野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

わらび座。素敵な事は手渡しなんだ。

2016-01-23 22:02:41 | 日記
年末に、ふと立ち寄ったショッピングセンターのカフェのカウンターに、立派な冊子が置いてあり、
手に取ったら、店員さんに
どうぞお持ちください、

と、言われて、

え?こんなに立派なのに無料なの!?

と、びっくりしたのが、秋田の“のんびり”というフリーペーパーだった。
わらび座という劇団の特集をしている号。

わらび座、というのは秋田の劇団。劇団四季、宝塚歌劇団に次ぐ規模の劇団らしい。
ミュージカルやら民舞やらもやるみたい。

わたし自身、子供たちがお世話になった保育園で様々な地域の民舞に触れたり、時には自分たちで踊ったけれど、
保育園のある地域の躍りを子供たちに手渡せないのはなんだか残念な気持ちがしていた。

形だけ伝えても、それは真似っこ。なにか歯がゆい。
そんな事を思った事がある。

だから、わらび座の成り立ちを知ったら、すごい!と感激してしまった。

わらび座は前進が1951年に東京で結成され、二年後には活動の場を秋田にうつしている。

北に行くほど、民族芸能は研ぎ澄まされたような感じになる、と聞いた事があるのだが

冬の間農業が暇だから、さて、踊ろうか

ではなくて、

歌や躍りは祈りであり、祈りは生きる為の祈りだったと。

その精神ごと舞台にあげようとしている劇団だ。

見たい!いつか、秋田にいこう!

と、思ったら、次の週にごく近くの街で、わらび座の公演があると知った。

行くに決まっている。すぐにチケットを買った。

本当はメキシコにいる娘が帰ってきたら、一緒に見ようと約束していたのだが。

その公演が今日であった。どういうわけか破格!!
席も最高にいいど真ん中。
まるでVIPみたいな待遇で見たのが、風の又三郎だった。

物語の導入部が、実に美しかった。
賢治の見ている世界を思った。

質屋の実家を継がなくてはいけなかった賢治の生い立ちを思った。

若くして亡くなった賢治の命が、ヒラヒラ落ちてゆく花びらに光りがあたっている様だと思った。

そんな事は、わらび座の風の又三郎には全然出てこない。

もっと、作品として力強く明るい感じ。

YouTubeで探して見ていた太鼓の楽曲が、目の前で!!すごい!!

まぁ、こんなわたしの解説では、どうにもこうにも、なので、機会のあるかたはぜひわらび座の公演を見ていただきたい。


それで、大層に感激して、たくさん拍手をした。


いや、今回の前座のえっさほいの方々と相洋高校和太鼓部の演技も素晴らしかった。

若くて体が動くうちにする演技って、すごいんだよなぁ。

メキシコにいるダンス娘は、進路、について考えあぐねている様子。

わらび座の公演営業部のお姉さんに名刺をもらってきた。

帰ってきたら、やっぱり一緒に秋田にいってみたいなぁ。