岸本周平 Blog

和歌山 民主党 衆議院議員
岸本周平 汗と涙の日々!

鉄の三角形

2009年02月06日 23時57分06秒 | Weblog
 日本政治を分析する枠組みは、もちろん丸山真男先生から佐々木毅先生など日本の学者だけの専売特許ではありません。

 今なら、ジェラルド・カーチス先生や、ケント・カルダー先生などの日本政治の研究者の貢献も大きいです。

 そんな中で、学生時代、京極純一先生の講義で、「鉄の三角形」というコンセプトを習いました。私の記憶では、カリフォルニア大学のチャ―マーズ・ジョンソン教授の言葉ではなかったか、、、と。でも、検索ではジェラルド・カーチス先生の言葉だというのが一つありました。アイゼンハワー大統領が、軍、軍需産業、政の「鉄の三角形」という言葉を使ったらしいので、アメリカ政治学の用語なのでしょうね、、。どなたか教えてください。

 それで、「鉄の三角形」とは、政・官・財の三つのグループががっちりとスクラムを組んで、政治を運営する状況を言います。

 政治家は官僚には政策のお手伝いや、個別案件の陳情で頭が上がらない。逆に官僚は政治家に法律を通してもらわなければ政策の実行ができないので、その部分では頭が上がらない。一方で、官僚は企業には許認可権でにらみをきかすわけだが、天下りを受け入れてもらう段階で立場が逆転する。企業は、役所への陳情を政治家に頼むので、弱い立場に立つが、逆に政治献金と票の力で政治家に影響力を行使する。

 つまり、グー・チョキ・パーのような三すくみのベクトルが双方向に向き合う、まさに癒着の構造にあることをわかりやすく説明した概念です。学生時代に、「フーン!?」と思いましが、自分が霞が関に入って、その「鉄の三角形」を目撃するとは思いませんでした。

 このような「鉄の三角形」を変えなければ政治は良くなりません。また、ブログにも書いている通り、官僚時代に「鉄の三角形」の中にいた自分だからこそ、政権交代で「鉄の三角形」をたたきつぶす責任があると考えたのです。

 今、問題になっている「天下り」はこの「鉄の三角形」の中で、談合・汚職の温床にもなりました。去年の春にも、国土交通省の現職の局長が談合で逮捕されています。今でも、「鉄の三角形」は生きているのです。

 アメリカなら、いわゆる「ロビィスト」が民間企業と政治家の間を取り持つので、それなりの透明性があります。しかし、日本では、自民党の政治家その者が、「ロビースト」になって、「擬似政治家」の官僚機構に「陳情」をするという情けない状況になっていました。

 役所のあっせんによる「天下り」を文字通り全廃して、「透明性のあるオープンな三角形」をつくるのが、政権交代の使命です。

 その場合、麻生総理のおっしゃるように、「天下りしている役所の先輩が後輩を自分の後釜に据えるのは、役所のあっせんではないので、自由にできる」のでは、まったくの尻抜けになってしまいます。

 「麻生総理!官僚の作文を棒読みするのだけは止めていただきたい!」

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。


中央大学大学院合宿講義

2009年02月03日 23時37分07秒 | Weblog
  (2008年度公共政策研究科岸本周平ゼミの諸君と一緒に!) 

 中央大学の大学院公共政策研究科の講義も4年目になりました。今回も、集中講義の一環で、毎年恒例の合宿ゼミに行ってきました。「高尾の森わくわくビレッジ」にての合宿で、朝9時から晩10時まで学生たちと議論をします。

 あらかじめ、課題図書を読ませておいて、概要とコメントをレポートさせます。そして学生たちの発表をベースに、自分たちでディスカッションしてもらい、先生の周平は時々、議論の方向性を直したり、解説を加えます。このやり方は、プリンストン大学以来の方式です。日本でも大学院ではこのやり方が主流ですが、アメリカでは学部でもこの方式が普通です。

 1年目は英語の原書も選べるように課題図書を指定しましたが、先生の方が原書で読んでる時間がなく、今年は参考図書を含め新書などを7冊選びました。

 榊原英資「間違いだらけの経済政策」日経プレミアシリーズ 2008.11
 水野和夫「金融大崩壊」NHK出版生活人新書 2008.12
 金子勝 「閉塞経済」ちくま新書 2008.7
 高橋洋一「日本は財政危機ではない」講談社 2008.10
 湯浅誠 「反貧困」岩波新書 2008.4
 阿部彩 「子供の貧困」岩波新書 2008.11
 岩田正美「現代の貧困」ちくま新書 2007.5

 新古典派の主流派経済学をベースに議論する高橋さん、それを真っ向から批判する「異端の」金子さんとの論争に加え、榊原、水野両氏の歴史的な視点とミクロ的な政策論からの主流派批判は、今や経済論壇の定番です。

 学生たちに、その論争を自分たちで経験してもらうのが講義のねらいです。

 今は、新書ブームで、膨大な数の新書が本屋の棚をかざっています。それぞれの分野の専門家がエッセンスをわかり易く書いていますので、新書と言っても馬鹿にはできません。ていねいに読めば、勉強になる本が多いですよ。集英社新書の「中年英語組」もよろしく(笑)。

 学生たちとのアカデミックな議論は、疲れましたが楽しいものでした。
 
 なお、来年は英語の原書講読に挑戦します、、、(苦笑)。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。


蓮舫さんの演説はすごい!

2009年02月01日 23時31分16秒 | Weblog
      (蓮舫さんと藤本県連代表と一緒に記念撮影)

 昨日は蓮舫さんが和歌山に来てくれました。先日のブログで紹介したとおり、まず、午前11時から市内の大型商業施設「パームシティー」前での街頭演説。

 あいにくの小雨交じりの天候でしたが、ほんとうに大勢の皆さんが駆けつけてくださいました。寒いところ、ほんまに、有難うございました。

 しかし、わざわざ、来ていただいた皆さんにも感動していただけたと思います。蓮舫さんの演説は、華奢な外見からは想像を絶する熱いものでした。

 最近、流行している映画「チェ・ゲバラ28歳の革命」ではありませんが、革命を起こすことができるような、迫力と情熱に感激しました。真っ赤なコート姿も凛々しくて、「華」がありました。これがオーラなんだなと感服。

 私も、この3年半、路上生活で、街頭演説の腕は鍛えてきたつもりですが、蓮舫さんには「負けました!」。まいった!

 その後、場所をダイワロィネットホテルに移して、民主党政治スクールの公開講座。300人近い方々が参加してくれました。

 街頭演説とは、また違う味で、説得力ある演説でした。私の後援会の女性の会の皆さんが、涙ぐむ場面も。男性だけではなく、女性ファンもたくさん作っていただいたようです。

 「周平さんは、知恵がある。見かけはまあまあ(笑)。お金はない!私は、彼の髪の毛がまだある頃から(笑)、知っていますが、応援して、和歌山から国政に送り込んでいただく値打ちのある人間です!」と「過分な」激励の言葉をいただきました。

 私も、彼女が25歳の売れっ子ニュースキャスターの時代から、知っていますが、本当に素晴らしい政治家になっていたことに感動しました。

 政権交代をして、蓮舫さんのような素晴らしい政治家と一緒に仕事ができるよう、あと少し、精いっぱいの努力を続けます!

 皆さんのお力、貸してください!

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。