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伊東良徳の超乱読読書日記

はてなブログに引っ越しました→https://shomin-law.hatenablog.com/

警察の表と裏99の謎

2007-06-25 07:55:50 | ノンフィクション
 元警察官による警察関係の世間話。
 1項目2ページ程度ですから、ディープな話はほとんどなく、タイトル倒れの感あり。ディープな話としては、中国の反体制活動家グループが日本で北京政府批判の映画の上映会をするときに外務省に保護を求めて断られ、公安警察がそれを受けて反体制活動家を尾行する諜報員を排除して安全を守り、判明した中国政府の諜報員のリストと反体制活動家のリストを手に入れ、それをアメリカに渡したとか、中国の諜報員に実力行使して険悪になったのをCIAが仲介して手打ち式をした(95~99頁)というのが興味を引きました。捜査2課長は政界への影響力を持つ(65頁)という話も。
 当然著者の視点は警察側からのもので、弁護士や被疑者・被告人、さらには検察官に対する見方には、私の目からは疑問に思えるところが多々ありますが、警察官はこういう見方をしてるんだなあということを知る意味でいいかなあと思います。


北芝健 二見文庫 2007年4月25日発行
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なぎさの媚薬4 きみが最後に出会ったひとは

2007-06-25 07:25:20 | 小説
 渋谷をさまよう謎の娼婦なぎさと出会った男は過去に戻って自分が過去に関わって不幸になった女を救うことができるという枠組みで、50代の週刊誌ライターが5歳の時に手放しその後AV女優となって自殺した娘と再会する話と、なぎさ自身の物語の2編が入ったシリーズ完結編。
 1~3は読んでませんでしたし「週刊ポスト」連載なので不安には思いましたが、「重松清」のネームバリューで子どもに読ませるかと思って借りました。念のため子どもが読む前にチェックしたら、まるっきりポルノ小説でした。なぎさが娼婦で、過去に戻るために必要な媚薬が男自身の精液となぎさの愛液の混合物で、4巻第1話で娘がAV女優というのは、別段必然ではなくて、週刊誌連載で毎週濡れ場を作るための苦心の設定なんでしょう。
 過去に戻れるけど自分の人生は全く変えられない、1人の女性を救える(かも知れない)だけという設定は、小説の設定として秀逸だと思います。そこから導かれる、自分自身も忘れていた過去への悔い、それを目の当たりにしながら自分の自由には動けないもどかしさ、愛した女性をいくらか救える喜び、相変わらずではあるものの少し希望を見いだしている自分といったあたりの描かれ方が読ませます。
 ただ、露骨に東電OL殺人事件をモデルにしたなぎさの設定や鬼畜のAV監督ソドム中西とかアイドル「ユッキー」の自殺とか実在の人物・事件を借りてテキトーに粉飾するやり方は、いかにも安っぽくて下品でダーティーな感じがしてなじめません。アイディアはいい線で、もっと別の書き方をしたらいい作品になったんじゃないかと思います。


重松清 小学館 2007年6月4日発行

 作品とは関係ないんですが、UPしてすぐにアダルト系や商業系のトラックバックや勧誘アドレス付きのコメントが付くことが増えています。このタイトルだとまた中身に関係なくそういうトラックバックやコメントが予測されます。見つけ次第断りなしに削除しますけどね。
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