紫蘇の効用

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歌右衛門追善・四月歌舞伎

2006年04月22日 | 歌舞伎

4月は予定が見えず、歌舞伎座は行けるとき行こうと、前売りを買っていませんでした。
幕が開いてからチケットWeb松竹アクセスしたら最前列かぶりつきが買えた~

一幕目 「今昔物語」狐と笛吹き
 春方:梅 玉
 ともね:福 助


四場あるそれぞれが春夏秋冬で綴られてます。
平安装束でステキな梅玉さんを拝見できまする

春・・・愛妻を亡くしてがっくししてる春方のもとに妻にそっくりなともねという女性が登場。
ともねが舞をまっているとき、うっとりとみる梅玉さん・・・うゎー梅玉さんにうっとりされるなんて、なんてうらやましいともねでしょう

夏・・・あれすでに一緒に暮らし始めてる と言っても亡き妻の面影としてそばめにしているだけ。
春方は妻を亡くした悲しみも癒えて、また毎夜亡き妻が弾く琴にあわせて笛と合奏(ようするにオバケと合奏なわけだが)しておもいっきし妻を偲ぶことを楽しんでるが、ともねは複雑~

秋・・・自分を通して妻だけを見てる春方の気持ちに切なくなって自暴自棄になるともね。
そんなともねの気持ちを知って、またともねを愛していることに気づいた春方はプロポーズ
しかしともねは狐だったのコーン。狐と人間が契りを交わすと、狐は死んでしまうのコーンとカミングアウトしたともね。それでも愛はかわらないとと春方はぎゅぅゎぁあ~

冬・・・優秀な笛吹きの春方は催しの奏者の選に漏れヤケ酒飲んじゃってベロベロ。
そんな失意の中ともねの体を求めてしまうのでした・・・きゃーそして狐の姿で死んでしまうともね・・・それをいとおしく抱く春方の頬ずりが♪あふぅれるぅ~愛~(レミ)
普通、泣くときは涙が頬を伝うのですが、もう琴線にふれすぎで涙がおメメから飛び出てしまいました


二幕目 高尾
 高尾:雀右衛門

亡くなった遊女高尾太夫の幻想的な踊り。
最近亡霊遊女続きな雀右衛門さん。
所作がやっぱり可愛いらしい
そして舞台が一面緑の紅葉で、高尾太夫の着ている打ちかけも金糸銀糸の紅葉で絵でとーっても綺麗


三幕目 沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)
 淀の方:芝 翫 
 豊臣秀頼:勘太郎
 

乱戦の場は多いに楽しみました。菊市郎・菊史郎兄弟もかっこよく立ち回ってるし、たぷたぷ国生くんも裸武者で階段落ちにも果敢に挑んでるし、芝のぶちゃんもなぎなた片手に健気、信二郎さんも登場、松也くんの千姫も声もよくて可愛い
城内での淀の方の物狂いのシーンで勘太郎くんのおとうたまそそっくりのセリフ回しにべっくら
 

四幕目 関八州繋馬(かんはっしゅうつなぎうま)
 小蝶蜘/如月姫/実は小蝶蜘の精/実は土蜘蛛の精:魁 春
 源頼信:菊五郎
 将軍太郎良門:仁左衛門
 伊予の内侍: 時 蔵
 源頼平: 玉太郎改め松 江
 里の子梅松: 玉太郎(初舞台)
 渡辺綱:歌 昇
 坂田金時:信二郎
 碓氷貞光:松 緑
 ト部季武:権十郎

女版土蜘蛛。蜘蛛の糸が何度も何度もぱぁ~。
大顔合わせでひじゃうに贅沢な舞台です。ザ・歌舞伎なシーン満載でした
狂言なかばでは、今回初舞台の中村玉太郎くん(玉太郎さんが松江に襲名、息子さんが玉太郎くんとなった)の口上を吉右衛門さん、梅玉さん、おじいちゃんの東蔵さんが里人の役でご挨拶。オイシイです。
菊五郎さんは貫禄の美しさ
病におかされてる時蔵さんもかなげで美
襲名して松江になった玉太郎さんもりりしくて声も通るー
四天王、歌昇さん、信二郎さん、松緑さん、権十郎さんもそれぞれ存在感があって、最後の葛城山中の場では誰を見ていいやら・・・
おまけに仁左衛門さんの敵役~かっこえぇ~関の扉みたいな化粧だー。
でも菊パパの貴族な佇まいも目が離せず、このときばかりはかぶりつき席はナンですなー音羽屋さん一門のみなさんも出てて、常磐津も出ててどこ見よ~と悩ましくしなっちまった。


四月大歌舞伎
平成18年4月1日(土)~4月25日(火)
歌舞伎座