岸本周平 Blog

和歌山 民主党 衆議院議員
岸本周平 汗と涙の日々!

書経の勉強会

2008年01月15日 18時03分03秒 | Weblog
 明日は、民主党大会がパシフィコ横浜で開催されます。そのために、前日から東京に入りました。先週末の中央大学大学院の授業では、「高尾の森」に缶詰でしたから、久しぶりの東京ダウンタウンです。何だか、別の国に来たように思います。人があふれていて、とても景気の良さそうな感じです。

 相当前のブログに書きましたが、数年前から「書経」の勉強会に参加していました。毎月1回、専門家の先生から輪読方式で教えていただきます。むつかしい中国古典ですが、指導者がかみくだいて教えてくれますので、数人の仲間と一緒に続けてきました。

 さすがに2005年に落選してからは参加できなくなりました。2006年の秋から、たまに顔を出すようになりましたが、昨年は出席ゼロ。年に1回の懇親会だけ顔を出しています。

 今年は、たまたま民主党大会の前日の今日が勉強会の日になりました。おかげさまで、新年のごあいさつも兼ねて参加させていただきました。この勉強会で教わったたいせつなことは次のようなことです。

 「徳」とは勢いのあることである。そうなると誰もが「徳」を身につけたくなる。そのためには、「自己の最善を他者に尽くしきる」ことが求められる。書経の世界では、私たち人間が目指すべき「天」の「道」とは宇宙の大原則であり、それは惜しみなく愛を与え続けることでもある。

 文章にすると、皆さん、変に思われるかもしれません。私は、宇宙の大原則に身をゆだね、「自己の最善を他者に尽くしきる」ことで「徳」が身につくという考え方が気に入っています。なかなかできることではありません。しかし、誰しも現世的な「勢い」が欲しいでしょうから、そのために、自己の最善を他者に尽くしきる努力をするようになります。中国人はすごいリアリストでもあると思います。

 西郷隆盛の「敬天愛人」や「人を相手にせず。天を相手にせよ。」という言葉はこのような中国古典の教養を、明治維新の頃の政治家は共有していたということです。もちろん、彼らの場合は、世俗的な「勢い」への興味は超越していたでしょうが、、、、、。

 恥ずかしいことに、私は人生の半ばで初めて、東洋思想を学んでいます。私たちは、土曜日に授業をするとかしないとか、小手先の教育改革でこの国を悪くしてきました。「道徳」の押し付けではなく、子どもたちに、本当の「徳」の教育をする方が、大事なことではないでしょうか。

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3 コメント

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目からうろこです。 (K司)
2008-01-16 09:04:25
私の座右の銘ではありませんが、企業経営における指針といいますか好きな言葉に「徳あらざれば利なし。利あらざれば徳なし。」という言葉があります。

これはヤオハンの和田社長が言っておられた言葉であり(ヤオハンをつぶしてしまったので重みは無いのかもしれませんが・・・)、「徳」という言葉を漠然と「企業の社会的責任」や「お客様メリットの徹底的追及」みたいなことと解釈しておりました。

しかし、貴兄の文中にあるように「徳」を「自己の最善を他者に尽くしきる」と解釈すると、本当にしっくりとくるではありませんか!!

「自己の最善を他者に尽くしきらなければ利益はないし、(企業経営において)利益が無ければ自己の最善を他者に尽くし続けられない。」

あらためて、企業経営の極意は「徳あらざれば利なし。利あらざれば徳なし。」であると認識した次第です。ハイ!!
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徳。。。 (周平党)
2008-01-16 12:20:48
陰徳あれば陽報あり!

葉が出りゃつめられ、
芽が出りゃ刈られ、
それでも茶の木に花が咲く!

教育とは、
学校で習ったことを
すべて忘れてしまったあとに
心に残るものをいう。

へたな外科医は、一度に一人しか傷つけないが
へたな教師は、百人を傷つける。

福田政権。
いったい「教育」は
どこへ行ってしまったのでしょうか。

子供たちにとって、
決して美しいとは言えないこの国を
どうするつもりなのでしょうか。


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和歌山のために (バレンタイン)
2008-01-16 13:50:16
他者に尽くしきる事。古今東西の先覚者の悟りの行動かもしれませんね。

この事を真底できればすごいと思います。それでもそのことを目指している岸本さん、頑張ってください。

親戚の住む和歌山のために絶対にもう一度。

和歌山はいいところですね。
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