【ベンチャー魂の系譜 13.急成長する中国・インドのベンチャー】
中国、インドでも近年ベンチャーが隆盛だ。両国とも国民全体レベルはまだまだ日本とは比較にならない位、低いが、国際的に活躍しているすばらしいベンチャーが特にIT関係に多い。
たとえば、中国では、ハイアール、アリババなどがある。方やインドでは、、インフォシス、ウィプロなどが有名だ。
これらのベンチャーは華やかな面だけが報道されているが、実態はどうだろうか?またこれらのベンチャー創業者に共通の思いは何だろうか?また、抱える問題点とはなんだろうか?
これらのテーマについて今回は議論した。
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モデレーター:セネカ3世(SA)
パネリスト HN:Tobiuo, Haier, たつる
【パネリストがこの話題を選んだ理由】
Tobiuo:自分が将来、中国市場を切り開く
Haier:急成長する中国での、ベンチャー企業の頑張りを調べたい
たつる:朝日新聞のコラムを読んで、インドで唐辛子の種の品種改良に興味が出た
(SA) 中国、インドでは人口が多く、これからは、エネルギー・食料問題が重要
―中国企業、ハイアールについてー
Tobiuo: その前身は1950年代、山東省のチンタオ(青島)から。ちなみにチンタオは、農業、新興宗教、軍事産業、軍港で有名。山東省は、斉、魯で有名。
1980年まで共産主義のため赤字だったが、ハイアール社長の張瑞敏さんが派遣されて、事態は変わる。
(SA) どのような改革をしたのか?
たつる:社員教育を徹底した。ルーズな社員を規則正しく、厳しく教育し、また品質を重視した。また、トヨタのように、無駄をなくし、効率的にした。
Tobiuo:1975年は、文化大革命が終わり、所得が上昇し、家電製品が買えるようになった。中国では、日本から、半製品を輸入し、組み立てて販売していたが、製品に保証はなかった。市場が飽和したときに、消費者は商品を見極めるようになる。
たつる:当時の中国人の年収は7800円?→金持ちしか製品を買えない
(SA) 中国と日本では、所得にだいたい20倍の格差がある。いくら日本の半製品を売っても、金持ちしか買えない。また、金持ちは品質を重視する。また、国内の格差の例を言うと、インドでは、国民全体の平均年収4万円に対して、理系トップの大学(IIT)を卒業した人の年収は、約50倍もある。これは、日本では2億円に相当する感覚である。
(SA) 先進国ではないこれらの国々のベンチャー起業家の考えることは何か?
たつる:世界中に名が知られる企業にしたい。また、安い製品で、国民の生活向上に寄与することによって、国民に幸福をもたらしたい。
(SA) なぜ中国でハイアールは成功できたのか?
Tobiuo: 共産主義の中、国民が堕落している。
Haier: ハイアールでは、頑張った人をちゃんと認める。能力主義を敷いたから。
(SA) 文化大革命のときに、若かった世代(今の50年代)は、高等教育、大学を含め、教育をまともに受けていないので、中間管理職の層が非常に薄い。そのため、若い人を引き抜きやすかった。
Haier: 近年、ハイアールはサンヨーと提携している。そのメリットは、サンヨーは中国市場の拡大、ハイアールは技術力の向上。ハイアールは、現在急成長している。
―ビルゲイツ、北京に立つについてー
(SA) アメリカ人が進出するときに、中国と日本の違いで注意すべきことは何か?
Tobiuo: 中国では、人と人の結びつき、ガンジー・「関係」を重視する。
(SA) なぜ「関係」が重要なのか?
Haier: 協力しないと、できることもできない。「関係」がないと相手にされない。
たつる:「関係」は、ある種、共同体のようなものである。
学生(A):「関係」があれば、お金や人脈も自然についてくる。
(SA) 中国では、まるで日本のヤクザのようなメンタリティを持っている。つまり、「関係」を非常に重視する。「関係」のある人は守るし、それ以外の人は守らない。集団意識が強い。集団の外にいると、むしり取られる。
―インドのIT革命について-
(SA) なぜインドはIT革命に成功したのか?
たつる:インドIT革命の成功は人材と政策にある。インドは、1990年ごろまでは、ソ連とも仲がいいような社会主義国。電力やインフラが安定していないので、工業製品などよりも、ITの方が、安い投資で発展させることができる。
(SA) インドには、どのような人材がいたか?
たつる:インドでは、IT産業に志望する人が多い。
学生(B):インド人は、数学的思考や哲学的思考が強いからではないか?
(SA) インドのカースト制は、インドの発展にどのように関係したか?ポジティブにか、それともネガティブにか?
たつる:ポジティブに作用した。カースト間に所得格差があったので、高いカーストが資本を自分達のカーストが運営する企業に集中的に投資した。
学生(C):カースト制度には、分業体制があり、上の二つの階級が専門的に行ったのでは?
学生(A):カースト制度はまだインド社会にしっかりと根をはっているが、ITの仕事は、カースト制度によって分業された職業ではない。よって、カースト制度によって差別を受けないで済む。また、インドでは、英語が公用語であるため、OSの言語が英語である、パソコンが取り扱いやすい。加えて、アメリカの裏側に位置するので、アメリカが夜のとき、インドは昼なので、アメリカとインドを結ぶことによって、24時間稼働することができる。
(SA) しかしカースト制度による弊害もある。例えば、リーダーがカースト制で身分が低い人だと、高いカーストの部員がその低いカーストのリーダーの意見を聞かない。
中国、インドでも近年ベンチャーが隆盛だ。両国とも国民全体レベルはまだまだ日本とは比較にならない位、低いが、国際的に活躍しているすばらしいベンチャーが特にIT関係に多い。
たとえば、中国では、ハイアール、アリババなどがある。方やインドでは、、インフォシス、ウィプロなどが有名だ。
これらのベンチャーは華やかな面だけが報道されているが、実態はどうだろうか?またこれらのベンチャー創業者に共通の思いは何だろうか?また、抱える問題点とはなんだろうか?
