カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

大峡谷を行く~(1)峡谷までの長い道のり

2007-08-10 18:18:33 | 旅行:峡谷めぐり
アメリカで初めての夏休みは峡谷めぐりの旅。
アリゾナ、ユタ、ネバダには国立公園が多く、グランドサークルなんて言ったりします。
今回はこのうち、グランドキャニオンとその周辺を回ります。
グランドキャニオンまではロスから約500マイル、車で8~9時間の距離。
これは二人がかりでも結構キツイ。無理せず、休み休み行きましょう。

7月26日(木)午前6時、仄暗いアーバインを出発、I-5からCA-55、CA-91を経てI-15に入ります。
渋滞にも巻き込まれること無く、1時間程でBarstowに到着。ここからI-40に移ります。
次のNeedlesまで約150マイルは主だった町がないので、休憩がてら車の状態を確認して再出発。

Barstowから東に10マイルほど行くとNewberrySprings。でも町は見えない~(^^;)
アメリカでは、地図上で町と表示されていても、実際には家が数軒あるだけということがよくある。
しばらく行くと、右手に“バグダッドカフェ”の看板と建物が見えました。
映画「バグダッドカフェ」が撮影された場所で、現在もカフェとして営業してるんだって。
でも、あっという間に通り過ぎちゃって、写真撮れませんでした。。。

その先は、もはや左右の荒野に人家は全く見えず、行けども行けども不毛の大地。
I-40は、荒涼としたモハベ砂漠を走り抜ける、ほとんどカーブもない一本道。
ただ意外にも大型トラックがたくさん走っています。幹線道路なんだな~ 片側2車線だけど。

2時間ほどでNeedles。遠くに針のような山が連なっています。これが町の名前の由来かな。
コロラド川を渡るとアリゾナ州に入ります。こんな看板がお出迎え。

このあたりからルート66がI-40に沿って見えてきます。

峠を越えてAM11:00、Kingmanに到着。
マクドナルドでお昼を食べていたら、急に雨が降ってきました。
こちらのハイウェイはコンクリート舗装なので雨だと路面が滑りやすくなる。参ったなぁ、、、
と思っていたら小一時間ほどで止み、青空が戻ってきた。助かったぁ(*^o^*)
給油も済ませ、PM12:30に再出発。

次の町でちょっと寄り道。「ルート66生誕の町」と言われるSeligman。

ルート66をアメリカの「歴史的な道」として保存、再生することに全力を注いだのが、
この町に住むディルガディーロ兄弟。床屋のエンジェルさんは今なお健在です。
エンジェルさんの床屋。

今はお土産屋さんになってます。

店内には車のナンバープレートがたくさん。なぜか野田と流山のもあった(?_?)
ちょうど観光バスが着いたところで、店内はごった返してました。
奥のおじいちゃんがエンジェルさん。

私を見て日本人と気付くと「こっち、こっち」と手招き。
ついて行ってみると、店内に飾ってあった古びた写真を指差しながら、
「ナカムーラ マサトーシ(中村雅俊)」「NHK」「コレ、ワタシね」と説明してくれた(笑)
ひとしきり観光客の相手をした後、元気に自転車に乗って何処かへ去って行きました。
いつも店内にいるわけじゃないんですね。会えたのは運が良かったのかな。

ルート66を走ってみたかったけれど、すでにPM2:30、時間が無いので断念。I-40に戻ります。

PM3:00、Wiliamsに到着。道路標識にGrand Canyonの文字。いよいよ、ですね。

ここからAZ-64に入って北上します。
中央分離帯なしで片側1車線の対面通行。これを行くのは皆グランドキャニオンに向かう人々。
緩やかな登り坂を制限速度65マイル(時速100km)で快走。
そんな我らを元気に追い越しをかけて行く車が居ます。何キロ出てるんだか。。。
行く手に不穏な黒雲が見えるなぁ、と思っていたら予想通りどしゃ降りになった!
ハイウェイ上じゃなくてよかった。。。
1時間ほどでゲートシティのTusayanに到着。その頃には雨もあがってました。

程なく、公園入り口の看板。

さっきまでの雨がウソのように晴れてますね。
空港が近いので、頭上をヘリやセスナが爆音をたてて飛んでいきます。

PM4:00、Grand Canyon NP - South Rimのゲートに到着。
年間パスを見せて入場。ここで「The Guide」をもらいます。日本語版もあったよ。
窓口は全部で5車線、
一番左はプリペイドレーン。

隣の車の荷物にビックリ
キャンプするのかな


ここからビレッジまではもうすぐ。いよいよ大峡谷とご対面です。