カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

アーバイン・ランチ会@神楽坂

2012-05-31 22:20:37 | 日本でお出かけ
また一人、アメリカからお友達が帰ってきました。
本当なら浜松に帰る人なんですが、諸事情あって今は東京に滞在中とのこと。
懐かしい面々とのランチ会が開催されました。

今回の場所は神楽坂。
うぅ~ん。shimaushiにはとんと馴染みのない街だ。
古さと新しさがいい具合に入り混じった、どこかほっとする街ですね。

表通りから横道に入った一角にはためくフランス国旗。
こちらが本日のお店。Yちゃんご推奨のお店だそうです♪
ラ トゥーレル La Tourelle

新宿区神楽坂6-8
TEL:(03)3267-2120

※ホームページ→こちら



白が基調の店内は、決して広くはないですが、高天井のためか狭さは感じません。

ちょっとした飾りつけや調度品がいちいち洒落ています。


前菜、サラダにメインひと品と
デザートのコース
お料理のお味はもちろん、
盛り付けやウエイターさんのサービスも絶品。

やっぱフレンチはこうでなきゃ♪


食後のコーヒーには
サービスのギモーヴ(※)付

※フランス菓子でマシュマロの一種だそうです。


8月にはまた一人お友達が帰ってきます。
そしたらまた集まろうね~\(^o^)/

932年ぶりの天体ショー

2012-05-21 23:45:52 | 日本の日常
”世紀の天体ショーを目撃しよう!”
巷では茲許、こういった謳い文句が飛び交っておりました。
そう、今日は日本各地で日食が見られるのです!!

太陽が月に隠され、三日月のように欠けて見える日食
中でも、太陽がすっかり隠されてしまうような日食は、そう頻繁には起こりません。
おまけに、観測できるのは大抵が遠~い南の島ってのがお決まりのパターン。
そのためだけにお休みを取れる、お金と時間に余裕のある人だけに許された
ある種の特別なイベントって感じ。

だが、しかし!

今回の日食は、本州から九州にかけての太平洋側の各地で観測されるという。
これほどの広範囲で起きたのは、実に932年ぶりのことだそうです。
大阪、名古屋、東京といった、人口の集中する大都市でも見られる。
しかも見られる時間帯が朝7時前後とあって、子供は登校前、
会社勤めのサラリーマンでも出勤前に観測可能。

これは一大商機の到来!?とばかりに、日本中が大フィーバー。
本屋では特集本が何種類も平積み、テレビは連日のように豆知識なんかを報道してる。
こうなると、それまではたいして関心のなかった人までも、
「何だかこれを見ないと一世一代の大損?」みたいな気分になるもので、
観測用の日食グラスは前日にはどこも売り切れ状態になっていました。

歴史オタクのshimaushiは、実は天文オタクでもありまして、
中学生の頃は、小遣い貯めて買った反射望遠鏡を自宅のベランダに持ち出しては
月やら惑星やらを見ては喜んでおったものでした。
あの頃は本気で天文学者になりたかったんだ~(微分積分が出来なくて諦めたけどさ)
そんなわけで今回はブームに思いっきり乗って、日食観測させていただきました


東京での日食の始まりは午前6時19分。
太陽が月の影に完全に隠れるのが午前7時31分59秒から37分まで。
shimaushiはちょうど出勤時間帯で、実に動きがとりやすい

まずは地下鉄丸ノ内線で新宿から大手町に向かう途中の四ッ谷駅で一度途中下車。
実は、ここだけホームが地上にあるのです。
午前6時40分頃

建物の間から覗いた太陽を
パチリ
いい感じに欠けて来てます。
こういう欠け方は蝕特有です。


※カメラの前に日食グラスを
かざして撮りました。

さて、会社の最寄駅は大手町駅なんですが、今日は1つ手前の東京駅で下車。
皇居に向かいます。

東京駅周辺は高層ビルが立ち並んでて、空の開けた場所が思った以上に少ないのですが、
皇居外苑の広場から天を仰ぐと、いい具合に東側の空が見えるんです。
(事前にリサーチしておいたのさ
いつもは皇居ランナーしか居ない時間帯なのに、今日に限っては鈴なりの人人人・・・

