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伊東良徳の超乱読読書日記

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陽だまりの彼女

2025-03-31 00:04:39 | 小説
 交通広告代理店に勤務して3年目の営業担当奥田浩介が、今ではクライアントの広報担当となっている、中学時代に周囲から「学年有数のバカ」と蔑まれていじめられていた渡来真緒と、10年ぶりに再会し、その変貌ぶりに驚きながら交際を始め…という展開のオカルト恋愛小説。
 再会した元同級生が魅力的に変身していてギャップ萌えし、相手からも好意を示されという流れは、おっさん読者には恥ずかしくて身もだえしてしまいそうなうれしい設定です。裏側カバーに「完全無欠の恋愛小説」とあるのも、おっさんのノスタルジーと妄想にマッチするという点では、受け容れていい気もします。
 このまま行くとおっさんの妄想に奉仕するだけで小説にならんということで設けられたラストかとは思いますが、私にはどうも取って付けたような感じが残りました。


越谷オサム 新潮文庫 2011年6月1日発行(単行本は2008年4月)

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