カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

大峡谷を行く~(7)赤い大地モニュメントバレー

2007-08-15 13:42:07 | 旅行:峡谷めぐり
まやかしの(?)ゲートをくぐってから走ること10数分、ようやくモニュメントバレーが見えてきました。
バレー入り口に鎮座するのはMitchell Butte。


バレー入り口からUS-163を20分ほど北上するとMexican Hatという町に着きます。
町のシンボル Mexican Hat

たしかに、帽子をかぶりマントを着た
メキシコ人に見えますね~

遠くからでもよく見えますが、
未舗装路を辿ってすぐ真下まで行けます。

さて寄り道はここまでにして、バレーに引き返しましょう。
バレーに近づくと、目の前にお馴染みの風景が見えてきます。

車の往来が少ないのを良いことに、道の真ん中で写真とりまくり

モニュメントバレーは、実は国立公園じゃないんです。だってここはナバホ居留地。
だから国立公園の年間パスは使えません。入場料1人$6。
園内は一般車でも入れますが、バレードライブは荒れた未舗装路、普通車ではちょっと危険かも?

[手前に白っぽく見えてるのがバレードライブ]

というわけで、バレーツアーを申し込みましょう。
1時間半で$50、2時間半で$55。5ドルしか違わないなら2時間半でお願いしますわ。
自分達じゃ回れないんだし、一般車立入禁止の所にも入ってくれるし、ね。
ダンナは「長すぎない?」とちょっと渋い顔してましたけど、ここは私の勝ち。

実際、走り始めてみるとホントに凄いデコボコ道。砂ぼこりも酷い!
でもビュートを目の前で堪能できます。谷底から見上げるビュートは圧巻。

John Ford's Pointは、映画やCMで見る西部劇の風景がパノラマで見られます。
手前の羊は、バレー内にすむナバホ族が放牧してるものらしい。


インディアンジュエリーを売る屋台が並んでます。馬に乗って記念撮影なんてのもあった。

だいぶ奥に入ってきました。一般車が入れるのはこの辺りまで。

それにしても、ここの土(砂)は本当に赤い!!

バレーの奥にはアーチが多く見られます。
これは“Sun's Eye”

先住民の壁画が残ってました。


“Ear Of The Wind”
砂丘の上まで登れます。

そこからの眺めもGood!


“Big Hogan” 天井に大きな丸い穴が。。。

遠くから見ると、
インディアンの横顔に見える。



地面にたき火の痕がありました。

ナバホの呪術師が、今もここで
儀式を行っているんだそうです。

この場所で、ガイドのキングさんがナバホ族に伝わる歌を歌ってくれました。
日本の民謡のような独特の音程。やや低い声がドーム状の岩に反響して不思議な余韻を残す。
ああ、ここなら呪術師たちは風や大地の声を聞けるんだろうなと、自然にそう思えます。

実は、このツアーの客はたまたま私たちだけ。しかも他のツアーともバッティングもせず。
おかげで、どのポイントも私たちの占有状態で、心ゆくまで堪能させてもらいました。
ダンナも「奥の方がこんなに面白いなんて思わなかった」とすっかりご満悦。

ビジターセンターに戻ると雨が降り出しました。今回のツアー、午後は雨ばっかり。。。
でもおかげで、虹が!!

写真には収まらなかったけど、完全なアーチを描いた虹を見ることができました。しかも二重!

午後7:30 夕食をとるためバレーの反対側にあるグールディングロッジに向かいます。
[夕日に照らされるビュート]

[ロッジのレストランから見たバレー遠景]


今日のお食事はナバホの揚げパン。ハチミツ、野菜のシチューといっしょにどうぞ♪

ナンを油で揚げたような代物で、ちぎる度に手がギトギトになります。正直油っこい。
でも野菜のシチューはスープに近い味で、美味しくいただきました。

今日のお宿はKayentaのHoliday Inn。街灯の無い真っ暗なUS-163を町へと戻ります。
平原にポツポツと見える光はナバホの人たちの家の明かり。
月明かりとヘッドライトだけが頼りの真の闇です。道路をウサギが横切ったりして焦る焦る。。。
アメリカで夜のドライブは、ホントに勇気が要りますよ。

大峡谷を行く~(6)エンディングとプロローグ

2007-08-14 15:29:17 | 旅行:峡谷めぐり
必要以上に熱が入ってしまったグランドキャニオン-サウスリム。
そろそろ締めて次に移らねば・・・

3日目、7月28日(土)今日も気持ちの好い朝。
[早朝のBright Angel Lodge展望台]