午前7時10分。
ビルの上に三日月の様な太陽が見えています。

※この写真のちょうど中央の
あたりです。わかる?
ちなみに、日食グラス越しで撮ったらとんでもないことに…
光量が少なすぎて、シャッタースピードが遅くなるもんだから
ブレまくりです。
三脚持ってくれば良かった

分厚い雲を透かして、太陽が欠けていく様子が肉眼で容易に観測できます。
7時20分

雲がフィルター代わりになって、写真を撮るにはかえって
いい具合です


7時25分を過ぎました。

眉月のような細さ。
もうまもなく“食の最大”を迎えます。

7時32分

見事な金環がお目見え

雲越しのせいで明るさ半減で、
金環というより銀環?って感じですが(笑)
グラス越しでも撮ってみたけど
やっぱりブレちゃってダメ~

今回の日食は、金環日食
月の見かけ上の大きさが小さくて、太陽が月の周囲にリング状にはみだして見える状態。
月が太陽を完全に覆い隠してしまう皆既日食のような劇的な変化はありませんが、
それでも辺りは少し薄暗くなり、一瞬気温も下がったような気がしましたよ。
7時40分

月の右上から太陽が徐々に顔を出し始めました。

欠けたのとは反対側から徐々に太陽が大きくなっていく。
“世紀の天体ショー”はそろそろ
お開きです。


初めて望遠鏡で月を見た時のこと。
視野いっぱいに収めた月がどんどんレンズの外に動いて行ってしまうのを見て
「そうか。地球が動いてるから・・・!」と実感しましたっけ。

太陽と月と地球が一直線に並ぶ、ほんのわずかなひと時に起こる日食という現象。
自然の営みが肌で感じられる数十分間でした。
いつか皆既日食も見られるといいな。。。

【おまけのワンショット】

スーツ姿の年配のおじさま達が、みんなして空を
仰いでる光景って、なんだか微笑ましいですね


立山のGWは雪の大谷(5)~ただ帰るだけじゃないよ

2012-05-05 21:47:48 | 日本でお出かけ
雪道をえんやこら必死で歩いて室堂ターミナルに戻ると、午前11時を過ぎていました。
ここのレストランで昼食をとるのも一手。
しかし、今後の行程もよ~く考えて事を運ばにゃなりません。


帰りは山越えして信濃大町から電車に乗る予定です。
そのためにはまず、室堂から立山トロリーバスで山の向こう側へ出ます。
標高3015mの立山(大汝山)の中を貫くトンネルを10分で走り抜ける強者。
定員73名で、30分ごとに数台連続で発車しますので、一度に200人以上運べる計算。


で、山向こうの大観峰からは立山ロープウェイ(所要時間7分)で山を下るんですが、
30分ごとに発車する、こいつの一回の定員が81名
つまり、今日のような混雑時にはここで相当待たされることになるわけです。

ご存知の方も多いでしょうが、私のツレは無類の渋滞嫌い
狭いロープウェイの駅で長時間待たされたらブチ切れかねません←超メンドクサイ
なんとか大観峰を無事に通過するのが、ウチラの大命題です。

山の下の黒部平からは定員131名黒部ケーブルカー(所要時間5分)で黒部湖へ。
黒部湖駅から黒部ダムのダムサイトを徒歩で渡ると黒部ダムレストハウスがあります。

その先の扇沢には関西電力トロリーバスで向かうのですが(所要時間16分)、
前述の立山トロリーバス同様、定員72名のバスが30分ごとに数台連続発車します。
一度に600人近くを運ぶ計算です。
輸送力に、何の懸念もありません。


朝8時半に到着してから、室堂の雪景色、そして雪の大谷も充分堪能しました。
上記のような状況を鑑みると、他人様より早く動き出すことが肝要。
ここ室堂では手持ちのお菓子で休憩だけして、疾っとと黒部ダムまで下りちゃおう!
雪の立山連峰に別れを告げ、山を下ります。めざすは黒部ダム(のレストハウス)
まずは立山トンネルトロリーバス
正式名は立山黒部貫光無軌条電車線といいます。

立山直下のトンネル、室堂-大観峰間の移動距離3.7km。所要時間は約10分。
駅間の標高差134m。

大観峰駅に着くと、ちょうど前のロープウェイが出たばかり。
約30分の待ち時間を利用して、展望台(別名:雲上テラス)に出てみました。
見渡す限り一面の雪景色だった室堂とはまったく違う風景

