クラブの後輩の黒髪の乙女に一目惚れしストーカーのようにつけ回しては偶然を装って目の前に現れ続ける「私」と、それを奇遇と受け止める「彼女」の半年の交錯を描いた小説。
5月終わりの先斗町飲み歩き編、真夏の下鴨古本市放浪編、京大11月祭ゲリラ興行編、師走の風邪連鎖寝込み編ともいうべき4編の短編連作の趣です。
恋愛小説のお薦めページでほぼ確実に出てくる作品のため、いつかは読もうと思っていて読んだものですが、大仰で妄想に満ちた文章にはなじめませんでした。舞台が京都でなじみの地名が頻出し、特に第3章は京大のキャンパスが舞台でイメージしやすいため、なんとか読み切ったという感じです。
「私」は3回生、「彼女」は1回生で、最初の第1章は「彼女」が入学したての5月終わりということになりますが、それでもう「私」がずっとつけ回している状態とか、彼女の方は入学して2か月足らず(浪人したかは言及されていませんが、ふつうに考えて未成年)で底なしのウワバミというのはいかがなものか…解説のイラストの「彼女」の童顔とのギャップ、妊婦にふつうに見えるお腹の膨らみ具合も…

森見登美彦 角川文庫 2008年12月25日発行(単行本は2006年11月)
山本周五郎賞受賞作
2007年本屋大賞2位

5月終わりの先斗町飲み歩き編、真夏の下鴨古本市放浪編、京大11月祭ゲリラ興行編、師走の風邪連鎖寝込み編ともいうべき4編の短編連作の趣です。
恋愛小説のお薦めページでほぼ確実に出てくる作品のため、いつかは読もうと思っていて読んだものですが、大仰で妄想に満ちた文章にはなじめませんでした。舞台が京都でなじみの地名が頻出し、特に第3章は京大のキャンパスが舞台でイメージしやすいため、なんとか読み切ったという感じです。
「私」は3回生、「彼女」は1回生で、最初の第1章は「彼女」が入学したての5月終わりということになりますが、それでもう「私」がずっとつけ回している状態とか、彼女の方は入学して2か月足らず(浪人したかは言及されていませんが、ふつうに考えて未成年)で底なしのウワバミというのはいかがなものか…解説のイラストの「彼女」の童顔とのギャップ、妊婦にふつうに見えるお腹の膨らみ具合も…

森見登美彦 角川文庫 2008年12月25日発行(単行本は2006年11月)
山本周五郎賞受賞作
2007年本屋大賞2位

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