昨日お持ち帰りしたサンドイッチで朝食を済ませ、ビレッジを後にします。
AZ-64を東へ、途中イーストリムの各ポイントに立ち寄りながら、次の目的地を目指す。

[Grand Viwew Point]
サウスリムで最も高い(標高2255m)展望台。

[Moran Point]
だいぶリムの東端に
回りこんできましたね。


[Lipan Point]
数ある展望台の中で最も美しいといわれる処。謳い文句どおりの素晴らしい眺めでした。
西側の峡谷が
奥深くまで見通せます。

東側を見ると
コロラド川が蛇行しながら
延々と続いています

[Desert View Pointのウォッチタワー]
先住民の遺跡からデザインを写したんだそうです。

タワー内部はこんな感じ

4層構造で、先住民の壁画が描かれてる。

一番上が展望台になっています。


[タワーからの眺め]

東側はこんな景色。

崖の向こう側は平原です。

さあ、これでサウスリムとはお別れ。次の目的地モニュメントバレーに向かいましょう。
AZ-64で一気に山を降ります。

山を降りると、さっきタワーからみたビュート、そして平原が広がります。
道路の脇にはこんな地溝が走ってます。

ここもいずれグランドキャニオンのようになっていくんでしょうか。

AZ-64からUS-89、US-160に移り、一路Kayentaを目指します。
この辺はNavajo Nationナバホ族居留地。全米一の先住民居留地で、合衆国公認の独立国。
ナバホ独自の法律や制度に依って生活しています。一番の例は“時間”。
ナバホ族はサマータイムを採用、つまりグランドキャニオンより1時間時計が進んでるのだ!
あぁ、ヤヤコシイ、、、

現地時間PM1:00 無事ケイエンタKayentaに到着。バーガーキングでお昼。
ここで不思議なモノに遭遇しました。

「Navajo Code Talkers」
実はアメリカが第二次大戦においてナバホ族の言語を暗号として利用したんだそうです。
これが特に日本との対戦で絶大な効果を成したとか。
(詳しくはこちら→Wikipedia:コードトーカー
こんな何てことないアメリカ奥地のハンバーバー屋に、このコードトーカーの資料と、
同時に、日本兵の軍服や所持品(手紙やお守り・千人針など)が展示されています。
“これは日本を非難するためものではありません”と注意書きがあったけれども、
何だかとても神妙な気持ちになりました。。。

さて、腹ごしらえも済んだことだし、いざモニュメントバレーへ!!
US-160を左折して、US-163をひたすら北上。
行く手に仁王門のようにビュートが見えてきました。
来たーーーーーーーっっっ!!

コレを超えたら、いよいよ!?
と思いきや、実はこの先まだ15分くらい走り続けることになります~

大峡谷を行く~(5)サウスリム完全制覇!?

2007-08-14 11:49:50 | 旅行:峡谷めぐり
トレイルから戻って、インフォメーションセンターCVIPでジオラマや展示物を見学。
そろそろお腹が空いてきました。
今朝はYabapaiLodgeCafeteriaで簡単に済ませたので、
昼食はBrightAngelLodgeにあるカジュアルレストランに行きましょう。

ビレッジの中心に移動。途中で駅に寄ってみた。
なかなか趣のある駅舎です。

奥に見えているのは
El Tovar Hotel

実はWiliamsからグランドキャニオンまで、昔懐かしい蒸気機関車が毎日1往復しているんです。
私たちは下調べ不足でタイミングが悪く、SLには会えませんでしたけど。残念。。。

Bright Angel Lodgeはビレッジの中心のリム沿いに位置。
ガイドブックに書いてないけど、お土産物屋さんの奥が展望台になっていて見晴らしが好い。
眼下にはプラトーポイント、

右手の崖の上には
El Tovar Hotelが見えます。


ここのリスは
やや人馴れしてたな~(^^;


今日のお昼でーす♪

ローストビーフのサンドイッチ


スモークハムのサラダ


神戸牛のハンバーガー



メニューはキャニオンに因んだ
名前がついてました。

しかし、いくら朝食が軽目だったとはいえ、トレイル歩いたとはいえ、これは多いだろうって?
はい、お察しの通り。食べきれず、お持ち帰りしました

のんびりと食事をして部屋に戻る頃には、ずいぶん雲が出て陽が翳ってきました。
やはり午後は天気が崩れる傾向にあるんですねぇ。
ともあれ、今朝は早起きしたこともあり、一旦休憩です。お昼寝タイム