南東方向には左から
蓮華岳(標高2799m)、
スバリ岳(標高2752m)、
針ノ木岳(標高2821m)
…かな?(当てずっぽ

はるか眼下に臨むは黒部湖。
まだ凍ってる~?!
北東側に見えてるのは
後立山連峰の山々

五竜岳(標高2814m)それとも
鹿島槍ヶ岳(標高2889m)か。

山のこちら側では山頂部分に雲がかかっていますね。

大観峰駅の標高は2316m

立山の斜面の中腹、断崖絶壁にぽっかりと口を開ける。
正面に見えているのは赤沢岳(標高2678m)

ロープウェイの架線が山の下に向かってまっすぐに伸びています。

黒部平駅(標高1828m)までの距離1.7km。所要時間7分
途中に支柱が1本もないワンスパンロープウェイとしては日本最大級のものです。
80余名の乗客を乗せ、ロープウェイは時速18kmという結構なスピードで下って行きます。

この斜面ダンボ平にはダケカンバやナナカマドの密生した原生林が広がっていて、夏は草原のようにも見え、また秋の紅葉時期は華やかに彩られるといいます。


黒部平に到着

大観峰から一気に500mもくだりました。
架線の先、雪で真っ白な斜面にわずかに駅が確認できます。

そそり立つ立山の峰の向こうには室堂の雪原が広がっている。

入り組んだ稜線を雪が鮮やかに描き出します。

墨絵のような風景
長野側の山々の雪景色

富山側と標高はそんなに違わないのに、降雪量はずいぶん違うようですね。
山頂や斜面にほとんど雪のない山もあります。
切り立った稜線に、煙るような雲がまとわりつく。

山のこちら側では、山並みが折り重なって、ズンッと迫ってくるような感があります。
アルペンルートを抜けてくると、山の顔つきや表情の違いも楽しめるんですね~


黒部ケーブルカーで黒部湖へ

正式名は立山黒部貫光鋼索線

区間0.8kmを5分で移動します。
駅間の標高差は373mで、
最大勾配は31度!!

自然景観保護と雪害防止のため、日本で唯一、全線地下を走るケーブルカーです。

黒部湖駅から黒部ダム駅までは、ダム堤を歩いて渡ります。

0.6km、所要時間は約15分

黒部ダムは富山県東部の黒部川上流に、関西電力によって建設された
日本を代表するダムの1つです。
ダムに貯えられた水を利用している発電所が黒部川第四発電所(黒四)なので、
黒四ダム(くろよんダム)とも呼ばれます。
ここが黒部ダムの中心

ダムの高さ186m(←日本一!
ダムの長さ492m
標高1454m と書いてある。

ダム下流側を見てます。

黒部川の険しい峡谷にはまだ
雪がたくさん残っています。
黒部湖

総貯水容量は約2億トンで、北陸地方屈指の人造湖(ダム湖)

まだ厚い氷に覆われています。

黒部ダムの東側に到着

※黒部ダムオフィシャルサイト
  →こちら
12時を回りましたので、
まずは腹ごしらえ(笑)

黒部ダムレストハウス名物、
黒部ダムカレー

ダムを模ったライスに流木をイメージした豚カツが乗ってます。

さて、お腹が落ち着いたので、ダム見学に参りましょうか。

黒部ダムの風物詩といえば、観光放水
毎秒10t以上の水が水煙をあげ放水されます。
河床からの風で水しぶきが堰ていまで舞い上がり、日が差せばきれいな虹がかかる。。。
が、この時期にはまだ観光放水は行われていません。


(2012年は6月26日からスタートしますのでお楽しみに♪)
屋外階段で展望広場に下りられるんですが、今の時期は残雪などで危険なので立入禁止。

他に見所としては、えん堤東側の一角に、世紀の大工事と言われる黒部ダム建設の
殉職者慰霊碑があり、犠牲となった殉職者171名の名前が刻まれています。
ただ、冬の間は雪囲いに覆われていて、横からではよく見えません
ってか、ウチラが行った日はこっちも、近寄ることもできなくて写真なし。。。残念
それでも、広場からの眺めは
どこを見ても絵になる。

最高です


扇沢から信濃大町には路線バスで約40分。
午後3時半頃のバスに乗れれば、帰りの電車には充分間に合います。
扇沢までの関電トンネルトロリーバスは、距離6.1kmで所要時間は約16分。
そこから逆算すると、午後2時半に黒部ダム駅を出ればOK。
もうちょっと寄り道していきましょう。
黒部ダム駅から220段の階段を登ると標高1,508mの展望台があり、立山連峰をはじめ、北アルプスの大パノラマが楽しめます。

ただし、上りも下りも階段なので、体力に自信のある方のみ挑戦してください?!