これらのテーマについて今回は議論した。
*************************
モデレーター:セネカ3世(SA)
パネリスト HN:Tobiuo, Haier, たつる
【パネリストがこの話題を選んだ理由】
Tobiuo:自分が将来、中国市場を切り開く
Haier:急成長する中国での、ベンチャー企業の頑張りを調べたい
たつる:朝日新聞のコラムを読んで、インドで唐辛子の種の品種改良に興味が出た
(SA) 中国、インドでは人口が多く、これからは、エネルギー・食料問題が重要
―中国企業、ハイアールについてー
Tobiuo: その前身は1950年代、山東省のチンタオ(青島)から。ちなみにチンタオは、農業、新興宗教、軍事産業、軍港で有名。山東省は、斉、魯で有名。
1980年まで共産主義のため赤字だったが、ハイアール社長の張瑞敏さんが派遣されて、事態は変わる。
(SA) どのような改革をしたのか?
たつる:社員教育を徹底した。ルーズな社員を規則正しく、厳しく教育し、また品質を重視した。また、トヨタのように、無駄をなくし、効率的にした。
Tobiuo:1975年は、文化大革命が終わり、所得が上昇し、家電製品が買えるようになった。中国では、日本から、半製品を輸入し、組み立てて販売していたが、製品に保証はなかった。市場が飽和したときに、消費者は商品を見極めるようになる。
たつる:当時の中国人の年収は7800円?→金持ちしか製品を買えない
(SA) 中国と日本では、所得にだいたい20倍の格差がある。いくら日本の半製品を売っても、金持ちしか買えない。また、金持ちは品質を重視する。また、国内の格差の例を言うと、インドでは、国民全体の平均年収4万円に対して、理系トップの大学(IIT)を卒業した人の年収は、約50倍もある。これは、日本では2億円に相当する感覚である。
(SA) 先進国ではないこれらの国々のベンチャー起業家の考えることは何か?
たつる:世界中に名が知られる企業にしたい。また、安い製品で、国民の生活向上に寄与することによって、国民に幸福をもたらしたい。
(SA) なぜ中国でハイアールは成功できたのか?
Tobiuo: 共産主義の中、国民が堕落している。
Haier: ハイアールでは、頑張った人をちゃんと認める。能力主義を敷いたから。
(SA) 文化大革命のときに、若かった世代(今の50年代)は、高等教育、大学を含め、教育をまともに受けていないので、中間管理職の層が非常に薄い。そのため、若い人を引き抜きやすかった。
Haier: 近年、ハイアールはサンヨーと提携している。そのメリットは、サンヨーは中国市場の拡大、ハイアールは技術力の向上。ハイアールは、現在急成長している。
―ビルゲイツ、北京に立つについてー
(SA) アメリカ人が進出するときに、中国と日本の違いで注意すべきことは何か?
Tobiuo: 中国では、人と人の結びつき、ガンジー・「関係」を重視する。
(SA) なぜ「関係」が重要なのか?
Haier: 協力しないと、できることもできない。「関係」がないと相手にされない。
たつる:「関係」は、ある種、共同体のようなものである。
学生(A):「関係」があれば、お金や人脈も自然についてくる。
(SA) 中国では、まるで日本のヤクザのようなメンタリティを持っている。つまり、「関係」を非常に重視する。「関係」のある人は守るし、それ以外の人は守らない。集団意識が強い。集団の外にいると、むしり取られる。
―インドのIT革命について-
(SA) なぜインドはIT革命に成功したのか?
たつる:インドIT革命の成功は人材と政策にある。インドは、1990年ごろまでは、ソ連とも仲がいいような社会主義国。電力やインフラが安定していないので、工業製品などよりも、ITの方が、安い投資で発展させることができる。
(SA) インドには、どのような人材がいたか?
たつる:インドでは、IT産業に志望する人が多い。
学生(B):インド人は、数学的思考や哲学的思考が強いからではないか?
(SA) インドのカースト制は、インドの発展にどのように関係したか?ポジティブにか、それともネガティブにか?
たつる:ポジティブに作用した。カースト間に所得格差があったので、高いカーストが資本を自分達のカーストが運営する企業に集中的に投資した。
学生(C):カースト制度には、分業体制があり、上の二つの階級が専門的に行ったのでは?
学生(A):カースト制度はまだインド社会にしっかりと根をはっているが、ITの仕事は、カースト制度によって分業された職業ではない。よって、カースト制度によって差別を受けないで済む。また、インドでは、英語が公用語であるため、OSの言語が英語である、パソコンが取り扱いやすい。加えて、アメリカの裏側に位置するので、アメリカが夜のとき、インドは昼なので、アメリカとインドを結ぶことによって、24時間稼働することができる。
(SA) しかしカースト制度による弊害もある。例えば、リーダーがカースト制で身分が低い人だと、高いカーストの部員がその低いカーストのリーダーの意見を聞かない。