ひと寝入りして起きると夕方4時。生憎の曇り空ですが、逆に風が涼しくて心地好い。
午後は未探検のウエストリムに行きましょう。

シャトルに乗るためビレッジ中心部に向かう途中で、道路脇に人だかり。何だ何だ?
生憎みんな撤収モードでしたが、ダメもとで車を停めて林に入ってみた。すると、、、
居たーーーっ!いたいたいたいた!シカだーーーっ!!

悠然と林の奥に去っていこうとする後ろ姿をとらえました。
しかし、デカイ!! エルクでしょうか。ヨセミテで見たミュールジカより相当大きい。
ダンナは「ホントに鹿? 馬じゃないの?」と半信半疑。たしかにサイズは馬並みでした。

さて、ウエストリムに向かいます。
西行きシャトルの停車場は8ヵ所。ただし復路の停車はモハーベポイントとホピポイントのみ。
なので、往路で途中を適当に見学し、最終モハーベで日没を待つことにします。

[ピマポイントPima Point]

コロラド川がはっきり確認できます。右手前から左奥に向かって流れていきます。
天候が不順なせいで、川が本来の赤茶色(コロラドはスペイン語で赤)をしてます。

ハーミッツレストHermits Restに到着。西の終点です。別名「仙人の休憩所」。


石造りのレストハウスのラウンジに、重厚な暖炉がありました。


谷の向かい側は雷雨らしく、何度も稲光が見える。
こちら側も、頭上の空は厚い雲に覆われて、ポツポツ雨も落ちていますが、
水平線近くには雲の切れ間がある。
一縷の望みを抱いてモハーベポイントに移動。

[モハーベポイントから見たコロラド川]
手前の赤い岩はアリゲーターAlligator
この辺りの谷は赤みが強いから、夕日が差すと本当に奇麗なんだろうなぁ。。。

ウエストリムは、全体に川がよく見えます。
蛇行している箇所では、急流が白く水しぶきを上げているのがわかる。
静かだと音も聞こえると言いますが、私たちに聞こえたのは風の音だけでした。

[モハーベポイントより西を臨む]

この崖の右端にハーミッツレストがあります。

心の浮かぶはこの唄「遠~き~山に~ 日~は落~ちて~・・・」

大峡谷を行く~(4)トレイル体験

2007-08-13 14:44:11 | 旅行:峡谷めぐり
キャニオン2日目の今日はトレイル下りに挑戦。
上から見下ろしてるだけじゃ勿体無いので、下から見上げてみようというわけ。

サウスリムにはブライトエンジェル・トレイルとサウスカイバブ・トレイルがあります。
どちらも一番谷底まで降りるなら日帰りは無理。川岸まででも1日がかり。
川まで行ってみたいけれど、それには装備も体力も、それなりの準備が必要。
ということで、我々は初心者コースにトライ。
景色が良いと言われるサウスカイバブ・トレイルの、シーダーリッジまで降りてみます。

トレイルヘッドはマイカー乗り入れ禁止なので、Mather Pointの駐車場に車を停め、
東行きのシャトルバスに乗り換えます。バスで10分ほどでトレイルヘッドに到着。
シーダーリッジまでは片道1時間程度。トイレはあるけど、水飲み場は無い。
各自、自分の分の水と栄養補給用のM&Mを持って、帽子とサングラスを持って、
さあ出発です!

午前7:30 トレイルヘッドからの眺め

歩き始めて早々に
急勾配の九十九折が目に飛び込んできます。

あそこを行くのか~(=_=;

急な下り坂。

かなり膝に来ます

崖下にユタアガービUtah Agaveが咲いていました。
15~25年の寿命のうちで
一度しか花を咲かせないそうです。

高さは4m以上にもなります。

午前8時ごろ、
リスが活動を始めました。

ヨセミテのリスとは違って、
人間には近寄ってきません。

ここで一旦、崖の東斜面に回りこみます。行く手が下のほうに見えてまーす。
この先は日陰の無いかんかん照り。暑そー。。。

崖を回り込んだら、シーダーリッジが見えました。
もうちょっとじゃん!(でも人間が点のようにしか見えないんだけど(^^;))


午前8:35、シーダーリッジに到着しましたぁ!!