巨大な黒部ダムを一望。

220段の階段を上がる価値のある景色です。
黒部湖も奥まで一望できます。
破砕帯の湧水で抽出したという
コーヒーで一服

この売店は席数は少ないんですが、ここまで上がってくる観光客も少ないので、ゆっくりできるのがありがたい。

下の展望台に戻りました。

山あいを渡ってきた風が何とも
心地よい。

風に吹かれて景色を眺めていると、ここを離れがたくなってきます。

さあ、そろそろお時間です。
風見ライチョウに見送られ、
帰路につきます。


そろそろ初夏を迎えようかという東京とは全く違った景色を楽しめる、GWの立山。
富山側からのアプローチは初めてだったので、これも新鮮でした。
季節を変えたり、山頂に泊まってみるってのも面白そうだな~なんて思ったり。。。
立山黒部アルペンルートは、どうやらクセになりそうです。

長くなりました。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。<(_ _)>

立山のGWは雪の大谷(4)~いざ決戦の地へ

2012-05-04 23:40:23 | 日本でお出かけ
午前9時です。

お待たせしました。
いざ、雪の大谷へGO!
本日の大谷情報

5月にして、気温6℃!
積雪17m!! Wow!
立山の室堂平は、世界でも有数の豪雪地帯で、約8mもの積雪があります。
その中でも「大谷地区」は吹き溜まりのため、特に積雪が多いのだそうです。
そこを通る道路を除雪してできる約500mの雪の壁の区間が「雪の大谷」と呼ばれます。
普段はバスしか通れない高原
バス道路の片側車線が歩行者に開放されます。
徐々に道の両脇の雪の壁が高くなってきました。

なんだか、ガリバーの巨人の国に迷い込んだか、はたまた小人になっちゃったような気分になります。
バスが上って来ました。

雪の壁の頂上が大型バスを2つ重ねたよりも高いことがよくわかります。


ここが大谷の最高地点

その高さ17m!!
モデルの身長 約170cm

17mというと、ウチのダンナが10人肩車して、ようやっと上に届くくらいってことですね


こうして見ると雪の壁は一枚板ではなく、幾つもの層ができているのがわかります。
降った日の雪の質の違いが
横縞の模様になって現れるのだそうです。

つまり雪のカレンダーってわけだ。


それにしてもよく晴れましたね~

白い雪と真っ青な空の“美事”なコントラスト

大谷の終点付近から最高地点の方を見ています。

この大量の雪が夏には全部溶けてなくなるなんて、ちょっと信じられない感じ。。。


帰りはパノラマロードを歩いて
ターミナルまで戻りましょう。

立山の山々の眺望を楽しみながら雪道を歩きます。
(だから、眩しいってば
※サングラス必携!!
最高に景色はいいんですけど、雪道なので歩くのはちょっとシンドイです~


そろそろ午前10時になります。
さて、次のお楽しみは雷鳥さがし

雷鳥(学名:Lagopus mutus japonicus、キジ目ライチョウ科ライチョウ属)は、
氷河期からの生き残りともいわれ、昭和30年に国の特別天然記念物に指定されている鳥。

日本に推定で3000羽程しか生息しておらず、生息域も中部山岳の高山地帯に限られてます。
富山県には、全体の3分の1にあたる約1300羽が生息し、中でも立山は、
日本で最もライチョウの生息数が多い所として知られています。
(平成18年の調査では室堂平周辺には約240羽生息しているそうです)
室堂からみくりが池~雷鳥沢までのハイマツ帯は特に会える確率が高いとか。
期待に胸が高鳴ります

それにしても、アップダウンのある雪道の歩きにくいことと言ったら。。。
この数日前に雪が降ったとかで、踏み固められていないから足元が心許無い。
おまけにこの陽射し
厚着をしていることもあって、あっという間に汗だくになりましたよ

