食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

あなたのバランスをサポートするサロンConcordia~コンコルディアのsoraがお届けする薬膳・食養生のことなど

とうもろこしで体を軽やかに

2013-07-21 | むくみを取る
今日のテーマは今がまさに旬の「とうもろこし」です。

お米や小麦のように多くの国で主食になっているだけあり、炭水化物とタンパク質が主成分。
胚芽(粒の根元の部分)に、ビタミンE・B1・B2・カリウム・亜鉛・鉄などの栄養素が詰まっているので、お料理に使う時はこの胚芽を活かすために手で実を外すのがベターです。(なんて言うけどこれは面倒。包丁でこそぎ落としていいと思います。)

注目は豊富なアミノ酸。疲労回復効果があるアスパラギン酸、健脳効果があるグルタミン酸、免疫機能向上や脂肪燃焼促進効果があるアラニンを含んでいます。


漢方でも余分な熱を排出してむくみを取る、疲労回復、消化機能を整え食欲を促進する効果があり、夏やジメジメと暑い梅雨の時期にも取り入れたい食材です。

粒の皮には食物繊維がたっぷり含まれているのですが、消化が悪く冷たい飲み物と一緒に摂ると下痢を起こすことがあるそうです。夏だから冷たいビールのお供に食べちゃいますよね。お腹の弱い方は冷たい飲み物を控えめにどうぞ。

そしてもう一つ注目したいのが「ひげ」。
皮をむいた時に捨てちゃいますよね?これを読んだ方はぜひ取っておいてください。
茶色くなっている部分を取り、お料理に入れたり干してお茶にすると利尿効果抜群です。

ひげの本数は実の数と一致しています。ひげがたくさん見えているものを選ぶと、実がしっかり詰まっていますよ!
漢方では「玉米鬚(ぎょくべいしゅ)」とか「南蛮毛」と呼ばれ、体の余分な熱を冷ましたり、利尿の効果があります。

先日あるお店でかき揚げの衣にとうもろこしのひげを使っていて、野菜を食べ尽くすアイデアに感動しました。
1~2センチに刻んで、揚げ物の衣やリゾット、お焼きに入れてもよさそうです。


3日間天日で干した「ひげ」

お茶にする場合は天日で1週間ほど干した後、フライパンで軽く炒って焙煎すると香ばしいお茶になります。
天日で干す時間がない場合は、そのまま焙煎してももちろんOKです。
先日ちょっと飲み過ぎてむくんだなと思った翌日に飲んだら、うれしい驚きの利尿効果でしたヽ(◎´∀`)ノ
ひげ単品は少し青臭く感じるので、烏龍茶とブレンドすると美味しくいただけます。

ゆでる時は食塩を入れた水からゆで、沸騰したら3~4分で火を止めて取り出し、余熱で仕上げます。こうするとみずみずしくて歯ごたえも残せます。
この暑い中お湯を沸かすのはイヤ!という場合は、電子レンジが便利です。表面に軽く塩をまぶしてラップできっちり包み、500wで6分(片面3分ずつ、600wの場合は8割ぐらいの時間で)チンすれば出来上がり。熱いので取り出すときはやけどに注意です。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
とうもろこし
性味/帰経
平・甘/脾・肝・腎

効能
余分な熱を排出する、むくみを取る
消化機能を整え食欲を促進する、疲労回復


とうもろこしのひげ
性味/帰経
平、甘/肝・腎・膀胱・心・小腸

効能
むくみを取る
濃くなっている尿の色を正常にする
腫れ、熱感、疼痛などを治療する



最新の画像もっと見る