振り返れば、いま降りてきた道が。。。


ここシーダーリッジは、標高1847m。トレイルヘッドからの距離は約2.4km。
谷底まではさらに10km、1000m以上降りなければなりません。コロラド川も全然見えない。
あらためて峡谷の深さを思い知らされます。

降りたら登らなきゃいけない。当然ですね。
小一時間ほど休んだら、再出発です。

ラバが居ました。ツアー用でしょうか、資材運搬用でしょうか。
乗せてって~って感じ。

先ほど降りてきた道を、バテないように小まめに休憩しながら、えっちらおっちら登ります。
降りてくる人、登る人。ペースも人それぞれ。狭いトレイルを譲り合い、すれ違います。
ごく自然に「Hi!」と挨拶し合うのが気持ち良い。

最後の難関の九十九折が見えてきました。あそこを登るのか~(=_=;

我々が降りてきたときは日陰でしたが、今はすっかりカンカン照り状態。
今から降りてくる人は大変だね。。。

午前10:15、無事帰着です!


午前10:20 トレイルヘッドからの眺め


いやぁ、やりましたねー
予め相当に覚悟していったせいか、逆に思ったほどバテなかったし、脚も痛くならなかった。
この達成感は格別です。時間のとれる人は是非挑戦してみてください。

[マーサーポイントから東の崖を臨む]
そう思ってみると、かすかにトレイルが見えてます。





大峡谷を行く~(3)峡谷の朝焼け

2007-08-12 16:07:05 | 旅行:峡谷めぐり
7月27日(金)午前5時。
時間差で目覚まし3つセットしたおかげで、なんとか日の出に間に合うように目が覚めた。

余談になりますが、
実はここアリゾナ州は山岳時間MSTといって、ロスの西部時間PSTとは時差があります。
ロスより1時間すすんでる。
ただ、サマータイムを採用していないので、今の時期は、結果としてロスと同じになります。
あぁヤヤコシイ。。。

それはさておき、
昨日の午後の曇天が嘘のように、今朝は良いお天気。さっそく日の出を見に行きましょう。
目指すはマーサーポイント。
東側に開けているので、絶好の日の出ポイントです。
着いてみると、既に日の出を待つ人々で展望台は大賑わい。

ハワイの山頂で朝日を見たときよりは寒くないけど、じっと待っているとやっぱり寒い。
さすがに皆さん厚着、
と思いきや、やっぱり半袖短パンが居る。。。寒くないのかー?(^^;

ちなみに私の服装はタンクトップの上に長袖シャツ、更にパーカーとGジャンを重ね着。
下は勿論ロングパンツ。

東の方にやや雲がありましたが、切れ間から太陽が顔を出しました!

西側の峡谷もお目覚め

谷底のファントムランチに陽が届くのは、当分先のようです。

だいぶ陽が高くなってきました。そろそろお腹も空いてきたぞっと。

大峡谷を行く~(2)キャニオンとご対面

2007-08-11 21:13:53 | 旅行:峡谷めぐり
アメリカ3大国立公園のひとつ、グランドキャニオン。
以前ラスベガスからのオプショナルツアーで訪れたことがあるのだけれど、
ろくに予備知識も無いまま、リムに立って見学していたのはほんの1時間ほど。
是非もう一度訪れたいと思っていた、その念願が叶う日がやってきました。

グランドキャニオンは、コロラド川に沿って延びる遠大な峡谷。
東西約446kmに及び、これは東京-岩手一関の距離に匹敵するそうです。
コロラド川を境に北をノースリムNorth Rim、南をサウスリムSouth Rimと呼びます。
通常ツアーでよく訪れるのは、交通の便が良いサウスリムの方。
今回の我々のアプローチもこちら側からになります。

ゲートを抜けて10分ほど走ると、マーサーポイントMather Pointに到着。
さっそくキャニオンとご対面です。

[マーサーポイントから西側を臨む]

午後4時過ぎですが、まだ充分陽は高い、、、ってか暑いよ!!
左側から突き出している台地の先がプラトーポイント。あそこで標高1152mあります。
我々が今、立っている所は標高2000m以上。って言われても実感わかないです~