しかし、その苦労も報われました。行く手に怪しい人だかりです。
何かあったかと尋ねてみると、「あそこにライチョウが居るんだよー」って
灌木の茂みの左側の斜面、
大きく雪が陥没してる辺りに居るらしい。
ところで、ライチョウには換羽といって、季節によって羽毛が生え変わるという習性があります。
夏は茶褐色、そして冬のこの時期のライチョウは、恐らく真っ白
この雪原では、完璧な保護色ってことです。それで見つかるのか、ホントに。。。
カメラのズームを使って必死に探すと・・・
居た!!!
目の周りと尾の先以外は
本当に雪の様な純白です。
我ながら、よく見つけたもんだ。

結構みんな大騒ぎして見てましたが、ライチョウは案外動じず、逃げる気配も見せず。
霊山立山では、ライチョウは昔から「神の使い」として大切にされてきたのだそうです。
人間に襲われることはないから、あまり警戒しないのかもしれませんね。

ライチョウが茂みに隠れたので、またみくりが池を目指して歩き始めます。
前方に遊歩道の分岐点が見えてきました。その先の窪みの下がみくりが池です。

池の周りを遊歩道がぐるりと
一周してます。
ここ、分岐点から池が臨めるはずなんですが、、、
完璧に雪に埋もれてますね。


反対側を歩いている人の姿が
遠くかすかに見えてます。
うぅ、結構遠いぞ
池の西側の畔に建つのは日本一高所(標高2,430m)にある温泉宿、みくりが池温泉

その先の地獄谷の源泉から引かれた酸性硫黄泉かけ流し。立ち寄り湯も可能です
と見てる間に、建物の後方で白煙が立ち上がり、辺りに硫黄臭が漂ってきました。

実は地獄谷では茲許、火山ガス濃度の変化と噴気活動の拡大活発化が見られ、
火山性ガスによるガス中毒の事故発生リスクが高まっていて、当面の間、
地獄谷遊歩道は通行止めとなっています。

ここで時計を見ると、午前10時半になっていました。
ウチらはこの後、温泉に入る予定は無し。
みくりが池を一周してもいいかなとは思ってましたが、予想以上に足場が悪くて歩きにくい。
既にライチョウは見られたことだし、、、というわけで、ここでUターンすることに。
さあ、頑張って登りましょう~


登山用の杖を持っている人を
多数見かけました。
それ、正解だわ


立山のGWは雪の大谷(5)につづく

立山のGWは雪の大谷(3)~まずは小手調べ

2012-05-03 22:47:43 | 日本でお出かけ
5月1日(火)午前8時半、アルペンルート最高地点、標高2,450mの室堂に到着です。
バスターミナル中央広場には除雪車の「熊太郎」が展示されていました。
室堂ターミナルからの眺め

「大谷」の入り口方面を見てます。
標高475mの立山駅とは景色も気温も全く違い、ここは完全にまだ“冬”ですね。

大谷を歩く前に、まずはターミナルの裏側、室堂平に出てみることにしました。
ポールの根元にわずかに見えているのは「地図」。

山に行くとよく、目の前の山並みの峰の名前が書かれている案内板がありますよね。あれです。

それがあの位置ってことは、
元の地面は・・・?
想像してみてくださいな。

元々高い木とか視界を遮るようなものはほとんど無いところなんですが、
今はすべてが厚い雪にすっぽりと覆い隠され、360度の真っ白なパノラマ(ま、眩しい
左手側に見えるのは奥大日岳(標高2611m)
正面には剱岳(標高2999m)と別山(標高2880m)

右に目を移すと
富士ノ折立(標高2999m)、
大汝山(標高3015m)、そして
立山信仰の聖地、
雄山(おやま)(標高3003m)

一番右が浄土山(標高2831m)

これから立山登山に向かう人々の姿が見えます。
みんなスキーの板を背負ってるのは下りの時に使うのかな。
真っ白な斜面を、蟻んこの様なモノが…

道なき道を行く登山者の姿です

後ろを見てます。

室堂ターミナルとホテル立山
まるで雪に埋もれているようです。
おお! 奥の斜面にも居ました、
登山者。

もう、頑張れ!!としか
言いようがない


さて、室堂平のターミナル屋上と立山自然保護センターをつなぐ約70mの区間に
雪の回廊が開設されています。
さながら“雪のミニ大谷”?

