏の論考は岩波新書の氏の「カラー版 北斎」に期待した方がいいと思われる。すでにこのブログでは取り上げてみた。
 「彼の他の揃物にも共通するものだが、北斎には名所景観のリアリティの再現よりも、自分自身の造形意欲を満足させる形態の追及や、そのためのシチュエーション設定の方を優先する傾向があった」(諸国名橋奇覧)
 「彼の意図は、名所として万人に知られた滝を集成しようというよりも、滝を口実にして千変万化する水の表情を描き分けることにあった」(諸国瀧廻り)
 この指摘は彼のすべての風景画に当てはまると考えなくてはいけないと思っている。


失礼極まりない「ご遺族に対しご冥福を祈る」‥首相官邸

2016年11月27日 13時14分58秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
首相官邸のページに次のようにつづられているということをツイッターで知った。
⇒【https://www.facebook.com/sourikantei/photos/a.314382198661546.56598.314327765333656/909659959133764/?type=3&theater】
キューバ革命後の卓越した指導者であるフィデル・カストロ前議長の逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。
本年9月に私がキューバを訪問しお会いした際には、世界情勢について情熱を込めて語られる姿が印象的でした。

日本政府を代表して、キューバ共和国政府及び同国国民、並びに御遺族の皆様に対し、ご冥福をお祈りします。

 安倍晋三首相が自ら書いたのか、外務省関係者か、内閣府か、内閣官房か、誰が書いたにせよ、この文章は日本国の恥以外の何物でもない。
 最後の文章の赤字の部分、何とも思っていないのだろうか。生きている人々に対して「ご冥福をお祈り」するとはとんでもないことである。
 コメントでたくさんの指摘があるのにもかかわらず、今現在(12時45分)も訂正がない。しかももう発信してしまっていると思われる。

 日本語が満足に使えない政治家が、「日本を守る」とは理解に苦しむ。また外交で相手の国民や遺族に失礼な言葉を発信するとは、あまりにみっともないではないか。この文章は日本国民を代表してはいない。

 私が親族の葬儀でこんな弔電をもらったら、突き返す。

 官邸としてのチェック体制がまったくなっていない。そして記載したのが国会議員やその秘書だったとしたら、地元の支持者などにこのような弔電や弔辞を送っているのだろうか。なんとも情けない話である。