野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

漫画描きました。

2019-07-27 09:37:55 | お仕事話


漫画を、描いて、noteのほうにあげました。

あれ?リンクが貼れない!奮闘中!
https://note.mu/shokorunrun/n/n8ca40b8a390d


文章や絵を人様に見せる。

全然うまいと思っているわけじゃなくて、
人にブザマなわたしを見られても平気になってきたのかも。
つまり、おばさん力が上がってきたのね!

でも、気づいた。
ひとつ作品をちゃんと完成させると、ちょっと自分が好きになってる。

だから、楽しい感じより、小さな小さな充実を積み重ねていっているのかも。

スーパーコンセントレーティドビヨンドカレーDays

2019-07-09 21:10:23 | 日記
あのバッグが欲しいなあ、と思った途端、街を歩くそのバッグを持った人が増えたように思いだし、
例えば妊娠した途端、やたら他の妊婦さんが気になってくる。

と、いう現象は確かにあるらしい。

アンテナが立つやいなや、脳がその情報を収集し始める、ってヤツ。

そこで、カレーだ。

フリーマガジンkokohada の次の特集がカレーだと決まるやいなや、世界はカレー一色に!!

どの店を取材しようかと、店を訪ね、
誌面構成を考えるので検索しまくり、常にカレーの事を考えるので、自然と我が家の夕飯もカレーがちになる。

そんな事をしていると、さらに引き寄せ力は加速して、職場の方に瓶詰めのカレーの素をいただいたり、
スーパーウルトラ美味しいカレーを作るのに、たまにしか出てこない友人がカレーを作るイベントが催されたり。

尋常じゃないカレーミラクルが巻き起こり、ただのわたしの脳内カレーアンテナ現象じゃないぞ、こりゃ。

結論

カレーの魔力。カレーの神様。は、いるね。こりゃ。
カレーの事ばかり考えるとカレーミラクルは起こる。

考察

それは、多分カレーだけじゃない。他の事にもそういう事が起こる。
だって、カレーをわたしに次々具現化してくれた人たちの、わたしに差し出されたお気持ち。それがまさに、フォースであり、パワーなんだよ!

と、言う事で、フリーマガジンkokohada。よろしくです。


遺物に触れながら思う事

2019-07-07 15:35:50 | お仕事話

部屋中のテーブルの上に、土器を広げて接合という作業をする。
現場から上がってきた土器を洗って地点の記号を書いて、そして復元を試みるのだ。

すごくくっつきそうだし、似てるのに全然くっつかなかったり、
一日中やってひとつもつかない時は時給もらってすみませんという気持ちになる。

しかし、ひとつの土器片を手に持って、なにげなく無意識に拾った一片とガッチリくみあった時には、びっくりして興奮する。

土器と土器が呼び合う。と、わたしは確信しているのだが、人に言ったら笑われるから言わない。

でも、ある日、縄文時代の小さな甕で、上半分と下半分が毛色の違う文様をしていたのをくっつけたとき、素人のわたしの頭や感覚で成し得ないことだと思った。
大きさも形も他とはちょっと違っているその甕を、
「ひょっとして骨の入っていた、骨壺のようなものだったのかな」
と、呟いたら、専門の先生が、
「うん。本当にそうだった可能性がある土器だよ。」
と言った。

だけど、と思った。
骨壺だとしたら小さすぎる。
赤ちゃんの!?

手の上の土器の細やかできちんとした文様。その中に入っていたかもしれない赤ちゃんの骨。胸のあたりがズシンときた。

何千年前の人との共感をしたと思っているのはわたしだけ。全てはわたしの想像。
あるのは縄文後期の小型の甕だけだ。

遺跡発掘調査の仕事というと、幽霊、とか怨霊。とか大丈夫ですか?と聞かれる事があるけれど、わたしが思い煩わされる事があるとしたら現世の人々の思い違いからくる諍いのほうが圧倒的で。

先生たちは土器を前にして、形式と型式を見分け、文様のパターンを読み取り使われた道具を判別する。
使った人の潜在意識も顕在意識も、誰かの心象印象もない。
先生たちの行為は、事実を述べる事に徹する。
それはまるで、神様に近づく術みたいで面白い。

(イラストはわたしの好きな水煙土器。文中の骨壺甕とは関係ありません。縄文中期後半。長野県あたりの土器です。)