岸本周平 Blog

和歌山 民主党 衆議院議員
岸本周平 汗と涙の日々!

風土記の丘の桜

2009年03月28日 23時55分22秒 | Weblog
       (紀伊風土記の丘の桜風景)

 週末は、肌寒い日々でした。桜の開花が例年よりも早かったのですが、その後、冷たい1週間となって、まだ3分咲きの様子。

 この写真は土曜日の朝一番の街頭活動で撮ったものです。

 紀伊風土記の丘は、HPの説明を引用すると、次の通りです。

「紀伊風土記の丘は、国の特別史跡「岩橋(いわせ)千塚古墳群」の保全と公開を目的として1971(昭和46)年8月に開館、考古・民俗資料を中心とした和歌山県立の博物館施設(登録博物館)です。標高約150mの丘陵からその北斜面・ふもとまで約65haの広さがあり、430基あまりの古墳が点在しています。」

 和歌山の歴史の古さを示す、和歌山市民ご自慢の施設であるとともに、市民のウオーキングのメッカでもあります。

 冬でも、大勢の方々が朝早くから歩いておられます。しかし、これから夏にかけて、早朝でも太陽が出るようになると、5時くらいから歩き始める皆さんをはじめ一日中、ウオーカーでごった返します。

 ご近所の方以外の皆さんは、自動車でこられて、無料の駐車場に車を止めて歩かれます。日本画家で、昨年芸術院会員になられた清水達三先生も常連のお一人です。地元の方々と一緒に歩いて、近くの喫茶店で一服されます。

 芸術院の会員は定員120人。国家公務員の非常勤職員の扱いになり、たいへんな名誉が与えられることになります。

 私は、いつもは、ウオーカーの皆さんに向かって演説をする方なのですが、時々、一服のお茶だけお供させてもらいます。清水先生は、全国的にも超有名な画家の先生にも関わらず、気さくで、地元の人々の中に自然と溶け込んでおられます。

 紀伊風土記の丘も、清水達三先生も、ほんまに和歌山の誇りです。4年間近く、和歌山市内を歩き回って、和歌山のプライドをたくさん掘り当てることができました。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

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ロストジェネレーションの叫び

2009年03月28日 17時45分30秒 | Weblog
 文春新書の「論争 若者論」(2008年10月)を読みました。目からウロコの発見がありました。これは、「論座」や「文藝春秋」などから、若者論争の論文、対談を13本集めたものです。

 冒頭の「丸山真男をひっぱたきたい」は赤木智弘さんという31歳のブロガーでフリーターの方の論文です(「論座」の2007年1月号)。

 就職氷河期に出くわしたロストジェネレーションの本音が書かれています。今のまま、正社員になることができないまま、貧困が固定されていく「平和な社会」よりも、むしろ戦争によって、社会が流動化する方を望むという訴えです。

 中高年の雇用を守ってきたために、若者には正規雇用の機会がないまま、非正規雇用で働かざるをえないもかかわらず、マスコミからも「自己責任論」で片付けられることへの悲痛な叫びです。

 一生、非正規のまま、低収入で、結婚することもままならない状況が続くよりも、戦争が始まって、階級社会の軍隊で、東大出の「丸山真男」をひっぱたける方がましだというのです。

 「失うものがない者にとって、戦争はむしろ望ましい。」と思う若者が増えているのです。若者の右傾化を指摘する声もありますが、共通するものがあるのかもしれません。

 先週号(3月14日-20日)のロンドンエコノミスト誌が雇用危機特集「The jobs crisis」を組んでいました。その中で、日本の労働市場に対して、厳しい見方がなされています。

 (ロンドンエコノミスト誌「The Economist」は世界中のオピニオンリーダーの間で読まれている週刊誌で、私が最も尊重しているニュースソースです。)

 つまり、日本は労働市場が正規雇用と非正規の二重構造になっていて、その格差が先進国の中でも最悪であると批判されています。この認識が世界の常識です。

 日本政府は、一日も早く、「同一労働、同一賃金」という世界標準を法制化し、最悪の労働市場という汚名を返上しなければなりません。そして、正規雇用への転換を促進するとともに、正規、非正規にかかわらず、雇用保険の適用をもっと柔軟に、対象も拡大すべきです。

 戦争を望む若者が増えていくような国になることだけは避けたいものです。これは、政治の責任です。 

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

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