野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

夢のお仕事。

2019-03-28 10:51:06 | 日記


大きくなったらなんになる?なにをやりたいの?
と、聞かれて、明確に答えられる子どもじゃなかった。
でも、白い紙を前にすれば満足で、さあ、何描こう!と、ワクワク気持ちが高まった。

だけど、いざ描きだすと、描きたいものがわからない。

14、5歳で自分の進む方向を決めるとき、全くどうしたらいいのか見当もつかず、
22歳からは子どもをじゃんじゃん授かり、子どもの事ばかりで忙しくて、描くなんて事さえ忘れていた。
しかも、社会的にはなんにもしてない。焦る!そんなわたし。

長いことそんなだった。

しかし、その間、まるで色々な事が熟して発酵したかのよう。

今、フリーペーパーココハダで1ページもらって、自分の書きたいこと書いて絵を描いている。
ときには、街に出て人に話を聞いて文章にまとめる。

なんか書きたい。かつて、そう思っていたわたしだが、今は、描きたい題材が山ほどある。

いまや、こんなに恵まれた環境。

なにが、いつ、どう運ばれるかわからないよ。
夢見る夢子ちゃんのわたし。変わる事はできなかった。でも。わたしなりの道があるみたいな気がしているぞ中年期。

肉体労働と運命の考察

2019-03-18 21:47:27 | 日記
お仕事が肉体系の年度末である。

先週の金曜日、300冊の報告書という厚い本の郵便業務。
テン箱という箱に入れて職場から歩けば五分の郵便局へ。
車出す?とボスは言ったが、近いので、台車を押して行ってみましょう!と、いう事になった。
軽く考えていた。
舗装が悪いところは地獄みたいに辛かった。任務を終えて事務所に帰ってきたら、心臓がバスケットボールやった後みたいにバクバクしていた。
しかし、一緒にやり遂げたボスと仲間3人とは妙な結束力が生まれた。
互いに助け合って地獄エリアを超えたのだ。当然と言えば、当然。


今日は、テン箱という土器の詰まった箱100箱を5階から下ろして、エレベーターのない建物の4階へ運ぶという作業。
肉体は使えば使うほど良くなる、とわたしは信じているぞ。
またもや共同作業者8人と共に、いい汗をかく。

明日は、貝にリボンをつける仕事だよ、若い社員に言われて楽しみにしているのだが、、貝の入っているのはただの土囊袋だよ!山のように土囊袋が積まれている倉庫に行くよ。と、他のボスはわたしにささやいた。どうも想像しているようなファンシーな作業ではないらしい。

実は、今は事務所勤務だが、遺跡発掘の現場に出ていた2年間で、手相が変わった。

ずっとスコップや移植ゴテを握りしめていたら、マスカケ、という線ができた。
肉体労働でできた大切な線だ。

肉体労働は運命を変える。

面白いじゃないの。





初めての日本画

2019-03-16 18:51:47 | 日記


昨年末、デッサンからちゃんと絵を描いてみたいと思って、美大予備校に潜りこんだ。

そこは美大予備校というか、アトリエというか、創作の熱と真剣さが息づいていて、とても居心地がいい。

しかし、今月は、年度末。ウィークディの遺跡発掘調査事務所のお仕事は締め切りが何物件も重なり、残業ばかりしている近頃。
のんびりしたい休日。絵を描きに行こうかどうしようか、迷った。

昨晩、迷いながら自分を観察すると、力が湧いてきた感じがした。

よし!行こう。

今日行ってみると、月に一回の日本画の先生の日だった。

初めて日本画を描いた。
色々教わりながら、恐る恐る、だ。

「日本画は段取りが全てです。最初に墨をすりながら、30分くらい集中して、どんな絵にするか心を落ち着けます。」

先生が最初におっしゃって、ガチャガチャ生きてきた自分が、近頃ヨーガや瞑想で向かっている方向とリンクして、心の底から面白い!となにかがムクッとした。

印影で形を描く西洋の絵画とは違って、まず線で骨描きという輪郭を描く。これは、漫画や遺跡の仕事で描く土器の図面と同じ。一本の線を描きながら、全体のバランスにも気を配る。ワオ!
それを筆で墨で描くのだから集中。

日頃の仕事で、土器に出土地点の記号を筆で書く注記という作業があるのだけれど、こちらは平らな紙に書ける分いい。

それから顔料にニカワを指で練って色つけ。
金色紙の上に描くらしい。
「はみ出して描いてもいいですよ」
先生が言ってくれたので、安心して描いて出来上がったら、だいぶはみ出してる。
はみ出してるというより、金色の部分に納める気がない。

最高に面白い。
最高に面白い!!!

人生って不思議だなあ。
わたしにもちゃんと面白いって夢中になれるものがあった!

18歳とか、22歳とか、あの頃やりたい事がさっぱりわからなかった。

大丈夫。ちゃんと用意されていました。出会う時に出会う。大切に育てよう。

300円の都会的贅沢。

2019-03-14 21:31:28 | 日記
ふわふわなのである。
幸せなのである。
10分100円を30分ぶん。

夜のコインランドリー。

乾燥機にお世話になる。

すごいシステムだ。
前からの人の乾燥機が終わっていたらカゴに出していい。そんなルールらしい。

これ、現代日本ですか。

他人の終わった乾燥機から、パンツを取る事もできちゃうでしょ。

でも。なんだかルールとマナーとデリカシーで成立している不思議な空間。

来ている人たちも不思議。
止まった乾燥機から、洗濯物を取り出して、その場でちゃっちゃと畳んで足早に去る。みんなそう。

息子と二人。ふわふわだね!幸せだね!なんて、ホカホカタオルに顔をうずめて、コインランドリーを堪能している人なんて他にいない。

でも、暗闇にポッカリ浮かんで見えるコインランドリー。都市生活者の密かな愉しみ。うふふ。