syuの日記・気まま旅

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真鶴半島の朝日

2013-02-25 | 気まま旅
年に2~3回は訪れている真鶴半島、豊かな森、海の包まれ自然が一杯である。特に冬場の半島は静かで、自然が身近である。民宿から見る
朝日と夕暮れ時の真鶴港がたまらない。半島の人々の生活も気張っていないのが良い。
玄関先に一袋100円のみかんが無人で置いてある。

岬は、樹齢350年以上の松の群生や、椎、楠の巨木が生い茂って森と海が一体で地元漁師は、「魚を育てる森」そして大切に保護している。
散歩好きには、たまらない遊歩道が整備され、森林浴、観察などゆっくりできる。
相模湾の「海の幸」活魚料理は、半島ならではである。

真鶴港に登る朝日


朝曇り、雲の合間から 午前9時ごろ

 
「足柄33寺観音の二十九番 西念寺」は湊上山、浄土宗、三王原村心光寺末、本尊阿弥陀。

    

寺入口に、黒田長政供養の碑がある。長政は、江戸城の用石発掘りの命を受けてここ真鶴湾から船出、小河織部正良は岩小松山に良質の石材を発見し石丁場を開いた。正良は、黒田長政13回忌にあたり供養塔を建てたという。

    

「荒井城址公園」は、真鶴駅近くにあるかつて荒井城があった城跡を公園に整備した場所。
荒井城は、後三年の役 1083年に源義家の配下であった荒井実継の本拠地だと言われているが、その後鎌倉幕府の時代には、荒井氏に代わり源頼朝に仕えた湯河原の有力御家人である「土肥氏」の持ち城。
戦国時代には後北条氏の烽火(のろし)台として機能していたと伝えられている。

城址とは言うものの、城跡を彷彿とさせる跡はほとんど無く、空堀と呼ばれる跡が辛うじて残るのみとなっている。

荒井城祉公園
    

「土肥 実平」は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武将。
桓武平氏良文流中村宗平の次男。小早川氏の祖とされる。相模国の有力豪族中村氏の一族で、足下郡(現在の神奈川県足柄下郡湯河原町および真鶴町)土肥郷を本拠とし早川庄預所を勤め、父や弟の土屋宗遠と共に相模国南西部において「中村党」と称される有力な武士団を形成していた。(現在のJR東海道本線「湯河原駅」から城願寺城山の辺りが居館)

荒井城址公園で一番有名なのは、見事なしだれ桜による夜桜。
幻想的なライトアップと相まって、とても迫力ある、美しい夜桜見物ができる。

                                 土塁らしき堀
    

「貴船神社」は、真鶴半島の中程、真鶴港・魚市場の近くにあり、739号線に面して鎮座。旧郷社で真鶴港を見下ろす高台に鎮座している。
町の鎮守様として親しまれ、京都の貴船神社が総本宮で、全国に約500社の分社があるといわれている。

御祭神:大国主神(大黒さん)、事代主神(恵比須さん)、少彦名神。 創建 889年、三ツ石の沖合に現れた木像12体と書状を平井翁が発見し、村人と共に社を建て、村の鎮守の神として大国主・事代主・少彦名の三神を祭神として勧請したという。
もとは貴宮大明神と呼ばれ近隣漁民の崇敬をあつめて、明治初年に貴船神社と改称している。
鳥居をくぐり上境内まで108段の石段があり、仏教で煩悩の数と言われている。

祭礼・貴船祭り(毎年7月27・28日)。
祭りの形は、縁起によれば江戸初期までは神座船をつくり港内の漁船や運送船の祈祷をして回ったものが、その後は村内を巡行し村祭りとして定着したといわれ、日本三大船祭りの一つ、奉納される鹿島踊りと共に県無形文化財・県無形民族文化財に指定。

889年創建の神社


「琴ケ浜」の地名の由来は「小洞が浜」であったとも伝えられ、現在は石材採掘や道路整備により、平らな磯に姿を変えた。
「琴ケ浜海岸」は、その昔は海に落ち込む断崖に小さな洞穴のある海岸で、夏になると「夜光虫」の発生する海岸として知られている。
「夜光虫」が発生すると、波打ち際が青白く輝きだし、幻想的な光景を繰り広げ、夜光虫は海水中のプランクトンが発光する現象で、波が高く、気温や湿度が高い夏場の夜間など、一定の条件が揃わないと目にすることができない。

                                水仙が満開
    

「三石海岸」は、真鶴のシンボル、岩礁の岩崎に三つの巨大な岩が顔を出している。笠の形に似ていることから笠島ともいう。
真鶴岬は箱根火山の溶岩が流れ込んでできた。
「幕末の台場(砲台)跡」は、江戸時代末期に台場を築いている。

箱根噴火で出来た三ツ石


相模湾最南端
     

「真鶴中川一政美術館」は、向日葵の絵が有名。文化勲章受賞者の故中川画伯の美術館。(有料)
    

中川記念館隣の「展望公園」は、平成16年に閉園となったテーマパーク「真鶴サボテンランド」の跡地の公園。展望公園に、平成24年、パークゴルフ場が開場した。
パークゴルフは、芝のコースで専用のクラブやボールを使い、コースが狭くカップが大きいため、初めてでも気軽に楽しむことができるスポーツ。広さ約6千平方mの敷地に18ホールのコースが用意されている。
営業時間は午前9時~午後4時。利用料は、一ホール、200円で楽しめる。

一日遊べる公園
    

公園内には、昔からいろいろな文学者が訪れ多くの作品を残している。

坪内逍遥ー初日の出 なぜ三ツ石に 注連はらぬ
与謝野晶子ーわが立てる 真鶴崎が二つにす 相模の海と伊豆の白波
佐々木信網ー真鶴の 林しづかに海の色の さやけき見つつ わが心清し・・・・などがある。

文人達の碑が
    

午後4時頃の相模湾、朝日、夕日は素晴らしい。

森林浴遊歩道から
    

次回は、真鶴の続きです。

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