野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

自由がちょっと形になる。

2015-11-17 21:57:13 | 子育ての事
末っ子を、産まれた頃に抱っこしまくった。

お腹の中でも最近の赤ちゃんはなかなかストレスが多いらしく、
産まれたばかりの赤ちゃんなのに身体がガチガチで大変だった。

まだ手の内に抱けるうちに、首の後ろとセンコツに手を当てるように正面抱っこして、小刻みに揺らして脱力させて、
目をあわせてずっと話しかけた。

身体は脱力しているのに、目は自分の意思で使える。
これは、新生児にとってはなかなか高度なテクニック。
身体と脳を切り離して使うのだ。

赤ちゃんは白黒を認識するから、これをフラッシュカードでやる早期教育法もあるみたいだけど、
人間の赤ちゃんを育てているのだ。生きてないカードを見せるより、お母さんの目を見ているほうが断然いい。

首の後ろとセンコツに手を当てると、血流がよくなる。
首から脳にどんどん血液やらリンパ液やらも送られる。

実は、気のスポットもその二ヶ所にあるらしい。

西洋医学と東洋医学は切り口が違うだけで、案外同じ事を言ってるようだ。


それはさておき。
そんな事をたくさん、赤ちゃん時代にやった。

左手をギュッと固くにぎって麻痺しているほどの赤ちゃんだったので、抱っこして緩めて、暖めてマッサージをしてを、必死にやった。


いろいろやって、小学生になった今では、いたって普通のガキンチョである。


しかし、ピアノである。

実は、サッカーもやりたくなってしまったので、曜日の都合で、今月からピアノ教室を今までと違うところに変わった。

新しい先生は、今までのピアノの先生とちょっと違う。

教えかたがうまい方なのだろうが、
末っ子もすぐに反応して、二人でセッションみたいになる。

赤ちゃんの頃に、固くにぎっていた左手を、今では自由に使って、音楽で話をしているのである。

良かった。と思った。

あの頃は、ただ、目の前の赤ちゃんを自由にしてやろうと懸命に育てた。

彼がどんな大人になるかはわからないけど、
ピアノの先生と楽しそうにしているのを見て、本当に良かったなぁ、と、わたしはしみじみしていた。誰も気づかないと思うけれども。