右側から深く切れ込んでいる谷の底に、わずかに見える緑地がファントムランチ。
トレイルを下って4~6時間(登りは10時間!)くらいかかる。

ここMarther Pointは数ある展望台の中でも1、2を争う素晴らしさだそうです。
確かに、視界が開けていて、キャニオンを見渡せる感がある。
余談ですが、本によってマザーポイントとなっていることがありますが、
MotherではなくてMatherが正解。

さて、ご対面の感動を胸に、今日明日のお宿Yabapai Lodgeに向かいましょう。

ビレッジ東側の松林の中に、こんなロッジ棟が点在しています。
中心部からは外れているので、車がないとちょっと不便だけど、逆にとっても静か。

部屋の中はこんな感じ。全室クイーンベッド×2です。なかなか広い。

石鹸、シャンプー、ローションあり。バスタオル、フェイスタオルあり。バスタブあり。
ウチらの部屋は新館だったのでテレビ、ドライヤーもありました。冷蔵庫は無し。

この後はリムの西側で日没を見る計画。本日の日没はPM7:30頃。
ウエストリムへは一般車は入れずシャトルバスで行かなきゃいけない。
というわけで、ビレッジの中心部へ移動します。
途中、雨がポツポツ落ちてきたな、、、と思ったら、
あっという間にバケツをひっくり返したような土砂降り!!!

この時期この辺りでは、午後は天気が不安定なんですって。
ワイパーも効かないほどの豪雨の中、とりあえず駐車場まで辿り着く。
そこからカフェテリアまでは走ればほんの数分だけど、それすら儘ならないくらい。
とりあえず車の中で雨の勢いが収まるのを待つ。すると降り始めから15分ほどで早くも止む気配。
よかったぁ、でも日没までに雲が晴れるかなぁ。。。

午後6時、Maswik Lodgeのカフェテリアで早めの夕食。
安くてお手軽。お味の方は、、、こういうところですから贅沢は言いますまい。
不味くはないよ。“大味”って感じ。

食事が済んだら、シャトルバスでホピポイントHopi Pointに向かいます。
雨はほとんど止んだけど、まだ雲が厚くたれこめてる・・・

[ホピポイントから東側を臨む]
雲の切れ間から差し込む
わずかな光に浮かびあがる
“クフ王のピラミッド”
Cheops Pyramid

手前のえぐれている所を
右から左(東から西)へ、
コロラド川が流れています。

谷の向こう側は雷雨らしく、
何度も稲妻が!


上の写真の左側です。コロラド川が見えてます。

キャニオンは東西に長く、峡谷がところどころ中心に向けて張り出したところがあります。
それが視界をさえぎる為、東と西とでは風景が違って見えるんですね。
マーサーポイントとは全く違う景色。

[ホピポイントの日没]
ギリギリのところで太陽が!
でも既に光が弱くて峡谷を
照らすまでにはいかない。。。

手前の谷には、なんと雨が降ってます。
その奥から太陽が差し込んで、まるで紗のカーテンがかかっているように見えた。

10人ほどの見知らぬ同士が、息を詰めながら小一時間、日没を待っていました。
太陽が完全に岩陰に沈むと、誰とも無く拍手が起こった。荘厳なショーを見終えた気分。
思っていたような完璧な日没ではなかったけれど、誰もが満足そうな顔をしていました。

明日の朝は日の出に挑戦。目覚ましを4時半にセットして眠りにつきます。。。

大峡谷を行く~(1)峡谷までの長い道のり

2007-08-10 18:18:33 | 旅行:峡谷めぐり
アメリカで初めての夏休みは峡谷めぐりの旅。
アリゾナ、ユタ、ネバダには国立公園が多く、グランドサークルなんて言ったりします。
今回はこのうち、グランドキャニオンとその周辺を回ります。
グランドキャニオンまではロスから約500マイル、車で8~9時間の距離。
これは二人がかりでも結構キツイ。無理せず、休み休み行きましょう。

7月26日(木)午前6時、仄暗いアーバインを出発、I-5からCA-55、CA-91を経てI-15に入ります。
渋滞にも巻き込まれること無く、1時間程でBarstowに到着。ここからI-40に移ります。
次のNeedlesまで約150マイルは主だった町がないので、休憩がてら車の状態を確認して再出発。

Barstowから東に10マイルほど行くとNewberrySprings。でも町は見えない~(^^;)
アメリカでは、地図上で町と表示されていても、実際には家が数軒あるだけということがよくある。
しばらく行くと、右手に“バグダッドカフェ”の看板と建物が見えました。
映画「バグダッドカフェ」が撮影された場所で、現在もカフェとして営業してるんだって。
でも、あっという間に通り過ぎちゃって、写真撮れませんでした。。。

