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篆刻(てんこく)7月の講評が届いた

2020年08月04日 | 篆刻
篆刻サークル「石門印会」の先生から7月の
月例競刻の講評が届きました。
7月の課題は「水天一色」(すいてんいっしょく)
空と海が水平線で一色になり、とけ合ってみえる景色 
石の大きさ八分(約2、5cm)
以下、先生の講評です。


文字、辺縁共に無難に刻しベテランらしい
味がある。ここからもう一歩進み、雅味、刀味を
出すべきである。


右下角の欠けは、かえって雅味が出てよかったと思う。
これが篆刻の楽しさでもある。その点、左半にも
変化があらばよい。


白文には印篆が合う。小篆は朱色の重さに
負けがちであるので「一」のみ朱文にするのも
一興かと思うがいかが。


余白が広く明るい作である。刀線やや落ち着きなく
安定感を出したい。字法の混在があるようだ。
留意を。


印面四分割に整然と印篆を配置し安定感抜群なり。
朱色のバランスにも意を注いでいる様子。
雅味あらば尚よし。


金文の配置に工夫ありて、さすがと感嘆す。
字形を自在にして妙味あり。辺縁の力感と
変化がすばらしい。


「水」「一」の字形を工夫して他字と調和させている。
印篆としてのバランスがよい。欲をいえば辺縁に
雅味を出してもよい。


小篆の曲線を生かして流麗な作となった。各字の
体様をそろえてさすがである。ややもすると平板の
刻にならぬよう。


白文印として文字の太さ十分たり。ただ刀線に
鋭味を欠くため作品として軽めに感じられる。
その追求を欲す。


小篆の流麗さが出ているが「一」は簡単にして
しまったか。この印の場合、辺縁を太くして
変化をさせることを考えたい。


金文に試みの姿勢に感心す。中央に字を集めて
回りを広く辺縁は太めがよいと思う。
古典が参考になる。


文字が円を描いて浮かんでいる様子がユニーク。
中央の空間はこの意図のためであろう。
立体感もあるか。


文字の大きさによる対角の承応の作と
言えようか。辺縁共に安定の刻なるも左二字
やや窮屈に思う。一考を。


一見左右の朱白同印に見えるが白文の回文印で
ある。これはこれで特徴ある作なり。左に繁字が
揃った感あり字法、配字に一考されたい。


6月の課題「塞翁馬」の追加出品

篆書の形は正方、長方の形が多く三字並列は
古典にもない。丁寧な刻は今後が楽しみである。

コロナに負けず皆さん頑張って刻しています。

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