Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

本日の俳句(110306)

2011年03月06日 13時16分53秒 | 俳句・短歌・詩等関連
本日の俳句
★砂時計春の陽射しを刻みゆく
★春の時ゆたりゆたりと河波へ
★雛飾り時のとどまる窓の裡

 「時」と題しての3句。
 この時期、窓越しの陽射しはうれしい。何の変哲もない砂時計でも、砂が落ちる様は見ていて飽きない不思議な魅力がある。砂鉄にきらめく陽射しは春を告げてくれる。
 横浜の街の中の河、運河のような河であるが、ゆったりとした波が視線をひく。すっかり春の水の様相である。
 もうしまわれてしまったが、雛飾りをかざっていたしもた屋風の古い家、どこか時間が止まってしまったようにひっそりとしていた。雛の飾りもすっかり時間の毛布にくるまわれているように、きらびやかさは感じられず、静かなたたずまいが雛飾りを覆っているようであった。