その先は、もはや左右の荒野に人家は全く見えず、行けども行けども不毛の大地。
I-40は、荒涼としたモハベ砂漠を走り抜ける、ほとんどカーブもない一本道。
ただ意外にも大型トラックがたくさん走っています。幹線道路なんだな~ 片側2車線だけど。

2時間ほどでNeedles。遠くに針のような山が連なっています。これが町の名前の由来かな。
コロラド川を渡るとアリゾナ州に入ります。こんな看板がお出迎え。

このあたりからルート66がI-40に沿って見えてきます。

峠を越えてAM11:00、Kingmanに到着。
マクドナルドでお昼を食べていたら、急に雨が降ってきました。
こちらのハイウェイはコンクリート舗装なので雨だと路面が滑りやすくなる。参ったなぁ、、、
と思っていたら小一時間ほどで止み、青空が戻ってきた。助かったぁ(*^o^*)
給油も済ませ、PM12:30に再出発。

次の町でちょっと寄り道。「ルート66生誕の町」と言われるSeligman。

ルート66をアメリカの「歴史的な道」として保存、再生することに全力を注いだのが、
この町に住むディルガディーロ兄弟。床屋のエンジェルさんは今なお健在です。
エンジェルさんの床屋。

今はお土産屋さんになってます。

店内には車のナンバープレートがたくさん。なぜか野田と流山のもあった(?_?)
ちょうど観光バスが着いたところで、店内はごった返してました。
奥のおじいちゃんがエンジェルさん。

私を見て日本人と気付くと「こっち、こっち」と手招き。
ついて行ってみると、店内に飾ってあった古びた写真を指差しながら、
「ナカムーラ マサトーシ(中村雅俊)」「NHK」「コレ、ワタシね」と説明してくれた(笑)
ひとしきり観光客の相手をした後、元気に自転車に乗って何処かへ去って行きました。
いつも店内にいるわけじゃないんですね。会えたのは運が良かったのかな。

ルート66を走ってみたかったけれど、すでにPM2:30、時間が無いので断念。I-40に戻ります。

PM3:00、Wiliamsに到着。道路標識にGrand Canyonの文字。いよいよ、ですね。

ここからAZ-64に入って北上します。
中央分離帯なしで片側1車線の対面通行。これを行くのは皆グランドキャニオンに向かう人々。
緩やかな登り坂を制限速度65マイル(時速100km)で快走。
そんな我らを元気に追い越しをかけて行く車が居ます。何キロ出てるんだか。。。
行く手に不穏な黒雲が見えるなぁ、と思っていたら予想通りどしゃ降りになった!
ハイウェイ上じゃなくてよかった。。。
1時間ほどでゲートシティのTusayanに到着。その頃には雨もあがってました。

程なく、公園入り口の看板。

さっきまでの雨がウソのように晴れてますね。
空港が近いので、頭上をヘリやセスナが爆音をたてて飛んでいきます。

PM4:00、Grand Canyon NP - South Rimのゲートに到着。
年間パスを見せて入場。ここで「The Guide」をもらいます。日本語版もあったよ。
窓口は全部で5車線、
一番左はプリペイドレーン。

隣の車の荷物にビックリ
キャンプするのかな


ここからビレッジまではもうすぐ。いよいよ大峡谷とご対面です。


シアトルからの客人

2007-08-05 23:07:53 | 雑記帳
旅行から帰って初めての週末。
未だ旅行記アップできないまま、呆けております
やっぱ、疲れた~

普段なら、疲れてても旅の余韻で残り僅かな元気を奮い立たせられるもんですが、
今回は洗濯機ショックで燃え尽きましたね。完全燃焼。もう燃えカスしか残ってないかも。(苦笑)

閑話休題
今日はダンナの友人家族と一緒に夕食です。
なんとシアトルから遠路はるばる車でやって来たツワモノ!!

