shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

高内山(2024春・北陸紀行①)

2024-03-28 05:30:02 | 山行・旅行
今回の北陸旅行ではまっ先に雪国植物園に行きたかった。しかし植物園が開くのが10時だと聞いていたので(実際は9時開園)、その前に高内山を歩くことにした。
高内山は柏崎市にある標高246mの低山である。山頂部に上杉家臣大熊備前守朝秀を城主とした高内城の趾がある。またこの山はカタクリの群生地として知られていて、今回の目当てはカタクリを初めとしたスプリング・エフェメラルを観ることであった。


6時58分登山開始。登山口は国道116号から見えるところにある。クルマを数台駐められるスペースがあったが、1台も駐まっていなかった。
 

道は良く整備されていて、雨上がりでもほとんど泥濘はなかった。歩き出すとすぐにお地蔵さんを祀った祠があった。


歩き出して5分ほどで、最初のキクザキイチゲを観た。朝の早い時間で花(萼)は開いていなかった。


さらに2~3分歩くと七曲がりの標識があった。この山にはスギが植林されていて、足元の杉の葉を踏んで歩くことが多かった。


歩き始めて10分、カタクリがぽつんぽつんと現れだした。やはり朝の早い時間で花は開いていない。
カタクリはたくさん観られた。しかし結局この先、この山でカタクリの写真は撮らなかった。
 

歩き始めて15分、大天上と記された標識があった。大天上とは山頂部に近い平らな稜線のことだろうか。


この辺りではアオキがたくさん観られた。
 

鳥の囀りも聞えていた。シジュウカラの番や、エナガの群れに出会った。少し離れたところでキツツキが樹を叩く音が聞こえていた。
キクザキイチゲが多く観られた。花色はいずれも白だった。カタクリは蕾が固かった。

歩き始めて28分、三叉路に達した。近くにカタクリが群生していたが、蕾も出ていなかった。ヤブツバキに花が残っていた。


道脇には雪が残っていた。


斜面を見るとショウジョウバカマが咲いていた。このような斜面にはコシノカンアオイやコシノコバイモが観られるかもしれない。


コシノカンアオイの葉を見つけた。残念ながら花は見えなかった。


代わりといっては何だが、ツチグリを見つけた。


7時46分、山頂に到着。
 

山頂からは西側の眺望が得られた。昨年登った弥彦山や角田山も見えるようだが、どの山かよく分からなかった。
 

下山は三叉路まで引き返し、そこからは別の道を歩いた。同じ道でも登りに気づかなかった花を下りに気づくことがある。
斜面をじっと観ながら歩いたが、観たのはショウジョウバカマばかりだった(右の写真は崩落地で観たショウジョウバカマ。根や花芽が見える)。
 

近くにシジュウカラが来ていた。


三叉路を右折して緩やかな下り坂を歩いて行く。相変わらずアオキが多く観られた。
 

三叉路から12、3分歩いたところで標識があった。右に折れると甲戸口とある。本来通るべき道は右だ。真っ直ぐ進む道は地図には載っていない。しかし踏み跡がしっかり付いていた。地形図を見たら谷地を通り田んぼに出られそうに見えた。そこで真っ直ぐ進んでみた。


ところが先へ行くと倒木が道を塞ぎ、仕舞いには踏み跡も見えなくなった。藪を漕いで下りられないこともなさそうだったが、引返すことにした。
ショウジョウバカマがたくさん咲いていた。




分岐まで戻り、甲戸口に向かって下りた。標高を下げていくとキクザキイチゲがたくさん観られた。花はまだ開いていなかった。黄色い菌類も観られた。
 

しばらく下りるとエンレイソウが咲いていた。落ちていた梢で葉をそっと持ち上げて、花が見えるようにして写真を撮った。
 

キクザキイチゲは下山するまで開いている花を観られなかった。下山口近くで一つ二つ開いているカタクリを観たが、先に述べたように写真は撮らず仕舞いだった。


竹林を抜けて、9時7分に下山口に到着した。
 

そこからはアスファルトの道を歩いてクルマを置いたところまで戻った。途中、山の斜面にキクザキイチゲがたくさん咲いていて、そのうちいくつかは花が開いてきていた。


クルマに積んでいた雑巾で登山ズボンと靴の汚れを落とし、雪国植物園に向かった。

撮影:2024/03/24
コメント (12)
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