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夫婦で楽しむナチュラル スロー ライフ

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篆刻(てんこく)11月の課題の講評

2021年12月02日 | 篆刻
篆刻サークル、月例競刻の講評が届いた。
11月の課題は賀状印、印の大きさ一寸(約3cm)
以下先生の講評です。

「春風煦育」

小篆四字で点画よく伸展して好印。各刀線が
よく考慮されて印面に活躍巣。文字収筆の
刻もよく出来ている。

「長楽萬年」

年賀にふさわしい語句を選択した左右対称の部分が
安定し刻も見事。辺縁変化も十分で力感にあふれている。

「独立不羈」

筆画の数に差があり布字に工夫が見られる。
結果として字画による対角の承応を成している
丁寧な刻が心地よい。


「瑞気集門」

賀状にふさわしい語を刻した。十字界線をいれて
よくまとめた。逆に縦長の字が伸展しにくい
欠点が出た。楷書の字形よく表現。


「慶」

金文で刻した賀状一字印。刀線はよく伸展して躍動
している。辺縁は太く印面をまとめて可なり。
但し釈文を併記しないと不読。

「祥雲」

一見して文字に動きがあり、変化が感じられる
好印である。辺縁は力強く迫力あるが右下角の
欠けは生気が抜ける、一考。


「永寿」

丸印に二字の配置には苦労されたと思うが
字形の配置は見事。変形印の刻の手本と
すべき好印。


「長楽萬年」

細めの小篆の文字が丁寧に刻され、文間布白が
完璧である。特に「楽」字が良い。

「明窓浄机」

自信に満ちた確たる刻法が身についており
文字の大小配分が見事。辺縁は力強く迫力あり
欠けの変化も良。他山の石としたい。


「初竈」

文字の字体は不一致なるも刻は重厚で迫力がある。
辺縁右側はタテ線が並列するので上半分はカットも可。

「白虎」「虎」
 
氏の持ち味の自由な発想の作で思うがままの
創作は楽しげである。二印ともに独特の
風味を持ち生動している。

「福桜」「富貴永昌」「豊楽」
  
3点とも分間布白、配字、雅味ある刀法ともに
よく習熟している。毎回熱心に刻し今回も三顆の
出品に頭が下がる。今後も古典を参考、研究し
創作に役立て向上して欲しい。


おまけ
 
Nさんが刻した寅、来年の干支は壬寅(みずのえとら)
邦歴 令和4年(昭和97年 平成34年)
コメント
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