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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

柚子の香り

2014年03月21日 22時15分16秒 | 料理関連&お酒
 彼岸の中日、日差しがあり風が無ければ暖かい日和であったと思われるが、風が強く、時々全天を低い雲がおおってしまい、寒く感じられた。
 喉の調子が戻ったとはいえまだ完全ではないので、長時間のウォーキングも再開するのはまだ早いと考え、古代史セミナーを受講後はそのまま寄り道はせずに帰宅。結局歩いたのは自宅から横浜駅までの往復を中心に13000歩だけとなった。

 それでも誘惑に負けて帰宅後は焼酎を1杯飲みながら、オーロラ撮影のノウハウ本をめくった。鴨肉のスモーク160グラムの残り50グラムほどをナイフで切りながら口に運んでいたら、焼酎がなくなる頃には全部食べてしまった。300円で3回に分けて食べたのだが、価格の割には味もボリュームも十分であった。

 鴨肉がおなかにもたれたようなので、夕食はみず菜とシイタケを入れた湯豆腐というあっさりとしたものにした。Kさんにいただいた柚子の内2個を絞ってポン酢がわりに使ったが、香りがよくうれしかった。
 この柚子なかなか香りがいい。鼻の利かない私にも立ち上がってくる香りがうれしい。他の人にはもっと強い香りなのだろうが、私にはほんのりとした香りである。お風呂にそのまま入れて手でもみながら割ると、皮から立ち上る香りに加えて実からの香りが加わる。皮からの香りよりもみずみずしい柔らかい感じがするのは気のせいだろうか。
 庭を持たない我が家では何よりものいただきものである。

 彼岸なのでそろそろ墓参りの日程を決めなくてはいけないのだが、今年は寒い。なかなかその気にならないようだ。オーロラツアーから帰ってからということで、4月になってしまいそうである。
 サクラの見ごろの時期には遅れるかもしれないがやむを得ないであろう。八重桜の季節に近くなった方が暖かくて良いかもしれない。



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「木簡から見た日本の古代社会」

2014年03月21日 20時48分22秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 古代史セミナー3月講座の2回目。今回は2回で終了。
 先月、横浜市歴史博物館の講座で木簡についての講義があったが、まったく違った視点で大変興味深かった。
 これまでは贄などの税や貢納物に着けられた荷札等の木簡の解説が私の拙い知識であったが、今回解説を受けた資料には、国名の一覧、間違いがいっぱいある九九の練習帳のようなもの、論語の文面を記載したもの、暦、万葉集や漢詩を記載したものなども含まれていた。
 特に龍を描いたり女性像を描いたものに4神名を記した木簡と、朝鮮半島の人型の木簡との比較、各面に論語の一節が記された四角柱・五角柱の木製遺物のような木簡などは、呪術的な側面も垣間見せるようであった。説明では、人身供御のかわりにこのような人型あるいは人の絵を描いたものを祀ったらしいとのことであった。
 そのようなものも木簡の範疇に入るとのことである。
 暦の解説では、木簡で記された689年の暦が、実は中国ではその当時ではとうに使われていない古い時代の445年の元嘉歴というものであるとのこと。当時の朝鮮半島の百済で使われていたものが伝わったらしい。
 当時の倭が中国よりも朝鮮半島からあらゆるものを学んでいたかがうかがわれた。つい中国との外交関係史などから倭を語りがちだが、朝鮮半島の政治・文化動向が如何に直接倭の動向を左右したかを実感もした。

 大変得るものが大きかった講座であった。


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