中沢啓二さん原作のマンガ「はだしのゲン」がはじめてテレビドラマ化されて、昨晩、前編が放映されました。みられた方も多かったと思います。私が「はだしのゲン」とはじめて出会ったのは小学生の時で、教室に置いてあったのを読んだのが最初でした。最初はパラパラと読んだのですが、2回目はとても「勇気」がいりました。被爆の実態を描いたところがとても衝撃的で、とても恐くて読めませんでした。夜に寝る時にも思い出して、なかなか寝られないので、ドラえもんを思い出してまぎらしていた事を今もよく覚えています。それ以来、原爆の問題にとても敏感になり、原爆ドームの絵さえも直視できなくなりました。中3の時の修学旅行が広島だったのですが、正直とても嫌でした。広島のイメージがあの焼け野原しかなくて、そんなはずはないのですが、今でもそんな感じなのかと本気で思っていました。行ってみたら、「きれい」な街になっていてホッとしたのですが、資料館に入るときは本当に緊張し、目が悪い事を良い事に、展示物を遠めで見て、しっかりと見る事をしませんでした。高校生になって、やっと向き合う事ができるようになりましたが、今でも「ゲン」をじっくり読む「勇気」がありません。ドラマも少し見ましたが、とてもまともに見れませんでした。結局、まだしっかり向き合えていないという事かも知れませんが、私にとって「はだしのゲン」は「平和でなければあかん」と心に刻みこんだ平和の原点なのです。どんな理由があろうとも戦争はあかん、核兵器はあかん、のです。家の下敷きになったゲンのお父さんは、ゲンにお母さんと逃げて、強く生きろと言い、ゲンはお父さんの気持ちを汲んで身重のお母さんとその場を離れます。お父さんもゲンも立派です。でも、そんな事よりも、かけがえのない親子が、あんな形で別れなければならない事がひどすぎます。あんなひどい事を「しょうがない」となぜ言えるのか、とあらためてあの発言に怒りを感じるのです。今を生きる私にできる事は、ゲンとお父さんのような事が2度と起こらないように声を挙げ続ける、何があっても平和を脅かすものを許さない、それしかありません。
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