食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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胃腸の疲れを取るなら

2014-01-28 | 気力・体力アップ
今日のテーマは「キャベツ」です。

今は葉がしっかりと巻かれていてずっしり重い、冬キャベツのシーズン。
巻きがゆるくてやわらかい春キャベツが出回り始めるのは、3月ぐらいからです。

キャベツの栄養素といえば、胃酸の分泌を抑え粘膜の修復を助けるといわれるビタミンU!
キャベツから発見されたので“キャベジン”とも呼ばれる、水溶性ビタミン様物質です。

葉の緑の部分にはカロテンが多く含まれていて、ビタミンC・アミノ酸・カルシウムも豊富です。

ビタミンU・Cは水溶性なので、切ってから長く水にさらすとせっかくのビタミンが流出してしまいます。
シャキッとさせるために水にさらす場合は、ごく短時間にしましょう。
煮る場合は汁ごと食べるのがいいですね☆

漢方では、消化機能を高め気を補う働きがあるとされています。「甘藍」と書きます。
胃の働きを助けるので、胃の弱い人、胃痛、食欲不振、胸やけなどの時に用いられます。

骨髄や内臓、関節によいとされ、筋骨を強くするともいわれています。
疲れやすい人にも摂り入れていただきたい食材です。
性質は平なので、冷やす/温めるを気にせず使っていただけます。

胃が痛くて食欲がない(´・ω・`)…何も食べたくない時は、体の声に従って過ごすのもいいと思います。
(白湯を飲んで水分補給は必ずしてくださいね。)
少し食べられるかも知れないと思ったら、かつおだしにキャベツと梅干を入れた、温かいスープはいかがですか?
梅干もキャベツ同様胃腸の調子を整えてくれる食材です。

キャベツの保存方法は、丸のままの場合はビニール袋に入れて冷蔵庫へ。
カットしたものは切り口が空気に触れないように、ラップでキッチリ包みます。

最後に、珍しいキャベツが手に入ったのでご紹介します。


黒キャベツ、カーボロネロとも呼ばれています。
結球しないキャベツで、葉は細かいちりめん状になっています。
硬くて風味も強いため、煮込み料理に向いています。

ミネストローネに入れてみましたが、茎の部分はかなり煮込んでも歯ごたえがありました。
色は煮込むほどに黒くなります。

ブロッコリーの風味をさらに濃くした感じの、しっかりした味です。
葉の部分は焦げ目をつけるようにバター炒めにしても美味でした☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
平、甘/胃・腎

効能
消化機能を高め気を補う



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