えぇっと、シアトルがどのくらい遠いかというと、
ロスの緯度が東京と同じくらいで、シアトルはサハリン(樺太)くらいの位置になるかな。
日本だったら、北海道までだって車で行こうとは普通思いませんよね。
ウチもついこの間、運転三昧の旅行をして「しばらく遠出はいいわ」って気持ちだから
ホント、頑張ってよく来たね~って感じ。

こちらのご一家には、渡米前に日本でいろいろ相談にのってもらっていたんです。
その後、偶然にも彼らもアメリカに転勤になって、そしてロスで再会できるなんて、
世の中って、ホントに思ってもみなかったことが、起きるもんなんだなぁ。。。

今度はシアトルに遊びに来てねと誘っていただきました。
シアトルにはもう1軒訪ねる家もあることだし、これは行かないわけにはいきませんね。

通学準備

2007-08-03 21:40:37 | 学校・習い事
8月に入り、いよいよ学校へ通う準備も本格化。
まずは取りたい授業の申し込み手続き。
学校のサイトからオンラインで申し込みます。
辞書を片手に四苦八苦しつつ、それでもどうにかこうにか完了。

この学校では、カリフォルニア在住1年以下の場合NonResident Feesってのがかかるので、
私のように渡米して日が浅い人は、ちょっと料金お高めになります。
それでも日本で駅前留学するより、ずっと安いですけど。。。

次に学生用駐車場のパーキングチケットの申し込み。
これもオンラインで、車の型式や色、ナンバープレートの番号なんかを届け出る。
駐車証は後日郵送されていくるみたいです。
学期ごとと通年とあるんだけど、とりあえず今学期分のみ申し込んでみた。

そして最後に教科書。
これはオンラインでも買えるみたいだったけど、構内のBookStoreに直接出向いて購入。
面白いのは、こちらでは使用済み教科書も販売されているってこと。
キレイなものとは限らないし、数に限りもありますが、新品に比べてお値段かなりお得。
もちろん自分が使用した後の教科書も、このBookStoreで引き取ってくれるそうです。
うう~ん、合理的。

こちらがこれから使用する教科書たち


それにしても、“学校でお勉強”なんて何年ぶりだろう。
このところ会社でも研修なんてご無沙汰だったし、
じっと座って講義を受けるなんて、果たして耐えられるんでしょうか

期待と不安が半々てとこです。

洗濯始末記

2007-08-01 18:32:11 | 雑記帳
今日は朝一番からLeasingOfficeへ。洗濯機の修理を頼みます。
洗濯機や冷蔵庫、電子レンジなど備え付けの機器については、アパート側で修理してもらえるの。
余談ですが、キッチンやお風呂場の電灯も、電球が切れたら、言えば換えに来てくれる。

これだけ大規模なアパートメントだと故障も多いのか、受付のお姉さんの対応も慣れたものです。
状況を聞きとると速攻パソコンに向かい、スケジュールを確認。「一番早くて明日ね」
えーっと、、、洗濯物が大変なことになってるんだよなー

「すごく困ってるんだけど、今日はダメ?」と拙い英語で伝えてみる。すると、
「忙しいからね~、でもキャンセルが出たら回るように手配するから、とりあえず予約して」
はいはい、分かりました。よろしくお願いします。(ま、期待薄だな。。。)

部屋に戻り、山のような洗濯物を横目に為す術も無く、とりあえず旅行中の写真を眺めていた。
と、その時ドアをノックする音。ん?宅急便か?
ドアの外には、この間キッチンの電球を換えに来たおっちゃんが立ってる。
「洗濯機の修理に来たよ(ニコッ)」
え?もう?まだ10時半だよ?早っっ!!!

ちなみにキッチンの電球の交換の時は、前日の夜に頼んで「明日の朝行く」って言われて、
それでも結局午前中に来なくて、お昼に催促して、やっと来たのは午後3時過ぎでした。
そんな“ソバ屋の出前”状態はこちらでは日常茶飯事。いちいち怒っていられない。
それなのに、こんなに早く!!
嬉しい椿事に、却って動揺してしまいました

おっちゃんは修理の手際も鮮やかに、すぐに原因を特定し、部品を交換して修理完了。
一応チップを出したけど、仕事だから受け取れないと丁寧に固辞して爽やかに帰って行った。

思いがけず早々に洗濯機が直ったので、さっそく洗濯三昧。
結局4回も洗濯機まわしちゃったよ!! 干す場所がないっす~
なので、ジーンズは、こっそりベランダに干しちゃった。
(↑ベランダは原則洗濯物干し禁止なんだよね、ゴメンナサイ

洗濯物が片付いて、ようやく旅行の後始末が済んだ感じになりました