さっそく行ってみましょう♪
高さは数メートルってとこでしょうが、道幅が狭いので大谷に劣らない迫力が感じられるようです。
さあ、いよいよ雪の大谷に向かいます!!

立山のGWは雪の大谷(4)につづく


立山のGWは雪の大谷(2)~室堂への道

2012-05-01 23:11:35 | 日本でお出かけ
5月1日(火)、いよいよ雪の大谷ウォークに出発です。

午前5時過ぎ、ホテルをチェックアウトして電鉄富山駅へ向かいます。
当初の予定では午前6時半の(始発の次に出る)電車に乗るつもりだったんですが、
前夜、すし屋の板さんに「GWの人出は凄い」と改めて聞かされたもので、
念には念を、ということで5時44分発の始発電車に乗ることにしたのです。

電鉄富山駅

入り口でこんな看板が出迎えてくれます。
富山地方鉄道は映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の舞台になったんだそうです。
“映画の舞台挨拶の際に使用された黒板”も置いてありました。
アルペンルートを通り抜ける人向けの手荷物回送サービス
電鉄富山駅で朝9時半までに預けると、信濃大町駅に午後3時頃までに届けてくれます。

これで乗り継ぎも散策も身軽で気楽♪
立山行の急行列車

これに乗って行きます。
6時前の始発というのに、続々と人が乗りこんで来ます。
見るからに登山という重装備の人が多い。

電車は町の中をのんびりガタゴトと抜けて、やがて山へと入って行きます。
途中の車窓の風景は、、、すいません、ほとんど寝ててあまりよく覚えてません~

午前6時40分、無事に立山駅に到着。
ここからはケーブルカーで美女平に向かいます。
始発は午前7時(=20分後)。
電車が止まるや否や、乗客たちは一斉にケーブルカー乗り場に向かいます。
我々も慌ててついて行くと、乗り場前にも券売所にも、既に長蛇の列が出来ていました。
ウチラ始発電車で来たってのに、この人たちは一体どこから湧いて出たんだ?!
(答:前日に立山で宿泊してた)

ちなみに7時発のチケットは既に売り切れてました。
次発の7時20分にはなんとか間に合いましたが、これも結構ギリギリでした。
アルペンルート俯瞰図

先は長いぜ。。。

しかし、こうして見ると高低差がよくわかりますよね

お時間です。さあ、登って行きますよ~
立山ケーブルカー

立山駅と美女平駅間の1.3km、標高差およそ500mを7分かけて一気にのぼります。
平均勾配24度の坂をツルベ方式で2台の車輌が昇降し、途中に2ヶ所のトンネルと材木石の露頭しているところを見ることができます。

美女平から立山高原バスで室堂へ。
標高1000〜1200mの美女平あたりは杉やブナの大木が立並ぶ美しい原生林地帯です。
木立の足元にはまだ雪がタップリ残ってます。
立山杉

林野庁が「森の巨人たち100選」に選定した、推定樹齢300年といわれる巨木です。
バスは途中「滝見台」で徐行、一旦停止してくれます。

350mという日本一の落差を誇る称名滝が見えるスポット。
ちなみに、右側のハンノキ滝は雪解けのこの季節だけ現れる滝で、落差は497mあります。

曲がりくねった山道を、バスは
ぐんぐん登って行きます。
深い雪
真っ白な山並み
とても5月とは思えません。

背の高い木々はすっかり姿を
消してしまいました。
美女平を出て約30分で
弥陀ヶ原に到着。

奥に見えている白い建物は
弥陀ヶ原ホテルです。


道路の両脇には長い竹の棒が立っていて、赤と緑の旗が付いています。
これは冬が来る前に道路の両脇に予め差しておいたもので、赤と緑の旗はそれぞれ、道路の右側と左側を示しており、春先にこれを目印にして道路の除雪を行うのだそうです。

道路脇の雪の壁が高くなってきました。
もうすぐ室堂に到着です。
辺りはもはや一面の雪野原。

雪の壁の切れ目が今あがってきた道路です。

後続のバスが豆粒のように見えています。
いよいよゴールの室堂に到着です。


立山のGWは雪の大谷(3)につづく